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2007年夏 つり橋の里キャンプ場にて (1)前月 [キャンプ]

この先しばらく遊ぶ予定がありませんので、先日の川遊びの記事で少し触れた、2007年夏に奈良県十津川村のつり橋の里キャンプ場でボクが体験したことを書き記したいと思います。あれから3年も経っているために記憶に曖昧な部分があり、また自分の語彙の少なさや筆力の不足により現場の緊迫感を伝えることはなかなか難しいかもしれませんが、少しでもその場の空気を感じていただけたらと思います。

 

内容的に“何して遊ぼ?”的雰囲気とは程遠いものにならざるを得ないのですが、川で遊ぶということにはこういった事態が十二分に起こり得る側面があり(実際に川遊びで命を落とす事故は、毎年十数件、あるいはそれ以上発生しています)、万が一その場に遭遇してしまった場合、皆さんなら何ができるか、どう対処するか、を考える材料にしてみてください。川でなくても、人が倒れるのは例えば駅やスーパー、本屋、そしてボクたちがこよなく愛する温泉など、どこででも起こり得ます。そしてボクたちがその場に立ち会う可能性は、決してゼロではないのです。 

  

その年の春、ボクの勤める会社では、CSR(企業の社会的責任)の一環として国内のほぼ全拠点にAED(自動体外式除細動器)を設置することになりました。今でこそJRや地下鉄・私鉄の駅、役場や体育館など人の集まる場所で多く見られるようになったAEDですが、3年前はAEDの設置が増えつつある過渡期であり、その使用方法を知っている人もそれほど多くはない状況でした。(これは今でもあまり変わらないかもしれませんが)

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これが会社に設置されたAEDです。基本的には駅などで見かけるものと同じ。扉を開けると回転灯が回り、ブザー(サイレン?)が鳴って異状を知らせます。

AEDは本体が20万円前後と決して安くはありませんので、扉には封印がしてあるのが普通です。

 

 

そんな中、AEDの使用方法を熟知し、社員に使い方を指導できる人材が必要になるだろうとの考えのもと、かつてスポーツ用品メーカーに勤める知り合いの紹介でAEDの講習を受けたことのあるボクがその担当に選ばれてしまいました。もっとも、そのときの所属部署が、それに適切な部署であったことの方が大きいかもしれませんが。

 

 

そして取得した資格が応急手当普及員」。大阪市消防局の外郭団体の職員が講師で、資格取得に3日間の講習を要する指導者育成のための講習です。その有効期間は3。一応試験もあります。以後3年毎に講習を受講して更新していくことになります。この資格の保有者は、講師として職場や地域の人々にAEDを主とする心肺蘇生の方法を指導し、かつ大阪市消防局に申請して受講者に受講証を授けることができます。

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専用の人形相手に「胸骨圧迫」を練習中の大阪市営地下鉄職員のMさん。向こうの方では人工呼吸をやっているのがわかりますか。 

講習内容は、もちろんAEDを使った救急救命(心肺蘇生法)が主ですが、他にも止血方法やのどに食べ物を詰まらせた時の処置、三角巾の使い方など、多岐にわたるものでした。座学に色々な実技、人形を使った胸骨圧迫(これは心臓マッサージと言った方がわかりやすいかな)、それに人工呼吸など盛り沢山で17時間の講習は結構疲れましたが、何せ内容が人の命に関わるものですし「人に教えることを目的とした講習」ですから、こちらも真剣、教える方も一所懸命です。

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ま、3日間の講習を終え無事試験にも合格し、そんなこんなでボクは「応急手当普及員」の資格を取得しました。

認定証の右上に「-2」という数字が見えますが、これは確認したわけではありませんが、受講した講習の回数と思われます。「2期目」といった意味合いでしょうか。

   

    

これが
この年の初夏のこと。
 

(つづく)


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コメント 2

カミ

これが「プロローグ」になるわけですね・・
そして、それは起こった・・?
by カミ (2010-08-24 17:59) 

ヒロ

カミさん、こんばんは。
そうなんです。そして事件は起こってしまうんです。
何もしなければまず間違いなく新聞に載ってしまうような事件が・・・・。
このあと続きを書きますので、しばらくお待ちくださいまし。
by ヒロ (2010-08-24 19:34) 

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