『ダイ・ハード4.0』 マーク・ボンバック著/堺三保 訳 [本(その他)]
言わずと知れた大ヒット映画の原作。
先日『ダイ・ハード』シリーズ全4作がテレビで放映され、ま、そのほとんどを飽きもせず観てしまったボクなのですが(1,2,3はVHSのビデオで持っているんですが、にもかかわらずテレビでやるとつい観てしまいます)、今度は本棚で眠っていた原作を引っ張り出して再読をしたのでした。
思えば第1作が映画館で封切られたとき、ボクは千葉県市川市に住んでいました。もう20年以上も前の話。総武線で通勤していたボクの目に、年末に映っていたのが錦糸町駅前の映画館の大看板。当時はこんなにおもしろい映画だとはつゆ知らず、結局大画面では観ずじまい
後日ビデオをレンタルして観て、「なんておもしろいんだ」と感激した時には既に遅く、『2』はたしか日比谷の大きな映画館で観たものです。
さて『ダイ・ハード4.0』。
この手の本(映画の原作という意味で)を読む際には、永遠のテーマと目され、かつ答えが得られない事柄があります。それは
「観てから読むか? 読んでから観るか?」
というもの。
(ご記憶の方も多いと思いますが、このフレーズ、二昔も三昔も前に角川が流行らせましたね。ボクも含めて、文庫本とタイアップした大量の宣伝に乗せられて『犬神家の一族』や『人間の条件』を買って読んだり、映画をご覧になった方も多いと思います)
もっともこの『ダイ・ハード4.0』は脚本をベースに書き起こされたものであるため、話は映画に忠実に進んでいきます。こういう本は絶対に「読んでから観る」方がいいです。読んでいるうちに映画のシーンが甦ってきますからね。言い方を変えれば、映画を2度楽しむようなものです
しかし、例えば文芸作品のような場合。これは難しいです。
ボクの経験上、映画が著名な原作を凌駕するケースは稀と言ってよく、大概の場合がっかりするのがオチです。
反論はあるでしょうが、その稀有な例は、邦画では、『砂の器』、『八甲田山』、越えないまでも並んだかなと感じるのが『大誘拐』といったところでしょうか。ボクの知る限り、それくらいだと思います。
(もっともボクが知らないだけで、このような例はもっとあるとは思っています。あったら是非教えてほしい。観たいし読みたいです、ボクは)
洋画ではやはり『風と共に去りぬ』が不滅のNo.1でしょう。ちなみに『ランボー』と『ダイ・ハード2』はごくごく短い短編を膨らませまくって大作アクション映画に仕上げています。ハリウッド恐るべしです。
少ないでしょうがこの本を読もうと少しでもお考えの方、まずはDVDなどをレンタルし、映画を観てからにしましょう。絶対に楽しめます。ボクが保証します
※観てから読むという条件付きで、しかも映画がめっちゃおもしろかったと思えた人に限り
★★★★★
それにしても・・・・せっかく今日は「いい夫婦(11/22)の日」なのに、全然関係ないネタやったな~
こんばんは☆しばらくご無沙汰でした。如何せん、忙しかったもので(^^;
映画と原作…。これはまったくの別物と考えざるを得ないのですが、やはり両方を体感すると、そのギャップにショックを受けたりするので、なかなか別物と割り切るのは難しいなぁと、しみじみ。
なので。映画を先にみたら、原作は読まない。原作を先に読んだら、映画は、絶対に(←これ重要)見ない、というのが、姿勢としてはいんじゃないかと思います。「模倣犯」の映画があまりにひどくて、そんな小説を宮部みゆきという作家が書くはずがない!!!と判断して、あのときばかりは原作をあとから読んだのですが、さすが原作はよくできていて、改めて映画の不出来を実感しましたが、それが最近では一番強烈な印象でしょうかねぇ…
by 遠霞(とおがすみ) (2011-11-23 21:40)
遠霞さん
お元気でいらっしゃいましたか?
映画と原作は別物だと、たしかに思いますね。ボクは本も映画も大好きなので、難しいながらも最近は完全に割り切って見るように心掛けています。
「模倣犯」はたしかにひどかったですね。はっきり言って小説の映画化としては最低、最悪の出来でした。よくもまあ、あそこまで無茶苦茶な映画を作ったもんだと、逆に感心したもんです。
by ヒロ (2011-11-23 22:17)
私も実はぼーっとレコーダーが録画をしていたのをみていました。
戦う男をおつまみに飲むのは、戦場のような厨房の板前さんを見ながら飲むのと近い気がします(笑
by なゆ (2011-11-24 13:45)
映画と原作。やはり2時間という制約のあるなかで
原作の世界を完璧に表現するのは難しいのでしょ
うね。(私は「模倣犯」を見ていないのですが、コメ
ントをみて、どんだけ酷いのかちょっと見てみたく
なってしまいました。)
by あるふぁ (2011-11-24 13:47)
観てから読むか、読んでから観るか・・懐かしいですね~
読んでから観ることが多いのですが、やっぱりガッカリすることが多いです^^;
ちなみに、風共は小学校のとき初めて映画館で観て異常に感動しましたね!
by リキマルコ (2011-11-24 15:51)
うちの旦那は ああ見えて ダイハードやランボー系 大好きですよ
私が 映画館苦手なので もっぱらDVD鑑賞ばっかりですが・・・。
当然あの旦那ですから 文字系は 駄目なので本は読まないです
by おかーさん (2011-11-24 19:52)
なゆさん
なゆさんもご覧になられましたか。戦場のような厨房の板前さんと同列に見られるのは流石になゆさん(^^) 見事な表現ですね~。よくわかります(笑)
あるふぁさん
「模倣犯」、是非ご覧になってください。
その代わり、「こんなモン、見せやがって!」と怒らないでくださいね(笑) 同じ宮部みゆき原作の映画でも「クロスファイア」はアクションにベクトルを振っていて、炎の特撮が見事だし、とてもおもしろかったのですが。
リキマルコさん
「風と共に去りぬ」は、ボクは難波の南街会館(現在はマルイ+TOHO CINEMA)でリバイバルを観ました。もう30年くらい前になるでしょうか。でも、未だに鮮烈な印象が残っています。本当に素晴らしい映画です。「ローマの休日」と共に好きな昔の映画の最高峰です。
おかーさん
おとーさん、アクション映画好きだったんですか。いや~、嬉しいですね~♪ 今度、お薦め映画をピックアップしておきます。
若干毛色は違いますが、「リーサル・ウェポン」シリーズはご覧になられましたか?
by ヒロ (2011-11-24 22:55)
出遅れました。
ウチにもありますよDVD。私はマギーQ観て「カッコいい女だなぁ。ウチの社に欲しいなぁ」って。
強い女は好きです。
by 船山史家 (2011-11-25 06:56)
史家さん
マギーQはたしかにクールでカッコよかったですね。『ミッション;インポッシブル3』に出ていたのをよく覚えています。
『ダイ・ハード4.0』の彼女って、ボクのイメージでは雪子さんに近いものがあるんですが・・・・。
by ヒロ (2011-11-26 00:05)