SSブログ

車中泊とスキージャム勝山 [スキー 2011-12年シーズン]

さて、今回はまず車中泊から。

スキー場で、まして雪の降っている中で車中泊をする場合の絶対的な条件は、エンジンは必ず切っておくこと。マフラーの辺りに雪が降り積もって排出口を塞いでしまうと排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒になってしまうのです。毎年これで何人かが必ず命を落としているはず。

私はもちろんエンジンは切ります。だから、防寒対策は必須。とにかく命に関わることですからね。

で、今回の実際の様子は撮影しなかったのですが、車中泊の様子を再現してみました。
使っているものやセットの仕方は全く同じです。

まず服装は、下着はヒートテックのTシャツ、タイツ(普段ははかないのですが、今回は特別に)、スキーのインナーウェア、それにジャージの上下、毛糸の靴下です。
案外薄着ですが、足元には使い捨てカイロを設置。
普段、家を夜(21時頃)に出発~深夜にスキー場に着いて車中泊をする場合は湯たんぽを持って行きます。原始的ですがこれが実にスグレモノでして、あるかないかで暖かさが全然違います。もはや必需品と言ってもいいほどですね。ちなみに湯たんぽを使うときは靴下は履きません。

次に寝床の作成手順。
S-1.jpg
まずシートの2列目と3列目をフルフラットにします。
  でも、「フルフラット」とは名ばかりで、実際はデコボコ[もうやだ~(悲しい顔)]
次にこの専用のウレタンマットを敷きます。キャンプ用とは違って厚みのあるタイプ。
  ちなみに3列目を折り畳んだときに発生する段差が枕代わりになります。

S-3.jpg
順番は上記の①、②とどちらでもいいのですが、サイドガラスにはその形状に合わせてカットしたウレタンマットをはめ込みます。これはキャンプ用のテント内部に敷く薄めのもので、自作しました。
は2列目、は3列目。微妙に隙間があるのはご愛嬌(^^)

一応、フロント、リア含め計8枚を作りました。フロントだけは馬鹿でかいので、どうしても隙間が出ますが、これは仕方ない。本気でやるとすれば外からカバーするしかないでしょう。そうなるとどうやって固定するかが難しいのですが、ま、今のところは何とかなっています。

ウレタンマットは断熱材としては非常に優れた素材。山でもテント内で寝袋の下に敷くくらいだから、断「寒」材としても十分に使用に耐えます。これを窓の形状に合わせてカットしてはめ込む、というのは、実は私自身のアイデア。誰に教えてもらったわけでも本で読んだわけでもありません。こうやったらたぶん効果的だな、と考えて実践しているわけですが、実際にかなり効果があると思っています。
クルマのオプションでもカーテン状のものがラインアップされていますが、数万円レベルでめっちゃ高価[がく~(落胆した顔)]
このやり方は、作るのがかなり面倒ではありますが、とにかく安上がりです。
実質2,000円くらいじゃなかったかな。

S-5.jpg

さて仕上げです。
ふたつに畳んだコタツ布団(正方形)の間に寝袋を敷きます。このとき、寝袋の足先がコタツ布団からはみ出さないように注意します。つま先が出ていたらめっちゃ寒いですから[ふらふら]
ちなみに寝袋は封筒型ではなく、頭まですっぽりと被るタイプ。なんと、山岳部所属だった高校時代から30年以上使っている骨董品です。さすがにくたびれて来ていますが、山用だけあって軽くて高性能!
最後にスキーウェアを足元にかぶせて完成~(^o^)

これで、雪の降りしきるスキー場の駐車場で眠りました。その日の朝4時起きだったことに加え、さすがに多少の疲れもあったので、ぐっすりと眠ることができました[眠い(睡眠)]

[右斜め下] 朝、起きてクルマから出たときの様子がこれ
1.朝のクルマ.jpg

運転席から歩いた足跡が見えます。
ルーフには、キャリアに載せたスキー板の先端がかろうじて見えます。
ガラス部分なんて、全面に雪が積もっています。

こんな中で寝ていたのか・・・・[がく~(落胆した顔)]

でも、不思議なほど寒さは感じませんでした。足先の冷たさも感じなかった。冷蔵庫のような温度のクルマの中でも、対策さえきちんと講じておけば十分眠れるってことです(^^)
あと、雪の中って案外暖かいもの。雪の結晶って結構隙間があって、その隙間の空気が暖かさを維持してくれるのです。ダンボールも同じような原理ですね。
鎌倉の中が暖かいのも同じ。冬山では雪洞を掘ってビバーグをしますがそれも同じ。
ここまでクルマに雪が積もると、鎌倉の中にいるのと同じような状態になっていたのだと思われます。

逆に、もっとも凍えるのがいわゆる放射冷却
朝、クルマのガラスが真っ白に凍りついている、あれです。あれはたまりませんね[ちっ(怒った顔)] 車内の空気が氷になったような感じです。実際、白山一里野温泉スキー場ではえらい目に遭いましたから

[雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー][雪][スキー]

雪は今も止むことなく降り続いています。

さて、雪のスキージャム勝山
これは、ファンタジーゲレンデの最上部で撮った1枚。今回、ゲレンデで撮った画像はこれ1枚のみです。あとは、カメラを出すどころではなかった・・・・[ふらふら] 
わかります? 降り続く雪の多さが。
2.ファンタジーTOP.jpg

ず~~~っと、こんな感じでした。圧雪車が入らなかったようで、フカフカのパウダーなのですが、それだけにとにかく足を取られて滑りにくいことこの上ない。降る雪で視界も悪い。寒く冷たい。
どうも、私のような年配のスキーヤーにはつらい1日でした [もうやだ~(悲しい顔)]
もっとも、スキー場なのだから雪が降るのは至極当然で、それ自体を残念がるのは天に唾するようなものなのですが、やっぱりいい天気のもとで滑りたいですもんね~。

3.海老ピラフ.jpgランチはイリュージョンのレストラン「ビーチテラス」で海老ピラフ。画像は途中です[あせあせ(飛び散る汗)]

「プリプリの海老」がどーたらと書いてありましたが、どう見てもこれは冷凍モンやろ[ちっ(怒った顔)]
ご飯もなんか毛羽立ったようになってたし、これは失敗でした。翌4日に行かれたおかーさんとおと-さんが召し上がったソースカツ丼にしときゃよかった[もうやだ~(悲しい顔)]
病み上がりだけに、摂取カロリーを気にしたのが失敗の元でしたわ(笑)

 

4.さすがに混んでます.jpg

さすがに昼時、レストランも混んできました。外は相変わらずの降雪だし、皆さんどうしても休憩時間が長くなってしまうのですね。

こういうとき一人客は、占拠する面積が小さいので気楽でいいです。

 

 


 

この天気ではなかなか楽しい滑りができない。昨日と同じように、早めに終わることにしました。

駐車場に帰り着くと・・・・この有様・・・・・オレのクルマもこんなんか・・・・[がく~(落胆した顔)]
5.12時半の駐車場.jpg

うわ~~~~、やっぱり・・・・[ちっ(怒った顔)]
6.クルマ(1).jpg
7.クルマ(2).jpg

朝、クルマから離れたときより、15~20cmは積もっていましたね。少なくともスキーキャリアの高さ以上には積もっていました。スキー板をはさむ部分を上げたままにしておいたのが、ようやく見えるくらい。
8.クルマ(フロント).jpg

フロントガラスもこりゃスゴイ[がく~(落胆した顔)] ダマもできてる。手前のクルマも凄いことになっていますね。

クルマを退けるとこんなふうになりました。
9.クルマを除けた跡.jpg

最後は、ジャム勝へ向かうためには必ず通る法恩寺山有料道路(下り)。見事な圧雪路でした。
それに、両サイドに積み上げられた雪の壁が、まるでどこかの島の崖のように、雪の層を作り出していました。雪国では普通の光景なのでしょうが、私なんかはどうしても「凄いな~」と思ってしまいます

10.法恩寺山有料道路.jpg

それにしても、私がビビった2日間の降雪。

実際に勝山に住むおかーさんからすれば、「普通ですよ」とのこと。

これで「普通」なのか・・・・いや、やっぱり凄いですよ、おかーさん。


nice!(5)  コメント(7)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 7

おかーさん

お疲れ様でした~(^^)
勝山に通いだしてから 初めての体験でしたか?
やっぱり 雪国では 普通の日ですよ
この日の朝は 多分 里の我が家のほうが 20cmはあったので
多かったのかな?
この2週間 毎朝&昼休み この車の雪を落としてから・・・です(泣)

雪は 朝方降ることが多いので
コースの圧雪車は出たけど その後の降雪が 多かったんでしょうね

帰り道の報恩寺有料道路は 怖かったでしょう
アイスバーンで無かっただけ ブレーキングは効いたかな?
来年も どうぞ懲りずに おいで下さいませ~

by おかーさん (2012-02-12 20:16) 

ヒロ

おかーさん
こんばんは(^^)
勝山へ通いだしてからこんなに降り積もったのは初めてでした。前夜から入っていたっていうのもありますが(いつもは深夜1時頃着)。
それにしても、毎朝毎昼雪落としとは恐れ入ります。本当に大変ですね。
あと、本文には書きませんでしたが、道路上の雪(氷?)の塊には苦労しました。ガタガタで、走りにくいことこの上ない。国道から勝食さんに入る道~右折するまでが特にひどかったですね。
法恩寺山有料道路は大丈夫でした。圧雪路はおおむねOK。一番恐いのは凍結した道。特に、黒く見えている箇所があれば手前で減速する等、細心の注意を払います。スピンしてしまえばどうしようもないですから(^^;
来年といわず、今シーズンもう一度行きたいのですが、どうでしょうか・・・・。
by ヒロ (2012-02-12 21:59) 

hidechan

さすが、山岳部で身体にたたき込まれた数々のノウハウ。 参考になります。
by hidechan (2012-02-13 00:28) 

sayurin

すごい雪ですね・・・
スキー場に雪がないのは嫌だけど、
スキーする時は晴れてる方がイイですね^^

私は、氷点下2桁予想のスキー場に行くために、
ついにフェイスマスクを買いました。
先日の乗鞍で、お上品なおばぁ様がされてて~
今後も使えるなと^^

この雪の状態だと、3月末位まで大丈夫そうですね。
今年はジャム勝に行けるかなぁ??
by sayurin (2012-02-13 00:59) 

遠霞(とおがすみ)

はぁ~~こんな雪の中を運転なんて、考えただけでぞぞっ!!とします。
スキーが趣味じゃなくて良かった(笑)
改めて、防寒対策の万全さに脱帽します。さすが計画性…
またまた計画性のない自分のことばかりが浮き彫りになる日々です…
by 遠霞(とおがすみ) (2012-02-13 12:46) 

ヒロ

hidechanさん
山岳部時代に教えられたことはたしかに役に立っていますね。
しんどいことも多かったけど、身についた経験と技術(?)はたしかに生きています。

sayurinさん
この日、ジャム勝では私もフェイスマスクが大活躍でした。
雪の降る日には欠かせないアイテムです。
3月、もう一度私も行きたいんだけど、どうかな~?

遠霞さん
防寒対策は山岳部での経験がかなり役に立っています。属していたのはもう30年以上も前のことなんですが、基本は変わっていないということでしょう。
なに、いざその場に自分の身を置くということになるといろいろ考えますから大丈夫ですよ。
それに、首都圏で大地震が起こると考えるとあれこれと準備しておかなけりゃなりません。勤務先にサバイバルグッズ一式をデイパックに入れておくのもひとつの方策です。歩くための靴、タオル、飲み物、非常食、帽子、防寒着、あと忘れちゃいけないのが雨具。他には・・・・また考えておきます(^o^)
by ヒロ (2012-02-14 20:30) 

お名前(必須)

http://c.ww3.jp/
車中泊のサイト作ってます。
よろしければ遊びに来てください!
by お名前(必須) (2017-07-25 06:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。