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米作り(その27:稲扱きと臼挽き そして玄米に) [米作り-2012年]

こんにちは。大阪は雨です[雨]
この雨のおかげで計画に大幅な狂いが生じたのですが、それは後半で。

約半年にわたって連載をしてきました今年の米作りですが、ようやく最終回の1回前となりました。
と言っても昨日の昼頃にはもう玄米になっていたのですが。

まずは今日の様子。
1.今日の様子.jpg
2.2週間天日干し.jpg
ちょっと見づらいですが、籾の部分はもう十分に乾燥していました。

本来ならここで水分含有率を測定するのがベストなのでしょうけど、そんな高級な測定器を持っているはずもなく、手で触った感触、サラサラという音など、長年の経験で判断します。

といいますか、今日やらないと3週間も干すことになるので、さすがにそれは干し過ぎ。
しかし、たとえば前日に雨が降ったりするとこの日は作業ができませんので、その場合は1週間延期せざるを得ません。要は、湿っていれば作業できないわけです。

今年の場合は火曜日に大雨が降り、水~金曜日の3日間は晴れていたので、どうにか稲扱きはできました。
(それでも一部の稲束の根元は湿っていましたが)

ことほどさように、米作りというのは天気に左右されるのです。

さて、今日の作業の稲扱き。「いねこき」と読みます。世間的には「脱穀」と言った方が通りがいいかもしれない。
簡単に言えば、稲束から籾(もみ)を分離する工程
この機械を使います[右斜め下] 
その通り。1年に1回、この日しか使わない機械です。毎年「エンジンがかかるのかいな?」と思いながら、それでも機械はブルンブルンと健気に身を震わして動き出してくれるのはありがたいものです。
3.脱穀機.jpg

このように稲束を一束ずつ機械に喰わせて、籾と藁(ワラ)に分離していきます。4.稲束を通す.jpg
5.一旦籾用の袋へ.jpg
6.たまる籾.jpg

籾がたまるにつれて藁も増えていく。
このような藁の山が見る見るうちにできていきます。
7.藁の山.jpg
8.藁の山がいくつも.jpg

そしてダテ足に掛けられた稲束は減っていく。
(3日前の雨が乾いたり土に浸み込んだりせずにそのまま残っているのがわかります?)
9.どんどん減っていくが.jpg

10.自分撮り.jpgここで私の自分撮り。
抜けるような秋晴れの青空をバックに、何とも不気味な画像で恐縮ですが、とにかくホコリが物凄いので、プロ仕様の防塵マスクを装着しています。さらに帽子と首回りのタオルも絶対に欠かせないアイテム

 

籾の袋はどんどんできていきます。11.籾の袋.jpg

本来ならこの籾袋は一つの場所にデポしておいて、翌日に臼挽き(「うすひき」と読みます。「籾摺り(もみすり」とも言います。籾を玄米と籾ガラに分離する作業)をするのですが、天気予報は雨[雨] 雨ではこの作業はできず、1週間遅らせるにしても今度は籾に湿気が回ってしまって、うまく臼挽きができません。
で、相談の結果、 臼挽きだけは業者に任せることにしました。30kg袋一袋で300円。安いかどうかは個人の感覚により違いますが、ウチの場合だと3,000円ほどですので、まあ日当と考えると無難なセンかな。
途中で二手に分かれて、稲扱きを続けるチームと、業者に籾を運んで臼挽きをするチームに分かれて作業を続けました。

私は、掛けられた稲束を降ろして脱穀機に置く役。
さすがに、3反分の掛けられた稲束を一人で全部降ろすのは強烈で、もう肩が痛くて痛くて・・・・[もうやだ~(悲しい顔)]
今も腕は満足に上がらない状況。

いくら肩が痛くても、稲束を降ろさないと作業は終わらない。ひたすら腕を上下させ、稲扱きは続きます。
朝露のためにスタートは朝早くからはできず、9時半頃にようやく開始。暗くなるころまでひたすら働く。12.稲扱きは続く.jpg

電線上で稲扱きが終わるのを待つ鳩。よく知ってます、彼らは。
13.稲扱きが終わるのを待つハト.jpg

軽トラの荷台に積まれた籾の袋。過積載には・・・・言えません、そんなこと(笑)
15.軽トラに満載.jpg

ここで田んぼの生物シリーズ。これは最終回かな? バッタ君です。何とも鮮やかな黄緑色。
14.バッタ.jpg

そして夕方。暗くなり始めた頃ようやく終わりました。
終わった時の私の防塵マスク。ホコリで黒~くなっているのがわかりますか?
16.ホコリだらけのマスク.jpg

そしてそして、この半年の成果がこれ。
玄米の袋たち。来年のウチの食糧。30kg入り袋×9袋+ハンパ約10kgの計280kg
17.今年の収穫.jpg

いざ玄米になってみると感慨があるのかとお思いかもしれませんが、もう何年も何年もやっているとあんまりそういうものはないですね~(^^; 今年もようやく終わったか・・・・という安堵の気持ちがもっとも大きいです。

次週いよいよ最終回。
といっても、稲束を掛けていたダテ足とカクを片付けるだけですが、これをやっておかないとね。玄米になってはいても、後片付けも米作りの一環なのです。(天気が良ければ、臼挽きの今日終わっていた作業でもあります)


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コメント 6

船山史家

お疲れでした。
280kgだと何石くらいになるんでしょうか。
こっちに来てから朝飯を家で喰う時が増えて(通勤時間が殆どないから)米の消費が早いんですよ。でもジャン妻は「お米は5kgでなきゃヤダ」ってきかないんです。
「めんどうくせぇな。俺が持つから10kgにしおうよ」って言っても「ヤダ」って。

あっ、先日、大阪出身の女史が大台にのりました。ケーキ持ってったらメッセージを見て(`ヘ´)な顔してましたよ。
by 船山史家 (2012-10-28 17:58) 

ヒロ

史家さん
調べてみましたら、1斗=約15kgとありました。1石=10斗ですので、280kgは約18.7斗。ということは「1.87石」となりますね。ま、水呑百姓です(笑) オフクロも含めたウチの家族がほぼ1年間に食べる量。
5kgでないとヤな理由は、精米してからの時間の関係でしょうか。もしそうならジャン妻さん、相当舌が肥えておられますね~。

by ヒロ (2012-10-28 18:30) 

遠霞(とおがすみ)

とうとう収穫ですねぇ~
後片付けがまだあるようですが、とにかく無事に収穫、おめでとうございます。新米ができてしまうと、新米の方をはやく食べてしまいたくなるんじゃないですか?
ウチはいま、長狭米の新米をいただいています。房州方面に行くと必ず苅ってしまうのです…
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-29 12:40) 

ヒロ

遠霞さん
一応、無事収穫が終わりました。後片付けは残っていますが、ま、ひと段落です。
ところが、昨年のお米がまだ60kg以上残っているんです。新米を食べるのは、もう新米と呼べなくなってからになるのは確実です(ーー)
※厳密に言えば、「新米」と呼べるのは今年のうちだけなのです。

by ヒロ (2012-10-29 20:53) 

sayurin

ヒロさん~お疲れさまでした☆
稲刈りの後は~どこか日帰りで温泉に行かれましたか?
兼農の友人は、さっそく日本海の温泉まで行ったみたいです^^

それにしても。。。もぅ秋なのにバッタさん若そうですね^^
by sayurin (2012-10-30 20:27) 

ヒロ

sayurinさん
温泉、行ってないんです(TT) 行きたいのはやまやまなんだけど、今はスキーに向けてお金を貯める時期。次シーズンはこれまでの私にない贅沢な宿泊をする予定なので、よけいに・・・ね。
ちなみに、行くスキー場はsayurinさんも行かれたゲレンデです。
もうわかったでしょ(笑)

by ヒロ (2012-10-30 20:47) 

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