姫路城散策(その2:天空の白鷺) [姫路城]
ご要望にお応えして、予定より1日早くアップすることにします。
5月2日(木)、
天空の白鷺と謳われる姫路城大天守修理見学施設に行ってきました。
英語で言うとカッコいいですね。
“Egret's Eye View”
直訳すれば、“鷺の視座”とでもいうのでしょうか。 命名者はいいセンスをしているな~と思います。
いただいたリーフレットに書かれていた案内文を書き写します。
姫路城大天守保存修理工事とは?
「昭和の大修理」から約半世紀が過ぎ、姫路城大天守には傷みや汚れが目立つようになってきました。国宝姫路城大天守保存修理工事は、かけがえのない世界文化遺産・国宝を築城時そのままの美しい姿で次の世代へ引き継ぐため、漆喰壁(しっくいかべ)の塗り直しや、屋根瓦の葺き直し(ふきなおし)を中心に、約5年をかけて行う大規模な工事です。
ではいきましょう。
はじめは簡単な案内図から。
左下の文字が切れていますが、これは「備前丸」(^^)
ここまで来ると、そのデカさがよくわかります。
天空の白鷺への入り口。入館料は200円。安いもんです、内容を考えると
混雑時はこの手前の広場を折り返しながら進むのでしょう。この日はGWとはいえ平日でしたので待ち時間は15分で済みました。これはかなりマシな方だろうとと思います。5/3~6なんぞは、私は想像するのもコワイ・・・・(笑) あ、でもたしか連休期間中は予約客しか入館できなかったっけ。それならそうでもないか(^^;
エレベータ待ちの列。少なくとも、予約をしておけば待ち時間が少なくて済むようなシステムになっていました。
私もはじめは予約しようと考えたのですが、時間が読みきれなかったのでやめました。
向う側(緑の服を着ている人)が予約客の通路で、手前が当日券の列です。エレベータ乗り口の手前で合流するようになっています。待っている間も退屈しないよう、説明書きがあったりビデオ(7分間)があったりと工夫はありました。
さて、城側がシースルーになっているエレベータに乗ってまずは8Fへ。帰りは7Fから乗るのですが、それは後の話。
まずは展示されていた鬼瓦。
ん? 何だこれは? ・・・・私にはモスラにしか見えへんぞ(爆) てか、実際に映画(『ゴジラVSモスラ』-1992年-)で壁画に使われたものじゃないか
ね、似てるでしょ? 本当は揚羽蝶なのですが。
( これは『ゴジラVSモスラ』のパンフレットの裏表紙です。右がモスラ。ちなみに左はバトラ・・・・って、誰が知ってる?(爆)
ゴホン、では話を元に戻しましょう
8Fの見学スペースから姫路市街を望みます。考えてみればこの視座は、姫路城の屋根の上なんですよね。ここでしか、そしてこの時期でしか見ることのできない風景なのかと思うと、感慨深いものがあります。
それにしても、よくこういうことを公開しようと考えたものです。いったい誰が考案し、決断したのでしょうかね。よほど視野の広い人物なのだろうと、私は思います。
こちらは西側。西の丸を眼下に見下ろします。先日の記事の後半はこの辺りでのもの。ほぼ中央が千姫の化粧櫓。
昭和の鯱瓦。180cm以上あるんですね。
さて、いよいよ修理中の大天守です。
もっと近いかと思ったんですが・・・・ちょっと遠かったかな? それでも十分近いのですけどね(^^;
しかし、こういう機会がなければこの位置から大天守の屋根を望むことは絶対に叶わぬことを考えると、ありがたいと思わなきゃ、です
先日購入した望遠レンズを使って鬼瓦を撮影
やっぱりモスラがいますね(笑)
以下は平成の鯱瓦。
階段で7Fに下りましょう。
やっぱりモスラ揚羽蝶がいます 本当に忠実。
2015年3月頃まで(予定)、まだまだ修理は続きます。
この天空の白鷺は2014年1月15日までとのことですので、ご希望の方はお早めにどうぞ
さて、7Fからエレベータに乗って1Fへ戻ります。・・・・やっぱり列ができてる・・・・
ここから、下へ降りながら外に向けてLUMIX GF3Xのシャッターを押しました。前述したとおりエレベータは城側がガラス張りになっており、お城の様子を望むことができるのです。六層は撮影ミス
暗くてシャッターのタイミングが・・・・
そして石垣が出現。
立派な石垣です。
1Fにも展示室がありました。
あとは天空の白鷺の風景です。
私が入場した際は待ち時間15分と表示されていましたが、帰るときには50分に増えていました。
来年の今頃は、おそらくこの巨大な覆いが外されて、白鷺城の威容が見られることでしょう。
1年後の同じ日、是非またここに来てみたいと思います。
はぁ~~ため息が出るような光景ですよ。城好きとしては本当はちゃんと見に行かないといけないなぁと。大天守の最上階の屋根を、さらに上から見下ろすなんて、生涯体験できるはずのない景色だと思います。
天守と外から、しかも間近で見ることができるなんて、いいなぁとしみじみ思う写真を上手く撮影されているヒロさんの技術にも、感謝ですよ。
by 遠霞(とおがすみ) (2013-05-16 21:35)
ははは、確かにモスラですなあ!
しかし、こういうときでないと目のあたりにすることはできないでしょう。そしてこんなに間近で大天守の偉容を見ようとしたらクレーンとかヘリコプターでないとできないことなので得難い経験ですね。
by ナワ~ルド@峠おやじ (2013-05-17 00:17)
遠霞さん
これはたしかに得難い体験だったと思います。もっと近いともっと感慨も深かったでしょうが、しかしこの視点でお城を見ることは、たぶん一生ないでしょう。
撮影は・・・・遠霞さん、誉め過ぎ(笑) ワタシャあ、そんなにうまくありません、絶対!
ナワさん
そうでしょ! 一目見て、こりゃあモスラを造形した人は絶対にこれを見ている、と思いましたもん。
天空の白鷺は、まだあと半年以上あります。ちょっと足を延ばしていかがですか? 姫路駅から徒歩15分くらいですし、ちゃんと駐車場もあります。
by ヒロ (2013-05-17 20:19)
行きたいなあ〜〜〜〜♪
お城好きです!
いつか・・・必ず!!^^
by hatumi30331 (2013-05-17 20:41)
hatumi30331さん
大阪~姫路間は新快速でほぼ1時間です。軽く日帰りできる距離ですよ。行くなら天空の白鷺のある来年1月半ばまで。いつかと言わず近日中に是非どうぞ♪ 姫路駅からも徒歩15分ほどです。
by ヒロ (2013-05-17 20:53)
ご訪問、nice!並びにコメントありがとうございます。
「キザシ」はGMのシボレーVOLT(http://www.chevrolet.com/volt-electric-car.html)と同様のハイブリッドシステム(トヨタやホンダさんと違う点は、エンジンで発電してバッテリーに蓄電し、その電力でモーターを廻して駆動する)を搭載するために先行生産された車種で、現在その計画は中止となっています^^;)
姫路城は、高校の時の修学旅行(40年前?!)に訪れています。それと、バトラは地球環境が世界を滅ぼす程悪化した時、地球自体がその根源(人間かも知れません)を絶つために送り出した“破壊神”ですよね!?
by 風来鶏 (2013-05-18 20:58)
天空の白鷺、立派ですねえ。一度行ってみたいですが遠すぎてなかなか。せめて修理が終わった後の白鷺城はいつか実物を見てみたいものです。
by いっぷく (2013-05-18 22:05)
おはようございます(^_^)
瓦のデザインが色々あって、蝶のデザインも素敵ですね。
パンフレットとよく似ていると思います(*^_^*)
見所が多くて、200円の入場料はお得ですね~☆
by プースケ (2013-05-19 08:15)
バトラ知ってますよ。見ました。
最後の方は敵なのか味方なのかワカランかったです。
by 船山史家 (2013-05-19 11:12)
風来鶏さん
お越しいただき、ありがとうございます。
キザシの件は勉強になりました。文字通りの超レアカーだったんですね。一度は目撃したいものです。
バトラについては完璧なお答え(^^) ここまでよくご存知の方がいらっしゃって私は嬉しいです♪
いっぷくさん
天空の白鷺が撤去された後の白鷺城が、今から本当に楽しみです。
来年同時期に再訪するつもりですので、また報告させていただきますね。
プースケさん
瓦のデザインについては、こんなに種類があるのか、と驚きました。
それとやはり城のそこかしこに見られる歴史の蓄積です。
姫路城は、入城料400円+天空の白鷺200円ですから、CPも秀逸です(^^)
史家さん
バトラ、ご存知でした? いや~、嬉しいな~♪
たしかに最後はモスラと共闘したような感じになってしもて、ようわかりませんでしたね(笑)
by ヒロ (2013-05-19 13:29)
姫路市?大成建設?保存協会?、だれが修理中の姫路城を見せること
を思いついたのでしょうね、ホント。いいアイデアですよね。
通常は、まず危険ということで、施主はためらうでしょうね。でも、観覧
の建物は危険感はなかったのでしょ?クレーンが倒れてくるとかの。
さらに、普通は、見学者は修理中のはあえて見たくない、と思うでしょうが
さすが、白鷺城ですね。修理中でも見たいという希望者がいる、という
ことですよね。
そして、期待にたがわなかった。モスラ文様すら見れたわけですからね
(笑)。
私も、いつか観にいきたいですね。1000kmぐらい走って観にいこう
かしらん。
by Sora (2013-05-20 21:01)
Soraさん
この試みを思いついたのはたぶん施主の姫路市だと思うのですが、なかなか理解のある人がいたものです。
天空の白鷺は、建物自体がかなりしっかりできているのでしょう。内部にエレベータが2基ですし。今後も大きな城郭の修理には同様なことが行われるのでしょうか。だとしたら楽しみが増えるというものですが、このような施設を建ててそれを公開できるようなお城ってそうはないでしょうから、本当にこれが最後の機会なのかもしれません。
by ヒロ (2013-05-20 22:34)
初めまして。この10年ほど、城・寺・神社の大規模修理が多いですね。有名ではありませんが、うちの近所の古~い寺も本堂を大修理しています。出雲大社や伊勢神宮は式年遷宮、大洲城は天守復元、名古屋城は御殿復元、東京駅は昔の姿に復元などなど、「神社 修理」「寺 修理」などで探すとゴロゴロ見つかります。たくさんありますが、抽選で日時や人数限定でというのばかりで姫路城のように常時修理見学できるのはほとんどありませんね。
輪王寺も姫路城に似た感じで修理が見られるようです。
http://rinnoji.or.jp/precincts/tenku
あと今年だったか来年だったか詳細は忘れましたが、弘前城で建物を曳き家にして修理する予定があったはずです。ビフォーアフターもビックリの大事業が目白押しです。
by うじさね (2013-05-25 22:47)
うじさねさん
はじめまして。お越しいただき、ありがとうございます。
姫路城の大補修はこちらでは頻繁にニュースに取り上げられ、この機会を逃すともう見ることはできないと思って、足を延ばしてきました。
秋には伊勢神宮にも行きたいと考えています。
こういうのも、当たり年っていうのでしょうかね(^^)
by ヒロ (2013-05-26 14:18)
こういう修理とか発掘の見学会って年配の方ばっかりで若い人がほとんど皆無なんですよね。20代30代の人は40年後50年後の次の修理の時には死んでいるかも知れないし、足腰が弱って見られないかも知れないのに。勿体ないですね。
by うじざね (2013-06-09 18:01)
うじざねさん
私が行った5/2はGWの真っ最中だったからか、案外若い人も多かったです。50歳の私が行ったのも、やっぱり次回の修復の際にはおそらく来られないからという理由は、たしかにありましたね~(^^)
最近の若い人たちは、ウチの子供も含めて、旧いものに興味を持っている人が少なすぎるように思います。教育なんですかね~?
by ヒロ (2013-06-09 20:24)
>こういう修理とか発掘の見学会って年配の方ばっかりで若い人がほとんど皆無なんですよね。
自分で書いておいて今気付いたのですが、姫路城のような常設の見学会以外は、平日昼間にすることも多いですよね。それなら働いている若い世代は行けないのも当たり前で。(たまたまいった見学会の時は自分が休みだっただけで)。
自分の場合は、歴史が好きで小学生の頃から偉人伝などをよく読んでいたし、漫画の三國志やゲームの信長の野望もやっていたので、抵抗感はないのですけれど。歴史は古くて過去の物ですが、人間同士の駆け引きや勢力争い、好き嫌いなどは大人になって面白いなと思える新しい部分だと思います。
by うじざね (2013-06-10 23:37)
うじざねさん
いつもありがとうございます。
私も歴史が大好きです。単純と笑われるかもしれませんが、特に安土桃山と幕末が。今の大河の「八重の桜」も、個人的事情も相まって一所懸命に見てます。敗者の側からの幕末物は少ないですからね。
来年の黒田官兵衛も楽しみにしています。
by ヒロ (2013-06-11 21:16)