空の駅 あまるべ [寄り道]
餘部鉄橋。この名前は、JRの列車落下事故であまりにも有名です。
あの事故は昭和61年(1986年)12月のこと。もう30年近くが経ったことになりますが、まだまだ記憶に鮮明に残っています。列車が海からの風に煽られて鉄橋から落ち、下にあったカニ加工工場を圧し潰して、車掌を含む計6人が亡くなられた痛ましい事故でした。(参考:Wikipedia)
そして、今。
鉄橋は架け替えられて「鉄橋」ではなくなりました。
同時に鉄橋の一部が残され、「道の駅」ならぬ『空の駅』として復活。
今回、それを見学に行くことにしたのでした。場所は【ココ】(←クリックどうぞ)
ちなみに「道の駅 あまるべ」もちゃんと存在し、空の駅の駐車場として活用されています。ただし規模は小さく、あの程度なら連休なんかではすぐにクルマが道路にあふれることでしょう。盆休みに向けて現在拡張中と思われます。
これは余部道路(R178バイパス)の降り口から撮った1枚
こういい方をすると何ですが・・・・鉄橋の持つ、どことなくはかなげな風情はなくなってしまったようです。
替わりに架けられた橋は、高速道路の橋梁と何ら変わらなくなってしまいました
鉄橋の一部を流用したカンバン(?)が道路脇に据え付けられていました。見るからに頑丈そうです。
ちなみに「あまるべ」は、「餘部」でも「余部」でも同じ。本文では両方を適当に使っています(笑)
下の駐車場から見上げるとこんな感じ。鉄橋はもちろん再塗装を施されており、新品のようです。
下部はまだまだ整備も半ば、という感じでした。これなんぞは近い将来休憩所となるのでしょう。暑い中、お仕事ご苦労さまです。
さて、では早速「空の駅」に行くとしましょう。
ちなみに「空の駅」は、ここと千葉県成田市の風和里しばやまのふたつしかないようです。
あ、妻は見上げる駅の高さにビビッて、海を見に行った後、下の道の駅で涼んでいました(^^;
空の駅には、本当に細い道をたどって、民家の軒先をかすめるようにして上っていきます。
まるで登山やがな・・・・
道の駅から歩くこと約10分、ようやく空の駅 あまるべに到着です。
山陰本線・餘部駅は、もちろん現役の駅です。
右の線路はもちろん現役。左は・・・・線路や枕木はホンモノですが、実は?
海の景色はいいです 宮崎 駿の映画に出てきそうな風景
旧線路の周りを整備して歩道にしています。
ちょうど大阪からの日帰り旅行のバス(阪急トラピックス)が着いたところで、普段はおそらく人影も少ないであろう空の駅は、時ならぬ年配の方々の嬌声に包まれていました。
それにしても・・・・恋人たちの聖地云々でもないのに、いきなりこういうことをしているバカがいる
ボカさずに、敢えて曝してやることにします 恥を知れ、ドアホ
フェンスの向こうにはまだ鉄橋が延びていました。新しく作られたコンクリート製の橋梁が左にカーブをして、鉄橋の線路の直線上につながっているのがよくわかります。
足元を覗くと・・・・
私は東京スカイツリーを連想しました。高さは比ではありませんが(^^)
このイタズラはどうなんでしょ・・・? 結局午前9:00~午後9:30?
でも、あの通路は夜間に上り下りするのは危険だと思いますよ。周囲の民家にも迷惑がかかるでしょうし。
さて、鳥取方面を振り返ります。
この砕石、実は接着剤で地面(?)に貼り付けられているのです。すべてではなく、浮いている石ももちろんありましたが。それにしても、いったいどれだけの接着剤が必要なのでしょうか。気が遠くなりますわ
このアングル、好きです
ちょうど2両編成の電車(ディーゼル車両)がのんびりと走っていくこところでした。餘部駅13:59発浜坂行。
橋梁の下部にあった慰霊碑。
長らく駅舎に建っていたのであろう案内板。今もまだ現役を続けています。
最後のショットは、ワ・タ・シ。阪急トラピックスの添乗員さんに撮っていただきました
さて、ではいよいよ2年前のリベンジ宿に向かうとしましょうか。今夜は海の幸だぁ~(予告しときます^^)
ありがとうございます。私も2008年11月にあまるべを訪れた時のアルバムを出してみました。色はこんな明るい色ではないですが、写真のように鉄組だけの高い鉄橋で、横風が吹けば鉄橋自体が倒れてしまうようなたよりない構造物でした。けれど、夕方車内灯を漏らして天空を走って行く2両列車は、銀河鉄道みたい、と感想が記してありました。
コンクリートの橋梁化は、しょうがないことですが、横にそのまま鉄橋を残してあるのが、うれしいですね。またいつか再訪してみたいです。でも高所恐怖症の私、上がれないかもしれない。でも内側を歩けば大丈夫か、なんてもう考えています。
by Sora (2013-07-18 22:48)
おはようございます。
思い出すと、七釜温泉あかね荘に行った帰り、この鉄橋の上を通過しました。じつにゆったりと移動したので、車内から写真を撮りまくった覚えがあります。いまやその鉄橋も使われなくなったのですね。あのころは鉄橋に平行して工事が進んでいる段階でした。そう思うとカニ三昧をしてから、もう結構、時がたつのですねぇ~
by 遠霞(とおがすみ) (2013-07-19 08:29)
Soraさん
夕方~夜間に走る車両は、たしかに銀河鉄道でしょう。道から見るとバックは空しかないのですから、幻想的な光景だったと思います。
是非再訪なさってください。高所恐怖症でも、登山をされるSoraさんならきっと大丈夫です。
遠霞さん
カニ三昧ですと~? まあたしかにあの辺りは全国有数のカニの産地であり消費地でもありますけど・・・・。私が泊まった宿も冬場はカニをメインに押し出しておられました。
餘部橋梁は今は風情も半減しましたが、鉄橋を一部残したのは英断だったと思います。下の道の駅の整備が終われば、ますます人が集まることでしょう、冬場以外は(笑)
by ヒロ (2013-07-20 09:02)
列車落下の事故を、二ュースで見たこと、想い出しました。
大変な事故でしたね。今は、整備されて見学ができるんでしょう。
by ryuyokaonhachioj (2013-07-20 14:13)
鉄橋は赤い鉄の橋がいいです。
「イメージ・2」にご訪問いただき有難うございます。
これからも宜しくお願いいたします。
by lamer (2013-07-20 15:01)
新橋が寄り添ってるんですね。
私は廃線になったのかと思っておりました。
by 船山史家 (2013-07-20 15:08)
ryuyokaonhachiojさん
お越しいただき、ありがとうございます。
鉄橋は一部が残されて、橋梁自体はコンクリート製に架け替えられ、味もそっけもないものになってしまいました。これも時代の趨勢で仕方ありません。でも、見学施設はよくできており、今後ますます充実していくと思います。
Lamerさん
こちらこそよろしくお願いいたします。
残された鉄橋はあらためてペンキが塗られ、新品のようになっていました。色は確かに赤い色が一番いいですね。
史家さん
鉄橋を残したまま架け替えざるを得なかったため、新橋梁は画像のようにカーブしています。あの向こうにトンネルがありました。単線とはいえ一応山陰「本線」ですので、なかなか廃線にはできないのでしょう。
by ヒロ (2013-07-20 22:04)