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トワイライトエクスプレスって? [トワイライトエクスプレスの旅]

トワイライトエクスプレス・・・・日本で一番長い距離を走る豪華寝台特急、こういうイメージを持っておられる方が大半かと思います。実際、私も乗りたいと漠然と考えていたとはいえ、詳しく知っているわけではありませんでした。

そこで、最初で最後になるであろう乗車まで1か月を切った今回は、トワイライトエクスプレスについていろいろ調べたことを、自分の乗車前勉強の意味合いも兼ねて紹介したいと思います。尚、言うまでもありませんが私は「鉄っちゃん」ではありませぬ[わーい(嬉しい顔)] 電車素人が調べたトワイライトエクスプレス、です。

まず事前に書いておかなければならないのは、
・大阪発→札幌行き:下り
・札幌発→大阪行き:
上り
となります。間違うとチンプンカンプンになりますので、ご注意ください。

トワイライトエクスプレスの運行開始は1989年(平成元年)7月21日。私と妻はその前年の昭和63年に結婚しており、そういう意味では一緒に歳を重ねてきた、ともいえるかな、なんて勝手な仲間意識を持ってしまいました(笑)
トワイライトエクスプレスは来年春にその26年の歴史を閉じます。これで関西発の寝台特急はすべてなくなってしまうわけで、上野発ながら残された北海道行きの寝台特急、北斗星、カシオペアも
北海道新幹線
(←寝台特急の天敵[爆弾])開通を控えた今となっては風前の灯とくれば、 これはやっぱり乗っておきたいと・・・・これは以前に書きましたね、たしか(^^;

トワイライトエクスプレスの下りは11:50大阪発で、札幌着は9:52。運行 距離は1,495.7km。所要時間は22時間2分。この下りの方が上りより人気で、その理由はいくつかあります。

まず理由のひとつ目は、この列車の名前の由来となった夕陽は、基本的に下りでしか見られないこと。下りの場合、羽越線北上中がちょうど日本海の夕陽が沈む頃で、「トワイライト」にふさわしい時間帯になるのに対して、上りの場合は登別から函館に向かって走行中となってしまい、眺望が格別に劣ってしまうところにあります。
さらに朝陽が上る時間帯も、下りの場合は内浦湾(噴火湾)走行中となり海に昇る太陽が見られます。
が、上りは新潟の北陸本線を走行中であり、太陽は山側から上ることになります。一部のB個室シングルツインを除き、窓は海側を向いているため、見づらいですわな。

ふたつ目は食堂車のランチタイム営業の有無。大阪発が11:50のちょうどいい時間になるのに対し、上りの札幌発は14:05。まあティータイムはありますが、訴求力は全然違いますよね。

そして三つ目は、これはチケットを入手できた運のいい人にしか関係のない話なのですが、1号車1番個室、つまりA個室スイートの眺望がまったく異なるということ。下りは列車の最後尾となってその眺望を愉しむことができますが、上りの場合は五稜郭~青森間で最後尾となるものの、それ以外はず~っと列車を引っ張る機関車の後ろ姿を仰ぎ見なけりゃならん、と。同じお金を払ってこの差は何やねん[exclamation&question] と、誰しもが思うことでしょう。
ま、さはありながら、最初にも書きましたが大半の人にとってはどーーーでもいい話で、B個室ツインに乗車する私は
「あ、そ」
というのみです。

しかしまあ、上りは上りでいい点がないでもありません。
まず運行距離が長くなります。(でも、これで喜ぶのは鉄ちゃんだけ?)
これは走る線路が微妙に異なるためで、

1.函館本線で、下りは駒ヶ岳の内陸側を走り、上りは海岸線を迂回するようなルートを辿る
函館本線.png

2.北陸本線、敦賀~新疋田間の上りはループの線路を走る
(上りの青い線がちと見にくいですが、敦賀国際GCの右上辺りがループ線)
北陸本線.png

※新疋田駅の近くを走る国道(R161)は、私のホームゲレンデ「スキージャム勝山」に行く際に走る道。新疋田駅のすぐ北でR8と合流し、その後敦賀ICから北陸道に乗るのがいつものルートなのですよ[わーい(嬉しい顔)]

これにより、上りの運行距離は1,508.5kmとなり、時間も22時間48分かかります。もっとも時間に関しては距離だけの影響ではなく、敦賀で機関車を交換するために16分間停車する、という要素が大きいわけですが。
さらに洞爺駅でも10分間、新津駅でも7分間停車します。これに対し、下りでは直江津駅で10分間停車するのが目立つ程度ですね。あとはおおむね0~3分くらいです。

ふたつ目は、上りはランチタイムがない代わり(?)にティータイムがある点。ランチタイムとどっちを取るか、という選択になるのですが、少しは懐に優しい、ということが言えるかもしれません。でも、どちらかといえば私は、ランチタイム>ティータイム、かな(^^;

みっつ目は、青函トンネルを走行するタイミングが、まだ起きている時間であるという点。五稜郭駅で機関車を交換後(ここで進行方向が変わる)に発車するのが19:00で、青森に着くのが21:10ですので(ここで再度機関車を交換して進行方向が元に戻る)、おおむね夕食中といった時間帯でしょうか。ちなみに下りだと深夜の3~4時頃の通過となります。

例えばテレビ番組や雑誌等でトワイライトエクスプレスが紹介される場合、ほとんどの場合下りが紹介されます。上に書いたような理由で、間違いなく下りの方が「絵」になりますから、まあ仕方ないでしょう。機関車が目の前にあるA個室スイートはやはり魅力に欠けると思わざるを得ません。

次に、列車の編成を。

1号車:A個室スイート(1室)&A個室ロイヤル(4室):ネット先輩の似非師匠さまが乗られたのはここのA個室ロイヤル
2号車:A個室スイート(1室)&A個室ロイヤル(4室)
3号車:食堂車「ダイナープレヤデス」
4号車:サロンカー「サロン・デュ・ノール」
5~6号車:B個室ツイン(7室)&B個室シングルツイン(6室)
7号車:B個室ツイン(9室)
8号車:Bコンパートメント(16段)
9号車:Bコンパートメント(14段)
電源車:発電用のディーゼルエンジンを積載

という構成になっています。4号車にはシャワー室や自販機、7号車にはミニサロン、自販機、マガジンラックがあり、個室とは一味違った時間を過ごせるように工夫されています。ちなみにシャワー室は予約制。320円/6分。
私たちはB個室ツインですので、このうち5~7号車のいずれかに乗ることになります。室内の詳細については、帰ってきてから報告させていただくつもりです。

停車駅は、乗降できる駅のみを記しておきますと、私の乗る上りの場合、南千歳(14:39)、苫小牧(15:00)、登別(15:34)、東室蘭(15:50)、洞爺(16:33)、新津(4:40)、長岡(5:29)、直江津(6:27)、富山(8:03)、高岡(8:18)、金沢(8:51)、福井(9:56)、敦賀(10:36着 10:52発)、京都(12:18)、新大阪(12:48)、大阪(12:52着)。
※( )内は特に記載がない場合発車時刻です。
この間、運転停車駅(ドアが開かず乗客は乗り降りできない駅)が、五稜郭、青森、秋田、酒田、芦原温泉、大津京。

料金についても書いておきましょう。
・2人用A寝台個室スイート:92,180円(2人分)
・1人用A寝台個室ロイヤル:37,540円
・2人用B寝台個室ツイン:56,520円(2人分)
 
←私たちはココ
・1人用B寝台個室シングルツイン:29,300円
・Bコンパートメント:26,350円
単純に考えると、
札幌~大阪までの移動費用+ツインルームの1泊素泊まり=2万8千円強
という感じになるわけです。これを安いとするか高いとするか、ま、判断には迷うところですね(笑) 判断する気があれば、ですが[わーい(嬉しい顔)]

トワイライトエクスプレスの魅力のひとつが、食堂車「ダイナープレヤデス」でいただくフランス料理のフルコース。17:30からと19:30からの2部制です。事前予約が必要で、価格は税込み12,300円[exclamation×2] これにワインでも飲んだらどうなるんだ? 今回、私たちはパスしました。ただでさえ予算を大幅にオーバー、それに12,300円+αがあれば温泉旅館にゆったりと泊まれます。今回は札幌駅で、夕食用の駅弁、名物のザンギをはじめ北海道らしいおつまみ、小樽ワインなどを適当に買い込んで飲んだくれよっかな、と考えています。何しろ北海道は美味いものの宝庫ですからね[るんるん] 選び甲斐があるというものでしょう[わーい(嬉しい顔)]
ちなみに、
日本食が好みの方のためには、日本海会席御膳という豪華弁当もあります(6,000円)。これは食堂車でいただくのではなく、乗務員が各部屋に運んでくれるそうです。
朝食は前日に車内で予約。3部制で、上りは6:00、6:45、7:30から。1,620円の洋食です。せっかくですから、これだけは頼もうと考えています。1度くらいは食堂車で食事したいですからね[かわいい]

乗車までついに1か月を切りました。まだまだ待ち時間は長いですが、その日は一歩ずつ近づいてきています[ぴかぴか(新しい)] 

トワイライトエクスプレス


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コメント 8

pooh

おはようございます(^_^)
乗車まで1ヶ月を切って、いよいよですね!記事を拝見していて、乗車したことのない私もワクワクしてきました。食堂車の雰囲気を楽しむなら、手軽な朝食利用もいいと思います。貴重な旅をぜひ満喫されてください~☆
by pooh (2014-11-09 07:20) 

遠霞(とおがすみ)

これはこれは、渾身の記事という感じですね。乗車への思いが伝わるフォローの仕方というように感じました。こうやって自らが乗る列車の特徴をしっかりつかんでおくと、乗ったときの感慨も一入ではないかと思います。楽しみですねぇーー♪
by 遠霞(とおがすみ) (2014-11-09 10:29) 

ヒロ

poohさん
いよいよです(笑) トワイライトエクスプレスだけでなく、泊まるところが不必要に豪華なので(普段なら絶対に泊まらない部屋や宿)、ほんの少々ビビりながらも楽しみにしております。

遠霞さん
何せ23時間近くを過ごす電車ですし、食事も含めてミスるとえらい目に遭いそうですので、詳しく調べてみました。実際、冬場は降雪の影響で延着も日常茶飯事とのことですし。

by ヒロ (2014-11-09 11:20) 

船山史家

大阪から北海道まで電車というのが信じられない私ですが、これはヒロさんご夫妻にとって人生最大のイベントではないでしょうか。
私だったら個室でシウマイ弁当?
というわけにはいかないでしょうね。
by 船山史家 (2014-11-09 16:48) 

美和

ヒロさん、ありがとうございました。
後ほど改めて。。。

米作り、お疲れ様でした。おそくなってしまいましたが
楽しい旅のブログ、楽しみにしていま~す^^
by 美和 (2014-11-09 17:33) 

ヒロ

史家さん
何せ23時間ですからね。移動距離、時間とも日本最多の電車旅です。
別に人生最大のイベントでも・・・・今年の1月には同じ北海道に5泊6日で行きましたし。
弁当は洞爺駅で、とも考えましたが、やはり札幌で買い込むのがいいようです。シウマイ弁当はさすがにないやろな~(笑)

美和さん
こちらこそ、です(^^) いろいろありがとうございます。
何れお会いしたいものですね。その時はお米をおみやに持って行きますよ~♪

by ヒロ (2014-11-10 21:46) 

furu

寝台特急乗車まで あと少しなんですね。
ぜひとも心に残る良い旅を!!
by furu (2014-11-11 08:11) 

ヒロ

furuさん
はい、だんだん近付いてきました。
寝台特急自体乗るのは約30年ぶりで(前は青森行きの日本海)、楽しみにしています。今回は滑られないのが残念ですが(^^;
by ヒロ (2014-11-11 22:32) 

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