今シーズンの〆はチャオ御岳スノ―リゾート [スキー 2015-16年シーズン]
一体何年ぶりの訪問でしょうか。
濁河温泉・旅館御岳のスキーパックを利用して3年くらい続けてチャオには行きましたが、その後で行ったことがあったかな? そういえば奥飛騨温泉郷の山荘・錫杖に泊まった後に旅館御岳に行って宿泊後に滑ったような・・・・。いずれにせよ、最後に行ってから少なくとも10年くらいは経っているように感じます。
いつものように前夜大阪を発ち、一路東へ。西名阪自動車道~名阪国道(R25)~東名阪自動車道~名二環~R19を経て木曾方面に向かいます。途中、春日井で高山ラーメンをいただいたのは既報のとおり。
途中のR361(木曾→高山への国道)の開田高原で、クルマを停めて見上げた星空は見事でした
運転しながらふと何気なく上を見上げると、何か“雰囲気”があり、普段はチェーンを脱着するためのものであろう路肩のスペースにクルマを停め、エンジンを止めると、すべての音が消え去り無音のひととき。深夜ゆえクルマも通らない。
そんな中、見上げた空の端から端まで・・・・思わず感嘆の声を上げたほど、美しい星空でした。使い古された言い回しながら、“手を伸ばせば届きそうな”満点の星空。あれは言葉では言い表せない、まさしく筆舌に尽くしがたい、そんな感じ。私のカメラの腕前がよければ画像に残したところですが、それほどの腕前も、ましてや装備もなく、瞼に焼き付けるしかない私なのでした。・・・・寒かったけどね(ポツリ)
チャオには0:30頃に着いたのですが、外気温はすでにマイナス11℃。こりゃあたまらんとばかりにトイレ後すぐに寝袋に潜りこんで寝ました。持参していたペットボトルの飲料はすべて寝袋の中に緊急避難。そのまま出していたら凍り付くことが予想されたための措置です。
ところが・・・もう寒いのなんの 3時過ぎに寒さで目が覚め、あとはひたすら寒さに堪える時間でした。勇気を出して上体を起こし、バッグからカイロを取り出して少々ながらも暖を取りつつ、ウトウトとしながら時間をしのぎました。あれほどの寒さは、過去経験した中では
①白山一里野スキー場(石川県)
②ハチ北高原スキー場近くの道の駅(兵庫県)
以来です。
何れの寒さにも共通していたことは、クルマが凍り付いていたこと。雪が積もった方がかえって暖かいのです、スキー場の車中泊では。放射冷却などで冷え込んだ朝は、車中泊はたまりません
後刻、ゴンドラが動くのを待ちながら人が話すのを聞いていたら、この夜はマイナス15℃まで下がったようです。そりゃあ凍えるはずだわ
しかし、放射冷却の凍てつく寒さに必死に耐えた後にはご褒美が待っている。
何せ、朝クルマから出たらこの風景ですからね
クルマ越しに見える乗鞍岳の何という美しさ その神々しいまでの山容に、寒さも吹き飛びました。
(とはいえ寒かったけどね(^^; )
さて、センターハウス~ゲレンデには、この通路にある階段を上ります。木の向こうに御岳の姿が見えます。
女の子たちも寒そうだ(苦笑)
そして、 こんなものが飾ってあるセンターハウス
を抜けてゲレンデに出ると・・・・
ひゃあ~~~!
これはですね、本当はこんなもんじゃあない。もっともっともっともっと素晴らしいです。画像では伝わりにくいのが本当に残念 素晴らしい冬山の風景が視界いっぱいに広がり、圧倒的なド迫力。もはや感嘆の声を上げるしかない美しさ
ではリフト券を交換して(リフト券+食事券は、事前にアルペンで購入していました)、ゴンドラが動き出すのを並んで待ちましょう。こんな早い時間に並ぶのは、私が大好きな例のあの写真を撮るため
並びながら再度御岳をパチリ。2年前に噴火してたくさんの犠牲者を出した山とは思えません。
ゴンドラは定刻の8:30ではなく、8:20頃に乗車が始まりました。列が長くなってきたため、気を効かせてくれたのでしょう、ありがたいことです。
で、朝イチのゲレンデです。イーストコース。
チャオは基本的にイースト、センター、ウエストと呼ばれる長いコースが3本のみです。短いリフトもありましが、この日は何かの大会(もしくは講習)をやっており、一般人は立ち入りにくい雰囲気でした(実際、リフトにすら乗られなかったかも)。
この画像はそのうちのイーストコースです。すでにゴンドラの降車場付近は雲に包まれていました。
この圧雪跡は、次にこのコースを滑った際にはきれいさっぱりなくなっていましたよ。
雲が切れた時の乗鞍岳。
山頂ゴンドラ降り場にある無料の休憩スペース。チャオは子供のリフト券が無料であり、そのため親子連れが多いのですが、山頂休憩所にも子供が遊ぶスペースが設けられていました。(逆光で見づらくてスミマセン)
昔、ここにあるテレビで、野球の第1回WBCの準決勝を見ました。日本VS韓国戦。それまで不調だった福留選手が起死回生の2ランホームランを放ち、当時メジャーで活躍していた大塚がラストを締めて快勝、そこにいる全員で雄たけびを上げたことを今でも鮮明に覚えています。調べてみたら、ちょうど10年前の2006年3月18日のことでした。
この無料休憩所ですが、私はまったく記憶にありませんが、軽食などを出していた時期もあったようです。その痕跡ともいえるカウンターが残っていました。
ウエストコースの下部には、アイスクライミングの練習場。そういえば、これと同じものが開田高原マイアスキー場にもありましたね。
さて、チャオのレストランはあまり広くないため、混雑を避けて早めに昼食を取ることにしました。まだ10:30ですが。
SAPPORO黒ラベルと、とろとろ卵のデミオムライスです。このオムライス、HPの画像とずいぶん違うように見えるけど・・・・(^^; まあ、そこは突っ込んだらアカンとこなのかもしれません(苦笑)
このとき、まだレストランはガラガラ。
しかし、45分後にはこうなっていました。子供が多いというのがお分りいただけるかと思います。
何せ一人なもので、ゲレンデとは逆方向にあるカウンターに席を取りました。下の景色はこんな風。例の駐車場の通路からの出口です。
向うに見えるのが駐車場なのですが、この駐車場は濁河温泉に通じる県道と接しています。左の方へ行くと濁河温泉方面です。つまり、木曾方面から濁河温泉へ行くには必ずこの道を通ることになります。
これはゴンドラから撮影した写真ですが、この道の彼方にあの濁り湯があるわけです。整備された綺麗な道に見えますが、それもあと数百メートル。残りは、17時以降は通行止めになる、山肌に彫刻刀で彫りを入れたような道が20分ほどは続きます。私もいろんな道をこれまで走ってきましたが、これ以上の悪路を他に知りません。極めつけの悪路です。冬場は4輪駆動+4輪スタッドレスが当たり前。それでも怖い、そんな道です。バス? 無理無理。高山からでないといけないに違いありません。
ウエストコースの下部。チャオの中で最も傾斜のキツイ箇所でしょう。アイスバーン化していて、午後は結構怖かった。
ウエストコースを少しだけ滑って振り返ると、御岳が大きく見えます。『山塊』という言葉がぴったりと来るような感じ。
木々の彼方には北アルプスの山々が連なる
一番よく滑ったセンターコース。適度な傾斜がゆるゆると続き、クルージングといった感じでゴンドラ乗り場まで一気に滑り降りるのが楽しい
朝は澄み切った空気の中鮮明に見えた乗鞍岳も、その後は山頂付近が雲に隠れることが多かったです。
これは帰途、R361から県道20号線に右折してすぐの地点から見えた御岳の容姿。
まだまだ山の上部には雪がありますが、手前の畑や森に雪がほとんどないことから、春がそう遠くないことを感じさせてくれます。
これはやや小高くなっている別の地点から。
今年行ったふたつのスキー場が見えました(たぶん正解だと思う)。こんなに近く見えるのに、双方を行き来するのにはこの写真を撮影した道を通って小一時間掛かります。迂回する距離が半端ではないのです。
最後の1枚は、今年も立ち寄った二本木の湯。茶褐色で、ラムネのごとく体に泡がまとわりつく、とてもいいお湯です。のどかな田舎の立ち寄り温泉地。観光客は少なめです。この近くにはせせらぎの四季(とき)という、また別の立ち寄り湯があるのですが、こちらは施設も新しく、二本木の湯とは逆で観光客向けの温泉と言っていいと思います。ただ、規模のわりに駐車場が小さいのが難かな?
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