(その10)かつて日本一のラーメン店 和 dining 清乃さん [紀州 龍神温泉]
今年の夏、和歌山の山深く、高野山の南にある龍神温泉で連泊、熊野古道を体験歩きしてきましたが、これ以降はしばらく今年の秋に行ってきた、その続編をお送りしたいと思います。続編ということで、(その10)からの再スタート。
その割りには、いきなりラーメンの記事で面喰った方もいらっしゃるかと思いますが、そこはそれ、初日の昼食だということで(笑)
どうしても行きたかったラーメン店です。この機会についに実現しました。近畿圏内で私が最も行きたかったお店のひとつ。店のお名前は和 dining 清乃さん。食べログで日本No.1になったこともあるという名店です。あとで写真を載せますが、店内にはそういうレリーフなども飾ってあります。
ことラーメンに関しては食べログの点数を鵜呑みにするほどド素人ではありませんが、それでもある程度参考にはします。遠方のラーメン店でハズレだけは引きたくありませんからね。さらに日本No.1を獲得したというのにはそれなりの理由があってのことなのでしょう。どういう味がそうなのか、確認したい思いもありました。
場所は【ココ】(←クリックどうぞ)。往年の高校野球ファンには懐かしい、あの「箕島高校」の川をはさんだ南側。
今回は、龍神温泉ヘ向かう途中、少々遠回りをして立ち寄りました。普段から行列の絶えないお店、隣県とはいえ遠方でもあり、こんなことでもない限り滅多に行くことのできないラーメン店です。
外観。ビルの1階で、行列用のスペースがすでに設定されており、こういうところからも人気のほどが伺えました。ちなみにGWなどの連休時には整理券まで発行されるのだそうですよ。
(それにしてもこのマンション、私は住みたいぞ^^)
到着は11:10くらい。入店したときにはもう麺を啜り込んでいる人がいましたから、彼らは開店前に並んでいたのであろうと推察されます。
私たちが着いた11時過ぎはすでに開店時間を過ぎていたこともあり、並ぶことは覚悟していましたが、そういうこともなく案外すんなりと着席できました。しかも妻と二人だったこともあってテーブル席(→間仕切りが高く、独立性の高い席でした)に案内され、写真も気楽に撮ることができました。普段通り一人ならカウンターは間違いなく、周囲に遠慮してなかなか写真が撮れませんから、これはラッキーでしたね。
また、案内してくださった女性の店員さんはとても愛想がよく、不機嫌な人が少なくない超人気店の接客とは思えないほどでした。
で、テーブル席に座った成果です。上述した食べログ等から表彰されたのであろうレリーフ。
TOP3 の文字も見えます。
メニューは画像をたっぷりどうぞ 普段はこんなにないよ~(笑)
注目すべきは、お客さんの半分以上が和歌山ラーメンを注文されていたこと。普通、お店推奨のラーメンが一番人気になるはずなんだけど、これはかなり意外でした。やっぱり地元の方には地元のラーメンが好まれるということでしょうか。
そしてヨソ者の私はお店お薦めの角長醤油「匠」を特選全部のせで。普通ならバラチャーシュー2枚のところ、バラ、炭焼き、鶏の3種類のチャーシューに加え、ワンタンが2個乗ります。これで+300円。ただし、この「匠」には大盛の設定がありません。なぜかわからないけど、とにかく大盛がない。で私は、贅沢にも「しらずごはん」をオーダーしました。これで、「匠」800円+「特製」300円+「しらすごはん」200円=なんと1,300円という超豪華な昼食ラーメンとなりました
テーブル調味料はコショウのみ。
待つこと数分で着丼。
まず来たのはしらすごはん。前回の龍神温泉への旅では帰りに湯浅の駅前で生しらす丼をいただきましたが、今回は釜茹での方。小振りなお茶碗で、ラーメンの友としては適度な量です。醤油はお好みで。
さすがというか何というか、小さな魚やタコの子供も一緒に入っていました。小魚の方はしらすが成長したものでしょうか、小さな鰯のように見えないこともありません。
さて角長醤油「匠」です。(画像左から)バラ、炭火焼き、鶏の3種類のチャーシューがどんと強調され迫力があります。また、ネギの山の中に屹立する赤カブが紅一点、彩に華を添え、ネギの緑に玉子の橙(だいだい)、さらにメンマの薄茶色が白色のどんぶりの中で互いに主張しあいながらもバランス良く配置され、見た目にとても美しいラーメンに仕上がっていると私は思います。見た目に美しいラーメンというのはあるようでなかなか無く、私は麺人ばろむ庵さんの新中華そば(アドレスを探す)と、かつて一度だけ行った奈良・田原本の暁製麺さん(? アドレスを探す)がベストと感じていましたが、和dining清乃さんもこの仲間に加えられると思います。
そして肝心の味ですが・・・・スープを一口含んだだけでその旨さがわかりました 一言でいえば、鶏ガラ魚介のベースの上に強めの醤油がガツンと来て、全体でコク深い旨みが感じられる味。ネット友の千葉の遠霞さんのヘビーローテーション店である、栄昇らーめんさんに通じるものを感じました。そういえば、ここ和歌山も千葉も同じ醤油の名産地、ある意味それも当然のことかもしれません。旨い醤油が無ければそもそも成り立たないラーメンであるといえましょう。
ただ、この醤油の強さは関西よりも関東の方でさらにウケるかもしれない、という気はしました。おそらく、いや間違いなく超弩級の行列店になることでしょう。
チャーシューは3枚。左からバラ、炭火焼き、そして鶏。どれも間違いなく美味しいチャーシューでした。鶏があっさりめの味付けで、逆にいいアクセントになっていたように思います。
煮玉子とワンタン2個。ぷりぷりのワンタンって案外ラーメンにも合うもんですね。スープの美味さがワンタンを引き立てているようです。
メンマと、表面がつるつるのやや太麺。自家製麺とのことですが、エッジの効いた四角形の麺でした。メンマは柔らかめのタイプ。これは、あっさりしつつ醤油が強めに出ているスープにベストマッチ。
一気食いでした。美味かったですよ、本当に~ 満足の一杯でした。
ただ、和dining清乃さんは「超」のつく人気店、しかも遠方であること(自宅から下道で約2.5時間)から、隣県とはいえそうそう来ることはできません。
しかし、機会があればぜひ再訪したいと思います。そういうお店です。
最後に、龍神温泉に向かう有田川町のR424で信号待ちの際に撮った1枚。この時期、有田川町ではこのような風景がどこでも見られます。帰りにお土産で買って帰りましたが、ジューシーで甘くて本当に美味しかったですよ♪ 妻が食べ過ぎてお腹をこわすくらいには(爆)・・・・いや、笑っちゃいかんか(^^)
ぎゃぁーー
と叫びたい感じ。参りました。これが前におっしゃっていたらーめんでしたか、、、
栄昇さんにも通じるスープで、とっても美味しいもの、、、そんならーめん、是非とも食べてみたいですよ~
ルックスもホント美しいですね。醤油スープがこれまた美しい色合いです。麺もしっかり太麺で美味しそうだなぁ、、、和歌山まで行くのは無理ですよ、ウチから、、、
by 遠霞(とおがすみ) (2016-12-02 14:08)
遠霞さん
スープを一口含んだだけで、これは栄昇さんと基本が同じだと感じました。栄昇さんはまったく強調はされていませんでしたが、きっと名のある醤油を使っておられると私は信じています。
醤油がいいとラーメンもピシッと1本立つものがありますね。これからも美味いラーメン探究は続きますよ~♪
by ヒロ (2016-12-02 19:55)
お久しぶりです。
ココ、ずいぶん前に行きました。
そんな人気店になってるんですね。。。
柚子シャーベットをサービスでいただいんです。
たぶん・・・ミカンも^^
by sayurin (2016-12-02 23:51)
あれ行ったんですね。お気に召したようでなによりです。
有田の手前の海南に和歌山が誇る(知らない人も多いですが)国宝が2つあります。またお出かけください。
来週からバンコクです。
by きいちゃん (2016-12-03 08:12)
う~ん。ここは遠いですね。
和歌山かぁ。懐かしい。ぶらくり丁行きたいなぁ。
by 船山史家 (2016-12-04 14:35)
sayurinさん
おっ、経験者でしたか? 私が行ったのが平日だったためか、列ができているところまではいきませんでした。が、休日は今でも相当なモンらしいです。
きいちゃん
海南は私にとってちょいと縁がある街ですが、国宝の存在は知りませんでした。また調べて、可能なら行ってみます。
史家さん
首都圏の方々にはかなりな遠方です。そういえば和歌山は、東京まで最も時間がかかる県庁所在地だと教えられたことがあります。
by ヒロ (2016-12-04 21:01)