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(その11)上御殿 施設編 [紀州 龍神温泉]

今日のお泊りは上御殿。「かみごてん」と読みます。HPにもありますが、紀州藩の藩主が龍神温泉に来られた際に泊まることになっていた宿です。その部屋がそのまま残っており、「御成りの間」といって宿泊客が泊まることもできます。ただ、江戸時代の施設だけに鍵もトイレも洗面所もなく、現代の旅人には不便ではあるのですが、その格や醸し出す雰囲気はそういったものには代えがたいのでしょう。
また、小学生以下の子供はお断りの宿でもあります。

今回この宿に決めたのは、一に妻がその佇まいに惚れ込んだからです[揺れるハート]
すでに前回の龍神温泉の帰途から、「次は上御殿がいい」と言っていたほどで、じゃあ米作りがひと段落ついた11月に行くことにしようかと。紅葉も綺麗かもしれないし、となった次第。
しかし、何より二人とも龍神の湯が大のお気に入りになっていましたからね。本音はあの湯にぜひもう一度、といったところかもしれません。

まずは外観から。
これは到着時の1枚。前述の「御成りの間」はこの2階にあります。道路に面しているために、どうしても自動車の走行音や歩行者の会話などが聞こえてしまうそうです。

2.風格ある佇まい(2)_到着時.jpg

これは夕方、正面の駐車場から。
1.風格ある佇まい(1)_夕方.jpg

宿にはチェックインの10分ほど前に着いたのですが、クルマを停めていると宿の方が出てきて、「準備はできていますので、中へどうぞ」とのこと。お言葉に甘えて中に入れさせていただきました。

玄関前のこれ、なんという名前だったでしょうか。「軒行燈」とは違うし・・・・。『劇的ビフォーアフター』で2~3年前に木曽福島の築何百年の元民宿をリフォームしたときに登場していたんですけど・・・う~ん、思い出せない(ーー)
3.これなんて言ったっけ.jpg

入ったら正面に花が活けてありました。
4.花が活けてあり.jpg

このプレートは、龍神ではおそらくどの宿にもあるのだと思われます。
5.このプレートはどの宿にもあるのだろう.jpg

すぐ右には休憩所兼喫煙室。そして左側にあった朝食会場にもなった和風ロビー。しかし私たちの到着時は閉められていました。これは翌朝の出立時に撮影[カメラ]
追_入って右の休憩室.jpg
追_入って左の朝食会場.jpg

そして。
この宿には、ふつう宿には必ずあるものがありません。それはフロント。先ほどの花の左奥に一本の木からつくられたであろうベンチはありましたが、その程度で、いきなり部屋に案内され、少々面食らいました。

6.フロントがない宿なのです.jpg
7.1本の木をくり抜いたベンチ.jpg

これは本館2階へ上がる階段。例の御成りの間はこの階段を上ったところにあります。
8.本館2Fへの階段.jpg

ただし、宿泊客以外は上らないように書かれています。
9.御成りの間はここに.jpg

さて、一般客が泊まる別館へは、この廊下の少し先を右に折れて行きます。
10.少し先を右折.jpg

軒先に吊るしてある柿が季節を感じさせてくれますね。そういえば和歌山はみかんだけでなく、柿も名物なんですよ[かわいい]
11.干柿が吊るしてあったり.jpg

画像はありませんが、この干し柿の渡り廊下を行くと、すぐに客室があります。4室だったかな? その前を歩き、階段を降りると、
12.階段の途中の活け花.jpg

私たちの宿泊するフロアと、温泉への入り口があります。
13.左折:温泉、右折:ウチの部屋.jpg

別館は、そう遠くない過去に、廊下などがリニューアルされたものと思われます。さすがに木の香りは残ってはいませんでしたが、何よりきれいでした。別館が建てられたのは昭和か、平成に入っても一桁年のかなり前のようですから、そうとでも考えないとこの木のきれいさは理解できません。後述しますが、肝心要のお風呂も十分に美しさが保たれていました。

さて、私たちの部屋は上記の画像を右折し、その右端の部屋になります。
14.部屋は「満緑」.jpg

つまり、宿の構造は、和風ロビーや客室のある階が1階で、私たちが泊まった部屋、および温泉への入り口は地下1階にあり、温泉はさらにその下、つまり地下2階にあるわけです。日高川に沿ってその崖に建てられている以上、こういった構造になることは当然なのでしょう。側面からを簡単に描いてみました。
上御殿を横から見たら.PNG

いずれにせよ、お風呂から近い位置に部屋があることはよかったです。以前の萬屋さんでは3階から地下1階まで歩く必要があったので、それに比べればかなり楽でした。

宿泊した部屋は、地下1階の端、「満緑」という部屋でした。一番端、ということは角部屋でもあり、明るくていい部屋でした。
入ってすぐ左にトイレ。

15.入口左脇にトイレ.jpg

そしてふすまを開けると、炬燵がど~~んとその存在感を放っていました。
16.炬燵がどーんと存在感.jpg

日本旅館ですな~[黒ハート]
17.日本旅館ですな~.jpg

洗面台(下には冷蔵庫)と化粧所は縁側に。
19.洗面台(下に冷蔵庫).jpg
20.向かいの鏡が日本的.jpg

タオル掛けが木製なのは最近では珍しい。(引っ張り出してきて撮影)
21.タオル掛が木製だし.jpg

縁側にあったこの木製の椅子ですが、微妙なカーブが設けられていたりして、実に座りやすい。夏場であればひんやりとしてさらに座り心地がよかったと思います。この椅子ですが、来る途中に立ち寄った道の駅 日高川水の郷里 龍游にあったG.WORKS(←クリックどうぞ というところで造られたものと思われます。そこでは妻が写真立てなどを買ったのですが、同じような椅子が何脚か展示され直売されていました。すべて龍神村の木を使って造られているのだそうです。
22.この椅子はめっちゃ座りやすい(たぶんG・WORKS製).jpg

さて話がガラッと変わって、炬燵の上のお茶菓子。上御殿の銘入りのせんべいと南高梅。
23.お茶菓子は.jpg
24.上御殿せんべいと南高梅.jpg

窓からの風景。直下は日高川です。温泉棟の屋根が見えます。この下は貸切の露天風呂ですね。紅葉にかなり期待をしていたのですが、杉などの針葉樹が多いのと。時期的に少し早かったせいもあってか、限定的なものでした。それでも紅葉は真っ赤に色づいており、その華やかさは目を楽しませてくれましたよ[るんるん]
25.窓からの景色(屋根は温泉棟).jpg
26.日高川.jpg
27.紅葉が赤い.jpg

次回はお風呂編です。

上 御 殿


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コメント 4

きいちゃん

上御殿ご満足されたようですね。
詳細なレポートで記憶がよみがえります。
続き楽しみです。
バンコクは蒸し暑いです。
by きいちゃん (2016-12-07 19:28) 

ヒロ

きいちゃん
龍神温泉自体に妻も私も惚れ込んでいますので(^^)
他の宿にも泊まってみて、お気に入りの宿を探したいと思っています。
by ヒロ (2016-12-07 20:38) 

遠霞(とおがすみ)

秘湯の提灯宿は、たしか、下御殿??
上御殿だから、別なんですね。
それにしてもいい風情のお宿ですねぇ。行燈、その上の看板、外観と、どれも美しい和風宿といった感じです。
そして角部屋、お風呂が近い、というのもラッキーでしたね。このあとは美人の湯が登場ですね♪
by 遠霞(とおがすみ) (2016-12-09 12:35) 

ヒロ

遠霞さん
秘湯の宿は下御殿でしたね、たしかに。上とは違うようです。
上御殿はたしかに和のお宿の典型的な部分があちこちに見受けられました。部屋も十分満足のいくものでしたし♪ 
さっきお風呂編をあっぷしましたので、またご覧ください。
by ヒロ (2016-12-09 23:18) 

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