姫路城散策(その4:天守へGO) [姫路城]
(その4)です。
今回は天守の最上階を目指します。
まずは2階(?)から。手前は三の丸広場、正面奥が姫路駅。
今回は天守の最上階を目指します。
まずは2階(?)から。手前は三の丸広場、正面奥が姫路駅。
石落としが小さめなのは、実際に石を落とすのではなくここから銃撃や監視するのを想定しているからだそうです。
2階の平面図。
これ、暗くてわかりづらいのですが、階段の手摺りに注目。これはつないだりしたのではなく、この太い木材を熱で曲げて加工したのだそうです。これだけ曲げるのには相当な時間が必要とのことで、よほどの手間とお金をかけた証拠だそうです。
写真を撮るヒマもなく、押し上げられるようにどんどん上へ
こちらは5階の平面図。
こちらは5階の平面図。
(その3)で西の丸方向を撮影しましたが、こちらでも1枚。見比べると、さすがに視点が高いです。
瓦の漆喰が目立ちますが、実はこれがお城の白さの理由。瓦の繋ぎ目を漆喰で固めているのですが、これを下から見ると漆喰が瓦の黒さを隠し、白く見えるというわけ(←ココ、重要です)
小さなシャチホコです。向うに見ゆるは姫路駅。
微妙な曲線が優美ですね。
そして最上階に到達。
「石打棚」。スマホをかざせば説明が見られるのですが、残念ながら私はガラケー(^^;
この上に乗って、窓から城外の敵を攻撃をするわけですね。
この上に乗って、窓から城外の敵を攻撃をするわけですね。
こちら「武者隠し」。内部に攻め入った敵をここに隠れた兵が応戦できるようになっています。
それにしても、これは400年以上前の木材です。それが現在まで現役で使われ、今後も使われ続けるのだと思うと、木材というのは何とも素晴らしい材料だと感嘆せざるを得ません。
ちなみに消火栓まで木製でした。これで従来通りの真っ赤っかだと、あまりのセンスのなさに呆然となりますもんね。しかし、どうせやるならもっと周囲の木の色に配慮してほしかったと思いますね。頑張っているのはよくわかるんだけど、「ここまでやるんやったら、もうちょい頑張れよ」という感じです(笑)
もう一丁「石落とし」。
「六葉釘隠し」。昔の人も凝ってます。
地階の平面図。。
この石段は、建造時のものとのことです。後世も含めて、一体、何人の人がこの石を踏んだことでしょう。
城を見上げますと・・・
『威容』とはこういうことをいうのでしょう。
(「石落とし」が視認できます)
石壁は究極のパズル。
こうやって姫路城に登楼してみると、入城料の1,000円は納得です。この歴史的な世界遺産を維持、管理していくには、これほどのお金は必要でしょう。平成の大修理にかかった費用は約24億円、単純計算で240万人分です。もちろんこれに日々の経費もいりますから、本当ならこの倍くらいは必要かもしれない。
後世の人たちのためにも、ここは快く支払ってその維持を託したいと思います。
後世の人たちのためにも、ここは快く支払ってその維持を託したいと思います。
さて帰り道です。皆さまは有名な日本の怪談「播州皿屋敷」をご存知でしょうか。「皿が1まい、2~まい」というアレですが、舞台はここだったんですね。井戸は結構深かったです。
さ、朝からかなり歩いて疲れたことだし、そろそろ帰路につきましょうか。
(その5)につづく。