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最近読んだ本 [本(ミステリー)]

しばらく本の紹介が滞っていました。
読んでいなかったわけではなく、居酒屋やラーメンの記事が続いていましたので。

4冊あります。すべて再読もしくは再々読。
もう面倒くさいのではなし(笑)
ボクが選ぶ本にハズレなし、との根拠皆無の自信でいきましょう[わーい(嬉しい顔)]

まずは、ここ20年の最高のミステリーとの評価が高い、宮部みゆき「火車」
「火車」.jpg

最近テレビ版が放送されました。期待せずに見たせいか、なかなか楽しめました。

本当におもしろいです。ボクは、これから社会に出て行く自分の子供に絶対にこの本を読ませたいと思っています。クレジットカードの、便利さの裏に隠された怖さを見事に描ききっていますからね。

次は、同じ宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」「ステップファザーステップ」.jpg

これもテレビ化され、来年早々、あの「水戸黄門」の後枠で番組で放送されることが決まっています。
実は、それを知ったのはこれを読み始めてから。その偶然にちょいと驚いた次第です。

「火車」と同じ作者が書いたとは思えないくらい、この本は軽い。「ライトミステリー」とでもいいましょうか。悪い意味ではなくてね(^^) ニコっとさせてくれるような描写が目白押しです。
宮部みゆきの懐の深さを感じさせてくれる作品でもあります。
 

次は伊坂幸太郎「終末のフール」「週末のフール」.jpg

シュールです。設定自体がこの上もなくシュール。
でも、いるよな~、こういう人、って人がどんどん登場してきます。状況はどう考えても絶望的なのに、妙な明るさがいい。

ラストは、真保裕一「真夜中の神話」「真夜中の神話」.jpg

作者は「ホワイトアウト」を書いた人です。文にケレン味が目立つのが玉に瑕。
この作品は途中からとんでもない方へ動いていきますが、まあ許容範囲としましょう。

本は楽しい[るんるん] 止められません[わーい(嬉しい顔)] 次は何を読もうかな?


『ガリレオの苦悩』 東野圭吾著 [本(ミステリー)]

ボクの大好きなガリレオシリーズの新作が文庫となってようやく出ました。直木賞を受賞した傑『容疑者Χの献身』以来、約3年ぶり。ホントに待ち望んでいた新作です[グッド(上向き矢印)]ガリレオの苦悩_表.jpgガリレオの苦悩_裏.jpg

まず読み始めて「おっ[ひらめき]」と思ったこと[exclamation]

続きはココをクリックどうぞ!(※たぶん大丈夫だと思うのですが、以下は「ネタばれ」になるかもです^^)


横山秀夫の作品群 [本(ミステリー)]

この人の小説を呼んだとき、分野はまったく違いますが、テレビで『鬼平犯科帳』をはじめて観た際の衝撃を思い出しました。何れも共通点は、これまでのそのジャンルの常識を打ち破ったこと。

『鬼平犯科帳』は、悪役である盗賊が実に丹念に描かれており、単に勧善懲悪であった『水戸黄門』に代表される時代劇にない新しさを見せてくれました。

ボクは、日本の警察小説の歴史を考えたとき、横山秀夫以前と以後に分かれるのではないかとまで思っています。それほどに新しいです。

それまでの警察小説は、刑事を主役とした犯人探し(フーダニット)がメインでしたが、横山秀夫はそれだけでなく警察内部の人々を生き生きと活写して見せてくれました。だから主役が所属する部署は警務課であったり鑑識であったり生活安全課であったりします。

彼の代表作が映画にもなった『半落ち』であることは言うを待たないでしょう。もちろんボクは『半落ち』も読んでいますが、それより今回紹介する短編集の方がおもしろかったように思います。2.陰の季節+動機.jpg3.顔+第三の時効.jpg

まあ、新しいといってもデビュー作の『陰の季節』が1998年ですから、もう13年も経つのですがね。

[右斜め下] 『陰の季節』 裏表紙          [右斜め下] 『動機』 裏表紙4.陰の季節+動機.jpg

 [右斜め下] 『顔 FACE』 裏表紙

5.顔+第三の時効.jpg

[右斜め上] 『第三の時効』 裏表紙

どれがお薦めかといわれるとちょっと困りますが、答えは「どれも」でしょうか。

すべて短編集(中には中編も)ですので、わりと気楽に読めます。通勤のときに読むにはちょうどいいサイズじゃないかな? ボクも基本は通勤電車で読むのですが、1日の往復でちょうど1編が読み終わる感じです。実は『ジウ』全3巻の後、この4冊を改めて読み返していました。

『顔 FACE』は、ここにも挙げた『陰の季節』の中の一編、「黒い線」に脇役として出てきた平野瑞穂巡査が今度は主役として活躍する話です。ドラマ化されたときは、仲間由紀恵さんが演じていました。早い話、男社会の中で苦労する婦警さんを描いた短編集なのですが、終わり方-エピローグ-が実によろしい[exclamation] すごく前向きで爽やかな気分になることができ、思わずこの親父さんと同じ気分にさせてくれます。

さて先日、思えば何年も待ち望んでいたシリーズの最新刊がようやく発行されましたので、間髪をいれず購入しました。次はそれを読みます。ページを捲る指が震えそうな、そんな予感が今からしています。
(ちょっと大袈裟?^^)

★★★★☆


『ジウ』 全3巻 誉田哲也著  [本(ミステリー)]

この夏、曜日の夜中にテレビで放送された連続ドラマの原作です。全11回だったかな。大阪には「探偵ナイトスクープ」という人気深夜番組がありますため、「ジウ」の放送は大体0:30頃からで、ボクはすべての回をDVDに撮って観ました。「ジウ」というのは犯人の呼び名です。名前からして実にミステリアス(^^)

S-1.Ⅰ.jpg

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本は・・・・テレビで放送する前に本屋さんで見かけてすでにその存在は知っており、なんとなく面白そうな感じで、いずれ読む気ではいた本です。自分の中ではテレビに先を越された感じ(^^;

著者は、誉田(ほんだ)哲也。この人の作品では、「ストロベリーナイト」が有名ですね。これまたテレビでは竹内結子が主演でスペシャルドラマになっていました。

S-3.Ⅲ.jpgちなみに続編の「ソウルケイジ」も読みましたが、こちらは凄絶な話でした。

本を読み始めたのはテレビの放送があと2回くらいになってから。

ですからどうしても本とテレビを比較してしまうのですが、結論から書くと、結末は正反対です。180度違うと言っていい。ここまで変えてしまっていいのか? 原作者は文句を言わんのか?と思ったくらいに違います。

想像するに、これは主役の一人(黒木メイサ)に対する配慮といいますか、イメージが優先されたのでしょうね。原作に忠実であればまず事務所がOKと言わんでしょうから。

そういえば、ちょっと前にテレビの2時間ドラマで宮部みゆきの「魔術はささやく」をやったのですが、これも原作とは全く違う内容でした。こちらはもう腹立たしいほどに変えられており、共通するのは登場人物の名前と少しのディテールだけと言っても過言ではないくらい。原作の持つ世界観が一切合切投げ捨てられて、見る影もないほどでした。

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「ジウ Ⅰ 警視庁特殊犯捜査係 【SIT】」の裏表紙

テレビは原作にほぼ忠実。配役も適材適所といった感じ。
でも常識的に考えて、警視庁が「特殊犯捜査係」というような専門性を要すると思われる部署に、あんな若い女性を捜査員として配するか、というそもそもの疑問は湧きます。

ちなみに多部未華子はウチの娘と同い年だぞ(笑)

ま、それもこれもひっくるめてのテレビですね。原作では多部未華子が扮する女性捜査員は27歳となっていました。 

 

 

 

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「ジウ Ⅱ 警視庁特殊急襲部隊 【SAT】」の裏表紙

ここまではテレビもそれなりにおもしろかった。何も夜中に放送しなくても十分ゴールデンで数字はとれるやろ、と思ったくらいには見応えもありました。 

原作は・・・・はっきり言っておもしろいです。展開もスピーディで、一気に読ませてくれます。 

 

 

 

 

 

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「ジウ Ⅲ 新世界秩序 【NWO】」の裏表紙

このブ厚い1冊分がテレビでは2時間弱に押し込まれています。そりゃぁ無理も出ます。

 さて、テレビは置いておいて原作。

はっきり言っておもしろいです[exclamation] 「Ⅲ」は少々、というかかなり荒唐無稽ですが、これが現実に起こるとどうなってしまうんだろう、という想像をかきたててくれます。 

最近、警察小説を読むことが多いのですが、これはなかなかの高評価、ですね。

★★★☆☆~★★★★☆・・・・星3.5。

「Ⅲ」の帯(裏側)。右にある「ゆりかごで眠れ」も読みました。
ちなみに作者・垣根涼介の作品では「ワイルド・ソウル」が絶対のおススメ。かなりおもしろいです。
S-7.Ⅲの帯.jpg


『白銀ジャック』 東野圭吾著 [本(ミステリー)]

最近、ネタが少なくなってきましたので、読んだ本について一筆書いていこうかな、と思っています。ボクの好きなジャンルはふたつ。ミステリーと歴史物です。実際、読む本はこのふたつに限られている、と言っても過言ではありません。通勤時間、電車に乗っている時間やその待ち時間が長いため、本はもはや必要不可欠なものになっています。 

記念すべき第1弾は、3日ほどで読み終えたこの本、東野圭吾『白銀ジャック』。去年でしたか、ハードカバーの単行本ではなくいきなり文庫本として登場し、かなりの長い間、本屋では平積みで店頭に並んでいました。中古で買ったため帯はなし。オモテ.jpg

ほしいな、読みたいな、と思いつつ時間が過ぎ、先日BOOK OFFで250円になっているのを発見(通常の400円がセールで250円に)、迷わず購入しました。せこいな~、と思いながらも、同じ金額でたくさんの本が買えるという合理的な理由から古本屋通いは止められません(^^) 最近は同じ中古本でもAmazonで買うことを覚え、そちらの購入も増えつつあります。ただ、「ほぼ新品」とクレジットがあるのに、送られてきた本を見ると「どこが“ほぼ新品”やねん、コラ[パンチ]」と文句のひとつも口にしたくなるような中古本があるのもまた事実です[爆弾]

東野圭吾はボクの好きな作家のうちの一人。大阪出身であることも親しみを感じる要素のひとつです。他にもたくさん読み、かつ所持しています。直木賞を受賞した『容疑者Xの献身』なんて傑作中の傑作ですね。最後は涙なくして読めない、そんな読後感でした。

『白銀ジャック』は、スキー好きのボクには堪えられない作品。今すぐにでもゲレンデに行きたくなるようなスピード感に溢れています。

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これまでの東野圭吾に比べると、少し軽いかな、という気がしないではありません。でも、それなりに楽しめますし、ラストの意外性は相変わらずです。何よりスキーやスノーボードを趣味とする者にとっては、読んでいるだけで楽しくなります[るんるん]

え? 犯人? 一人は当てました。でも・・・・これ以上は、この後読まれる人のためにナイショにしときます[わーい(嬉しい顔)] 最後に、暗鬱な気分にはならないので安心してどうぞ、とだけ明言しておきましょう(^^)

★★★★☆・・・・星4つ


またやってしもた・・・orz [本(ミステリー)]

え? 学習能力がない? まーね、否定はできんね[バッド(下向き矢印)]

でもね、今回はちゃんと言い訳はあるんですよ。

娘がね、寮にいるとき買っておったんです。知らんよな、そんなこと。(あれ? もしかして買ったというような話を聞いたような記憶が・・・・)

「本屋大賞」を受賞したというこの本に興味はあったので、本を売りにいった今回、ついBOOK OFFで買っちゃったんです。

で、ダブったと・・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

『告白』ダブり.jpg

第1章のラスト2ページで度肝を抜かれました。

最後の最後の2ページで、さらにもう一度。圧倒されました・・・・スッゲーw(°o°)w

映画はまだ観ていません。ちょっと先になりますが、GW中にDVDを借りてきて観ようと思っています。あれが一体どんなふうに映像化されているのか? 興味は尽きません。

それにしても・・・・とほほ[たらーっ(汗)]


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