今年の米作り、ほぼ終了 [米作り-2011年]
昨日5日(土)、今年の米作りがようやく終わりました。厳密に言えばまだダテ足(稲を掛けていた木材)の片づけが終わっておらず、来週に持ち越しとなったため完了とはいえないのですが、少なくとも玄米の状態にすることは終わりました。
【11月3日】
この日は稲こきを実施。ボクは出勤日だったのですが、有休をとらざるを得ませんでした。だって世間様はお休みですもんね。一緒にやっている人に合わせました。
ちなみに「稲こき」とは、漢字にするとおそらく「稲扱き」。稲を扱く、ということで、作業そのものを現す言葉だと推測しています。「扱く」は「しごく」とも読みます。
以下の3枚は稲刈り1週間後の画像。刈ってから1週間でこれだけ色が変わります。
ちょっとわかりにくいですが、これは雀が食べた後の残骸。まー、よく食ってくれます
そして稲こき当日の11月3日の状態。
より一層、色が抜けて枯れたような状態になります。ちょうどいい感じ。
さて、稲こき。「稲こき」というのは脱穀の第1段階で、稲の状態から藁(わら)と籾(もみ)とに分離させる作業です。 このような機械を使って一束ずつ通し、分離していきます。
積み上がってゆく藁の山。この藁はご近所の方が持って帰ってくれます。いろんな使い方があるらしい、詳しくは知りませんが、冬の野菜を作るのには欠かせないアイテムらしい。霜を防いで野菜を守ったりするのが目的とのことです。
最近はコンバインでガーっと刈ってしまって適当な藁が残らないので、ウチのような旧い作り方で出来た藁は、ある意味貴重品なのだそうです。
【11月5日】
朝から曇天のこの日、天気予報は「曇りのち雨」。何とか降り出す前に作業を終えたく、早めにスタートしました。作業の名前はうすひき。「もみすり」と呼ぶ地域もあります。漢字に直すとおそらく「臼挽き」。昔は臼を使ってコーヒー豆を「挽く」ようにしたのでしょう。籾から「玄米」と「籾殻」とに分離する作業です。これが脱穀の第2段階。
このような機械を使います。もうこんなの、売ってないんとちゃうやろか、というような年代もの。これも親戚が使わなくなったものを超格安で譲ってもらったものです。
この、40年くらい前に買ったという耕運機を動力源として使い、
これまた今では入手不可能の皮革製ベルトを回して脱穀機を動かします。
このようにして機械から玄米が流れ出てきます。このザルの様なもの(米撰機(べいせんき)と呼んでいます)で小米と普通の米とに最終的に分別し、玄米が出来上がります。
この後の画像はありません。あと残り3分の1というところまで来て雨が予報より早く降り始め(11時半頃)、作業はあえなく中断の憂き目に
結局、田んぼからちょっと離れたところにある業者に残った籾を持ち込み、玄米にしてもらいました。300円/袋が高いか安いかはわかりませんが、楽であることは間違いない。でもダメですね、楽な方法を覚えると。
さて、最終的な収穫はこれです。30kg×9袋+半端23kg=計293kg。
・・・・はっきり言って例年以下でした。普段は32kg袋にして10袋はあるのですが・・・・
1袋くらい少ない計算になります。一緒にやっている親戚は豊作だったのに・・・・
何がいけなかったのかな~(ーー) 来年は肥料の置き方をちょっと変えてみようかな。
※一番下の袋に「新潟米」とありますが、これは中古の米袋を使っているからです。米屋さんで10円/袋で買ってきます。よそ様に販売するのならともかく、自分ちで食べる分だけですから、これで十分(^^)
稲刈りが終わりました [米作り-2011年]
記事を書き始める前に、訂正を一点。以前の記事「稲刈り2週間前」で、稲の根元に白く張り巡らされたものを「稲の根」と書きましたが、あれは間違いでした。
実はあれは、「藻」が水分を喪って云わば枯れたもの。
田んぼに水を入れたときに藻が一緒に入り込み、肥料等の養分を吸ってかなり成長し、それが水分の喪失と共にああいうふうになったのです。
お詫びして訂正しますm(_ _)m
さて、昨日(=有休取得)および今日でようやく稲刈りが終わりました。もう体はクタクタ、全身筋肉痛で、立ち上がるときにも「う~~」と唸ってでないと立てないくらい 毎年のこととはいえ、米作りの中で一番疲れる作業がこの稲刈り。
ここは四隅のうちの北東にあたる部分。
ここを・・・・
稲刈り機が転回できるように、このように手で刈ります。
刈った稲は左下に見えますが、昨年取っておいた藁で束ねます。
天気は上々
幸いなことに風があり、そんなに暑さは感じなくて済みました。
おじさんが全部を刈り倒し、その間にボクは別のおじさんとダテ足を組みます。刈るのと組むのと、手分けしての作業。
21日(金)の作業はここまで。ウチの田んぼだけでなく、もちろん親戚の田んぼも一緒にやっています。
そして今日22日(土)。
実は昨夜大雨が降り、せっかく乾いていた表土がドロドロに
下の画像、昨日と比べて地面に水が溜まっているのがわかるでしょ?
下着まで濡れながら、服を泥だらけにしながら、そして顔にまで泥を被りながら、ようやく掛け終わりました。
すべての作業がとりあえず終わってしばらく後、また雨が降ってきました。
今年はどうも雨に祟られがちな日が続きます。2週間後には脱穀をしていよいよ玄米にするのですが、今から不安・・・・
稲刈り2週間前 [米作り-2011年]
今日の大阪はいい天気です (ちなみに昨日は雨) そして今日から10月、あと3ヶ月で今年も終わるのかと思うと、何だかな~、という気分。
さて、来来週はいよいよ稲刈りです。そんな稲の具合を今日も朝から撮ってきました。
今朝の田んぼの仕事としては、・水路の堰を抜き ・田んぼの水をほとんど切り ・畦シートをはずし、と細々した仕事を行ってきました(水気を切るために掘り起こした箇所 )。
昨日の雨が葉の上に残っています。
これは田んぼの角の方の稲。雀に喰われて無残な姿になっているのがわかりますか。
根元には籾殻のようになった残骸が・・・・・
ところでこの画像、残骸が落ちている地面に白い細~い毛のようなものが這っているのがわかりますでしょうか。バイト数を落としているのでわかりづらいのですが・・・・実はこれ、稲の根なのです。田んぼは8月上旬に一旦ほとんど水気を絶つのですが、稲はその際水分を求めて細かい根を張り巡らします。これで足腰の強い立派な稲が育つのですが、その姿がこういう所に現れて来るわけです。
最後に2枚。田んぼの横で育成中の枝豆です。産毛がスゴイでしょ
そう、昨年紹介して結構な数のヒット数を記録させていだいた丹波の黒豆の現在の姿。食べられるようになるまでーーー、そうですね~、あと3週間くらいかな?
ビールと一緒にまた紹介しますね 美味しいんだよ~~、これ
稲刈り3週間前 [米作り-2011年]
以前にも書いたかもしれませんが、ウチの米作りは年間の予定が大体決まっていて田植えは6月第2土曜日、そして稲刈りは10月第3土曜&翌日曜日となっています。作っている米の品種が毎年同じ(ヒノヒカリという西日本の米)なので当然といえば当然なのですが(^^)
というわけで、画像を撮ってきました。
前回の様子(2週間前)と比べると、色付いてきたのがよくわかると思います。
田んぼにはまだ水がたっぷり入っていますが、来週(10/1)いよいよ水を切ります。晴天が続いてうまく水が抜ければ、稲は一気に黄金色にその姿を変えます
天気次第ではありますが、今年の米作りもあと1ヶ月となりました。
出穂~2週間後~ [米作り-2011年]
約2週間前に出穂した我が家の田んぼの稲。今日はこのようになっていました。
(ちなみに「出穂」。何と読むかご存知ですか? 答えは最下段に ヒント:「しゅつほ」ではありません)
前回は穂が出たばかりで、まだ実は屹立していましたが、2週間経つと実が入り始め重量も重くなる。結果、このように頭を垂れてくるわけです。
次は稲のアップ。表面に産毛のようなものが見えますね。これは画像にしてみて初めて見えたもので、肉眼では見えませんでした。これは何なのかな~? ブログ用にバイト数を縮小しているために若干見えづらいですが、縮小前(2MBくらい)はもっと細かく鮮明に見えましたよ。
生育は今のところ順調です。倒伏もなし。今日、カメムシ予防の薬を散布し、これでかなりの作業が終わりました。あとは時期を見て水を切るくらい。その後、10月初旬に一部を手で刈り、シリゲを開けて水を抜き、そして中旬に稲刈りです
答え:出穂・・・・「しゅっすい」と読むんですよ~。ただ、そのまま変換しても「出水」とは出ますが「出穂」とは出ません。しかし、正しくは「しゅっすい」なんです。
え? ヒロは読めたのかって? 実は漫画『夏子の酒』を読むまで知りませんでした~(^^;
チャンチャン
出穂 [米作り-2011年]
稲が出穂しました。
先週、田んぼに水を入れたときは「お、ふくらんできたかな~」という感じだったのですが、この1週間で一気に成長した感じです。
今のところ、生育は順調です。肥料もよく効いている。
穂の脇のこの白い小さなもの、これは稲の花です
・・・・実はボク、杉やヒノキばかりだけでなく、この花の花粉症でもあるのです・・・・
作業が終わって数時間たった現在も、まだ眼がショボショボしています。
今日は朝から「オドシ」を設置してきました。雀が田んぼに降りて米を食べるのを防ぐための防御策のひとつ。太陽光に反射してキラキラするテープを田んぼの上に翻させるんですが・・・・暑かった
稲刈りまではあと1ヵ月半と少し。まだまだ続きます。