太子温泉 [日帰り温泉]
今日4/12(土)、朝から近畿地方で大きな地震がありました。
さすがに18年前の悪夢が頭をよぎりましたが、今のところ、あれほどの甚大な被害は蒙らずに済んでいるようです。
私の住んでいる所の震度は「3」でした。しかし、隣りの市域は「4」でありましたので、まあそれくらいだったのだろうな、と。
阪神淡路大震災の時は食器棚の中の食器が割れたくらいで済みましたが、その時の震度が「4」。あの時とは住んでいる場所が違いますが、今回は食器も無事でしたし、確かにかなり揺れはしましたが、ましな方だと思います。
ご心配いただいた方、どうもありがとうございました。
さて、では前回の続きにいきましょう。
叡福寺を後にした私は、前回記事の最後で紹介した幟などを撮影したあと、次の目的地へ向かいました。
そこから2~3分で到着した場所は太子温泉。そこは「山の中の小さな一軒宿」です。
ん? どこかで聞いたフレーズですね。内実はまったくもって違うようですが・・・・(^^;
ちなみに、「川のほとり」も一緒ではあります。
場所は【ココ】です(←クリックどうぞ)。地図の縮尺を上げていただければすぐにわかりますが、聖徳太子御廟所のすぐ近くだということがお判りいただけると思います。(ちなみに幟の上がっていた場所はスーパーサンプラザの前)
外観はこんな感じ。宿泊棟はこの右側の方にありました。そのさらに右側には不必要なほど大きな駐車場が。
まあ、山の中なので土地代は安いでしょうからね。道をはさんだ向かい側は桜並木になっていました。爆弾低気圧が通過した後だったのでもう大半が散っていましたが、満開であればさぞかし見事な景観だったことでしょう。
日帰り入浴は900円でしたが、太子温泉のHP(←クリックどうぞ)で100円の割引券がプリントアウトできましたので、結果800円での入湯となりました。
料金を支払ってロビーすぐのお風呂入口へ。
更衣室で2番のロッカーに脱いだ服を入れていたら、隣で服を脱いでいたおじさんが
「そのロッカーはキーがおかしなっているから、違うトコ使た方がええで」
「そうなんですか」
「ここもおかしいんや。ほら見てみ、〇番のキーで〇番のキーも開くねん」
「うわ、ホンマや・・・ ・・・・よくご存知ですねぇ~」
その70がらみのおじさん、あとで露天風呂でいろんなお話を聞かせてくださったのですが、太子温泉の開湯当初から通っており、先代社長の飲み友達なのだそうです。
「四国やら九州やらいろんな温泉に入ってきたけど、最後はここに帰ってきたわ。ここが一番や」
「寝る前に入ったらな、もうぐっすり眠れるで。今度はそうしい^^」
それほどのものですか、お父さん。
さすがに平日。よく空いています。これなら何とか写真も撮れるな(^o^)
くだんのおじさんによると、この巨大な鍾乳石は岡山の鍾乳洞で買ってきたものなんですって。
「今なら規制が厳しいて、とても買われへんやろ」
とも仰っていました。なるほど。
露天風呂の脇では、ここが源泉かけ流し100%であることをこのプレートが強調していました。
でも、風呂から出た後は肌から結構塩素臭がしましたよ。仕方ないことなのでしょうけど。
「露天風呂はな、ちょっと前に大きしたんや。前は寝湯だけやったんやけど、もう1本ボーリングして湯の量が増えたから改装したんや」
本当によくご存知です、お父さん。勉強になります。確かに湯量は多いと思いました。
全景を撮るのは、他の入浴客がおられましたので遠慮しました。
は~、いい湯でした
たぬきさんに見送られて太子温泉を後にします。(見送ってないか(^^;)
「イレズミのある方のご入場は固くお断り」されているんですが・・・・今日はお一方いらっしゃいました。
服を着ていたら見分けるのは不可能ですが・・・・ご本人のモラルにまかせるしかないのでしょうね、こういう問題は。
・・・・もっとも、モラルを持っておられる方がイレズミを入れるのか、という根本的な問題はありますが(苦笑)
さ。では次の目的地へ向かうとしましょう。そこがこの日の最終目的地であり、メインイベントでもあります。
山空海温泉 [日帰り温泉]
つい最近まで同じ大阪にいながら、能勢にこんな温泉があることを不覚にも知っておりませんでした。
もっとも能勢は大阪の北の端であり、私はいわゆる南河内(南東部)、いってみれば正反対ともいえる位置、知らなくても当然といえるかもしれません。
この温泉を知ったきっかけは、最近ネット友になった湯次さんのおかげです。(勝手にネット友を名乗っておりますが、お許しください(^^;
湯次さん、どうもありがとうございますm(_ _)m
きっかけとなった湯次さんの記事はコチラ→http://kimamura.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-06b8.html
浴室内の画像は湯次さんのものをご覧いただいた方がいいでしょう。私の場合は先客がいらしたので、自由に撮影できませんでした(><)
その名湯(?)、山空海温泉の場所は【コチラ】。私の家から1時間半くらいかかりました。私んちの阪神高速の最寄りの入り口は大堀(松原市)なのですが、ここは阪神高速の南の東の端にあたります。
そして能勢に行くには、池田線(大阪空港のある路線)の北の端、池田木部まで行かなくてはなりません。つまり、阪神高速の端から端まで走ることになるわけです。その間、約38km、都市高速でこれだけ走るのは珍しい(^^)
ついでだ、地図で示してみましょう。阪神高速のみの走行ルート図です。
さて、池田木部から一般道に出た我々は(この日は妻も同行しています)、一路能勢を目指しました。
R173(能勢街道)を走り、兵庫県川西市(元ヤクルトの古田捕手、女優の藤原紀香の出身地として、その筋では有名)に入ったり出たりしながら、このようなダム(一庫ダム=いちくらだむ)の脇を沿うように走っていきます。
とても兵庫~大阪の府県境を走っているとは思えない山深さ(笑)
気持ちのいい山間道路です。
こういう道、私は好きだなぁ~
ただ、山空海温泉は見落としやすいと聞いていましたので、周囲に目を配ることは欠かせません。
運転に集中しなければならない中、妻と目を凝らすこと数分・・・・そろそろ近いんじゃないか?
そして、ついに山空海温泉を発見。妻が一瞬早く発見し、
「ここちゃう?」
事前に湯治さんのブログを見ていたので、見落とすことなく無事発見できました。
駐車場へはこれのみが目印。見落とせばオワリです(^^;
駐車場には5台の先客が。見た瞬間、不吉な予感はしたのです、私・・・。そしてそれは見事に的中したのでした。
(一番奥が私のクルマ)
駐車場に車を停めて、川の脇の小道を300mほど歩きます。実り始めた田んぼや川の上を渡る風が気持ちよく、すご~く気持ちよかったです。都会では絶対に味わえない、幸せな時間と空間。
( 湯次さんとほとんど同じアングルですね、この画像)
券売機で入浴券を購入。700円/人。駐車場代100円も必要でした。
妻はこのとき5,000円札しか持っておらず、結局どこかのおじさん(ここ山空海温泉の人ではないみたい)が1,000円札に両替してくれたのですが、そのおじさんの言うには、
「ここのオーナーはめっちゃヘンコ(偏屈)でな。両替してくれ、言うたら、『それやったら来んでもええ。帰ってくれ』て平気で言う奴なんや。せやけど今日はせっかくやからワシが両替したるわ」
ま、ラッキーといいますか、何といいますか・・・・(苦笑)
私もヘンコでは負けないので、もしオーナーがいたらケンカになったかもしれません(爆)
それにしてもこの券売機、いったいいつ作られたものなのでしょうか。
大昔に駅のトイレなんかでちり紙(何て古い表現(笑))を売っていたような、そんな自販機。
誠に失礼ながら、
「ホンマに釣りが出るんか、コレ?」
心配になったほどです(爆)
(ちゃんと出ました)
そんなこんなで、こういうところを抜けて浴室に向かいます。
この右側のプレハブの建物が宿泊施設のようですが、何ともスゴイところです。
このあたりから、というより、駐車場からすでに手作り感が満載・・・
だって、印刷物が皆無なんだもんね。
あ、温泉犬は大人しくてかわいかったですよ。
これが初の印刷物かもしれない。
「シッポを振っていても気分で噛みます」って・・・・笑ってしまいました
さっき私が頭を撫でた犬は、どうやらサンではなかったようです。それにしてもこの3匹、あんまり見分けがつかんぞ(^^;
※「サン」って、『もののけ姫』のヒロインの名前でしたが、なんか関係があるのかな?
さて温泉。正面のトイレの手前左が浴室への入り口。
扉を開けた瞬間、いやな予感が的中したことがわかりました。
先に風呂の内部を。湯気でボケていますがご容赦を。
石鹸やシャンプーはありません。また、シャワーやカランから出る水も温泉とのことです。
窓の外は、川を隔てて田園の風景。もう穂が出て、稲が垂れ下がっていました。さすがに山間部は米作りが早い。
源泉は常時かけ流されています。硫黄臭が漂い、湯はなめらか。ここが大阪とは思えません、ホントに。
正直、大阪に硫黄泉が湧いているとは、思ってもみませんでした
熱い方の表示。40~43℃とアバウト。
ぬるい方の表示。32~36℃とさらにアバウト。
湯温がアバウトなのは、「加温源泉の掛け流し量で、温度調整しているから」とは湯次さんの情報。
で、です。私は結局このぬるい方の温泉には入ることができませんでした。
先ほど、入った瞬間に不吉な予感が的中した、と書きましたが、それはこういうこと。
この右側の浴槽がぬるい方なのですが、すでに入浴中の先客さん、縁にタオルを敷き、そこに頭を乗せたままピクリとも動かないんですな。3人入れば一杯のところ、2人が入浴中で、私が入ってすぐ、熱い方に入っていた人も右のぬるい方に移動、そのまま静か~になっちゃいました。
・・・・・・
動きません。どうやら熟睡中 3人ともが、です。こちらの湯温は体温より少し低い程度なので、この暑いさなか、適度な湯温(というか、ほとんど水)のなかで気持ちよく昼寝ができていたのでしょう。
しかし、こんな入り方をされたら、後から来た者はたまったもんじゃありません
早い者勝ちにもほどがあるでしょう
午後からの用事のために時間に制約のあった私は、結局この湯に入ることができませんでした。
心の中で呪いの声を発しながら浴室の扉を閉めましたよ、私は
妻はこの3人の内の年輩の人の連れと一緒になり、その人からいろいろと話を聞いたのですが、阪神淡路大震災を機に尼崎から能勢に移住してきたというそのご夫婦は週に一度はここに来て、来れば2時間くらいは入っていくらしいです。ぬるい方で昼寝をしながらゆっくりするらしいですが・・・・。
不満を腹に溜め込んですっかり腹が減ってしまった私は、川西市内のうどん屋でヤケ食いをしてしまいました
さるうどん大盛+穴子天。380円+130円=計510円。
この穴子天が値段の割には美味しくて、まだ熱くサクサク、かつ柔らかくてヒットでした。
(ホントはもうひとつ手前にあったラーメン店に行きたかったのですが、妻があんまりラーメン好きではないもので・・・断念)
この山空海温泉、リベンジのためにまた行きたいものですが、高速代が往復2,000円もかかるとなるとなかなか・・・・次はいつになるか、不明ではあります。