福井からの帰り道 [左義長祭り]
さて、左義長祭り編の最終回です。今回は移動とおみやげについて。
義長祭りからの帰り道、通常の北陸自動車道~名神高速道路というルートを避け、敦賀で高速を降り、R8を少し走ってR161で琵琶湖の西側を抜けるコースを取りました。これは私が金曜日の夜にジャム勝に向かうコースの逆取り。
この地図を見ていただいたらわかりますが、これによってほとんど直線的に大阪~福井はつながるのです。実際、調べてみたら時間は30分ほど余分にかかりますが、距離的には名神~北陸道ルートより30km以上の短縮になります。
しかも湖西側の道路はバイパスが発達しているため、京都東IC~敦賀IC間の信号は10個以上15個未満ってところかな? 数えたわけではありませんが。(今度数えてみようかな?)
勝山を後にする前に私は、おかーさんご夫妻に教えていただいた福井名物のひとつ、水ようかんを購入するために、観山洞さんに寄りました。以前「ケンミンショー」でも紹介されましたが、福井県では真冬にコタツに入って水ようかんをいただく習慣があるのです。
場所は【ココ】。こんなところにあるんかいな?というくらい、田んぼのど真ん中にそのお店はありました。
だって、道はどう見ても農道ですからね。
でも、HPに記載があったのですが、水ようかんの販売は2月末で終了したようです。
あれは11~2月までの限定販売だったんだ・・・・1年中売っているものだとばかり思っていました
この水ようかん、帰宅後やはりコタツに入っていただきました。甘みは黒糖で構築してあり、コーヒの風味が絶妙で、口当たりは通常の水ようかんより柔らかく舌の上でとろけるような感じ。いや~、初めての味は爽やかな甘みが口中に広がり、絶妙でしたよ
さて、水ようかんを購入後、福井北IC近くの羽二重餅の専門店に寄って、妻の大好物、永平寺名物の団助の胡麻豆腐を購入しました。これもいつもの私のコース。
北陸自動車道は順調。そして敦賀で高速を降り、R8~R161で福井・滋賀の県境である峠を越えました。
この道、峠にその名も国境高原スノーパークというゲレンデがあるほどで、降雪があったり凍結の恐れがあると道に水がまかれる峠道。この日もR8から分かれてR161に入るやいなや雪が降り始め、予想のとおり道路の両側から盛大に水が噴出されていました。両側から水が出ているのが見て取れると思います
前を行くのは大阪ナンバーのステップワゴン。
そのうち除雪車までもが出現。
無事に峠を越えても雪が止むことはありませんでした。
あれですな、同じ近畿とはいえ、滋賀県の北西部は完全に雪国ですね。まあ兵庫県の北部も同じ雪国ですが、今回のこの様子はその当たり前の事実を思い知らせてくれました。
そして雪は湖西側も半ばを過ぎると見る見るうちに減り始め、大津は皆無。そして大阪は風が強かったものの快晴でした 一体なんなんだ、日本海側と太平洋側のこの差は・・・・? わずか1時間、いや30分ほどで景色が激変するこの国、いや~すごいもんです。
さて今回のお土産です。見事に食べ物ばかり(爆)
右上はつかみ取りでゲットした酒粕ね(^^)
この他に、冷蔵庫に入っていたため撮影を忘れてしまった笹寿司(笹で包んだ鱒寿司)もありました。
(これはおかーさんからいただいたものです。ありがとうございます)
まずは胡麻豆腐と、私の大好物、上品な甘さの羽二重くるみ。これはジャム勝に来たら絶対に買って帰る、私の定番中の定番
勝山おやき。餡入りの草餅を焼いて、焦げ目を付けています。
冒頭で書きました水ようかん。
そして、勝山水菜。ちょっとお高かったけど、勝山でしか味わえない野菜。ほろ苦い独特の風味のある菜の花で、これは美味しかったです。
茎の方が美味しいよ、とはおかーさんのお言葉。実際その通りでした。
結論 勝山は美味しいです、とっても
一本義 酒蔵祭り [左義長祭り]
左義長祭りの2日目。
朝から小雪の舞うこの日は、地元の銘酒、一本義さんの酒蔵に行くことになりました。
1年でこの日だけしか販売されないという究極の限定販売「ふなくち」を求める人々が朝から列をなしていました。
注目はこの雪。
ちなみにこの列は、向こう側に並ぶのが「ふなくち」を求める行列。手前に延びるのは酒まんじゅうを買う人の行列です。
この雪がですね、さっきの数分後にはこうなっていました
道路にもあっという間に雪が積もっていきます。黒い傘も一瞬のうちに真っ白に
10時の開店の際に鏡割りが行われたのでしょう。この振る舞い酒がですね~、いや本当に・・・・私はこの後クルマで帰らなあかんのやけど・・・・
うわ~、すごい行列・・・・結局この行列には並ばず、酒蔵の見学に行くことになりました。
お、屋台も出ています。・・・・旨そうやな・・・・せっかく酒蔵に来ているのにこれは・・・・まあしゃーないです(笑)
さて、では酒蔵見学に行きましょう。
なかなか入ることのない酒蔵。ウナギの寝床のように奥行のある造りとなっていました。
見学者は、帽子をかぶっていない人は紙製の帽子をかぶります。食品を扱う現場ですもの、これは当然のこと。
でも、肝心の髪の毛をカバーしていない人もいて、それなら意味ないやん、と思ったり・・・・(笑)
お酒作りは、米を精米することから始まるのですが、
70%精白はともかく、30%まで精白すると(つまり7割は糠として廃棄するということ)、もはや米ではなく、まるで真珠のようです。ちなみに私たちが普段食べているお米の精米度合は、おおむね90%ですよ。
たしか『大吟醸』が30%精白だったと記憶しています。
これは酒粕を採取しているところ。うまい具合に白布から剥がれてくれます。
あ、ややこしいですけど右側のはパネルに貼られた写真です。
酒蔵の奥の方では、限定販売の「ふなくち」の酒粕を販売していました。そしてその隣りでは酒粕のつかみ取りが。
私はおかーさんと、これにチャレンジしました。
これはつかみ取りに並ぶ行列。私たちは早目に並んだのでそうでもありませんでしたが、つかみ取りには結構時間がかかったので、後ろの方の人は大変だったと思います。
で、これが私の収獲
欲をかいたらあきまへんな~(苦笑) 袋に入れる際に、ボロボロ落としてしまいました(^^;
入口まで戻ってきますと・・・・屋台に人が増えてる~(^^)
うううう~~~、いい香りがしてるんだよな~本当に、これがまた・・・・ごくっ
テレビの取材も来ていましたよ。地元の福井テレビさんでした。
表で販売していた酒粕入りポタージュスープ。念のため運転に差し支えないか確認したところ問題なし、とのことでしたので一杯いただきました。(そりゃあ大丈夫だよね)
これが妙に美味しくってですね、ポタージュスープの甘みと酒粕の甘みがうまくマッチして、絶妙な旨味を醸し出していましたよ。おススメです。・・・・と言っても、これはさすがに追っかけは難しいですか(^^;
でも、これは酒粕があったら家庭でも作れるかも、です。
勝山左義長祭り(後編) [左義長祭り]
まずはじめに。
前編のコメで遠霞さんが動画のアップを希望されていましたので、こちらのサイトを紹介いたします。
→http://www2.interbroad.or.jp/chizuko/sagi.htm
これはおかーさんのHPでリンクされているサイト。ちょうど中ほどに「左義長囃子」と書いてある写真がありますので、そちらをクリックしてみてください。左義長囃子と動画が楽しめます
勝山左義長祭りでは街を挙げてお祭りを盛り上げ、300年以上も前から続くその伝統を守っていこうと気持ち、老若男女を問わずみんなが参加し、大都市ではもはや希薄となった濃密な人間関係というものが脈々と息づいているのを感じました。
お祭りというとその大半が五穀豊穣を祈念するものですが、その趣旨ではお米を作っている私のトコでも何らかのお祭りがあってしかるべきなのですが、そういう風習も絶えて久しく、同じ大阪でも岸和田のような異様な盛り上がりとはまったく無縁な地域です。
そんな私には、伝統に彩られた勝山左義長祭りはとても新鮮で、そういうものを受け継いでいること自体が羨ましくてなりません。何より若者たちが心から楽しんでいるという雰囲気がありありと感じられ、これは素晴らしいことだと感じ入りました。小さな子供たちが生き生きとし、大人と一緒にお祭りを楽しんでいる風景・・・・本当にいいお祭りでした。
それでは前回の続きを。
勝山左義長祭りは「奇祭」といわれており、実行委員会発行のパンフレットにもその記載があるのですが、私は特にそうは思いませんでした。言ってみれば、祭りとはすべてがどこか奇なものなのであり、勝山の左義長祭りをその範疇に入れるのはどうなのかな、と。全国的に有名な大阪・岸和田のだんじり祭りも、はたから見れば相当な奇祭だと思いますよ。巨大なだんじりを猛スピードで転がして、その挙句、死人が出るのも珍しいことではないのですから。
それにしてもこの法被、カッコいいですね。私はこの法被を着てジャム勝でスキーをしてみたいです(笑)
メチャメチャ目立つだろうな~
さて、前編でも紹介しました「作り物」です。今度は何でしょ?
算盤でできたヘビでした~(^^)
怪獣映画が大好きな私は、平成版『ゴジラVSキングギドラ』のメカキングギドラを連想してしまいました(^^;
いや、『海底軍艦』や『怪獣総進撃』のマンダか?
(わかる人は皆無だろうな~)
背後の江戸絵もいいですね。これ、たしか忠臣蔵だったかな?(間違っていたらごめんなさい)
この若者3人は、上袋田という所の櫓で撮影させていただきました。ぼかしなしなのは、ご本人たちが「ぼかしなしでいいですよ」と言ってくれたから。3人とも、とても気持ちのいい若者でした
このブログのことは伝えておきましたが、見てくれているかな~?
ご神体です。翌日曜日に九頭竜川の会場で燃やされます。
そこで五穀豊穣と鎮火を祈念するわけ。
こちらは上袋田の櫓。
テキ屋さんの屋台は地方色豊か。高山の飛騨牛串焼もあれば・・・・
!?
手羽先に道頓堀たこやき~? なんやこれは? どっちやねん?
と突っ込みどころ満載な屋台なのでした(^o^)
こちらは下後の櫓。画像では伝わりにくいですが、どの櫓も物凄く手が込んでいて、下世話な話で恐縮ですが、これは相当なコストがかかっているものと思われます。また、修理も含めて維持費も相当なものなのだろうな~、と。
こちらご神体。
こちらは同じく下後の「作り物」。とぐろを巻いたヘビですね。
これはうまいと感心
そりゃあ表彰もされますわ(笑)
お神酒は地酒の一本義。見事な統一感。
雪が激しくなってきました。
親子なのでしょうか、息の合った演奏と踊りでした。
画像の下の方にある絵には
見上げてる 笑顔の先の 櫓には いつまで続く 親子競演
とあります。
街で出逢ったお嬢さんたち(その3)。小学生だと思いますが、きれいに化粧してもらってこちらもとても可愛らしかったです。
雪と短冊のコラボがきれいだったのですが・・・・画像では伝わりませんね
翌朝。
ちょうど子供たちの演目(?)が始まるところでした。
打ち方や地打ちの打つ太鼓に合わせて、子供たちが見事な踊りを披露してくれました。
2月末の本番のために、子供たちは9月から週3回の練習をこなすのだそうです。
その成果は十分に表れていましたよ~
本当にいいお祭りでした。次回があれば、今度は是非クライマックスのどんど焼きを見てみたいと思っています。
熱くてとても近寄れない、とおとーさんが仰っていたほどですから、きっと物凄い迫力なんでしょうね
(お願いしたら、ウチの藁も燃やしていただけるのかな~?)
勝山左義長祭り(前編) [左義長祭り]
福井県勝山市の最大のイベント、左義長祭り。てっきり「さぎちょう」と読むのだと思っていたら、「さぎっちょ」と呼ぶのだそうです。先日ラジオを聴いていたら滋賀県近江八幡市の左義長祭りの話をしていました。こちらは「さぎちょう」だそうです。日本語っておもしろいですね
平成24年度の勝山左義長祭り、私はおかーさんご夫妻のご案内で堪能してきました。
あとのことは考えずにとにかく写真を撮りまくりましたので、その取捨選択とリサイズに大変な目に遭ってしまったものの(^^;、それでも選び出した画像を2回に分けて紹介したいと思います。
さて、左義長祭りの特長のひとつは、勝山市内中心部の各街に12基の櫓(やぐら)が建てられ、その上で赤い長襦袢を着た大人や子供が、三味線や太鼓、鉦などに合わせて踊りまくるというもの。そのリズムは類がないほど独特なもので、初めて見る私などにはとても合わせられません(^^;
さてそれではお祭りの会場へ。「会場」といっても街そのものが会場みたいなもので、“犬も歩けば櫓に当たる”状態
あ、それと服装ですが、勝山は日本有数の豪雪地帯、今年はうまく分散して雪が降っているとのことで積雪はかなり少なかったのですが、それでも外はかなり寒いので、私は上下ともスキーウェアを着用して見学することにしました。
まずは上長淵。もうガンガンやっています(^^)
「区」の字が微妙に古い銘板。
焚火の炎が暖かいです
左右に露店が立ち並ぶさまは祭りの雰囲気が全開といったところ
これだけでもう心が浮き立ちますね カラフルな短冊がまた盛り上げてくれます。
さて次の櫓。下長渕という地区です。
こちらはさらに盛り上がっていますね~
バチの動きが捉えきれていません。おとーさんがおっしゃっていたのですが、この左の方、打ち手の方が難しいのだそうです。ちなみに右側の女性は地打ちと呼ぶとのことです。左義長祭りの独特のリズムはここから生まれるんですな
こちらは下長渕地区というのですが、先ほどの上長淵と「ふち」の字が違いますね。これは何か理由があるのでしょうか?
そしてお神酒は、さすがに見事に統一されていました。勝山の地酒、一本義さん
これが大阪だともう百花繚乱、いろいろな酒が乱れ咲くのですが、こちらでは他のお酒を見かけることはありませんでした。こういうお祭りには、やはり地元で愛されるお酒が似合っています。
これも大きな特長のひとつ。
町内ごとで作られる「作り物」。その年の干支にちなんだものが多く、生活用具を使って作られたもの。
下長渕地区ではこれが作られ、披露されていました。
なんとアイロンで作られたヘビ。今年の干支はヘビですからね。この後もヘビをモチーフにした作り物が出てきますよ。
隣りには大阪人顔負けの語呂合わせ
こういうものは一体どういう人が考えるんでしょ? おとーさんやおかーさんも考えられるのでしょうか(笑)
さて、次もまた勝山左義長祭りの華。
さっきも紹介しました、上から吊り下げられたカラフルな短冊。これらの色のデザインは町によって異なるのだそうです。何だこれは フランス国旗の変種か?と最初は思ったものですが(爆)、おとーさんのご説明で納得。それにしてもこれだけの量、吊ると言ったって並の作業量ではないと思うのですが・・・・(^^;
ちなみに櫓の1階部分はこのようになっていました。なんか妙に普通なんだけど、工夫されているしきちんと筋交いも入っているしで・・・・しっかり作られていましたよ。
ひねりが効いていますね。
さて、こちらは街で出逢った女の子たち。櫓での踊りの合間らしいです。
本当はぼかしたくないくらい可愛らしいお嬢さんなのですが、そういうわけにもいかず・・・・ぼかしの度合いを少なくさせていただきました。
お祭りに付きもののテキ屋さん。爆笑モノのお店もあったのですが、それは次回に紹介させていただきます
美味しそうでしょ、これ。腹が減っていたら絶対に喰ってましたね。ビールもいるけど
いや~、本当にいい雰囲気です こればかりはその場にいないとわからない、絶対に。
街かどや櫓の近くには、風刺の効いた川柳に絵が添えられた行灯が並びます。
すべてを紹介するとキリがないので、ほんのさわりだけ。
今年No.1の華はこの方で決まりでしょう
ノーベル賞の山中教授は私と同い年なのですが、何と娘の恩師の親友だという事実には驚きました。
この娘の恩師、ウチの近所に住んでおられ、氏の息子さんとウチの息子が高校の同級生だったりするのがこれまた不思議なご縁(^^)
これが左義長ばやし。
一度は食べてみたいものですね、殿様料理とやら。「小笠原」というのは徳川宗家につながる由緒ある家柄ですしね。
いったい、どんなものがでてくるんでしょうか?
さて、今回最後の画像は、街で出逢ったお嬢さんたち PART-2。これまたぼかしたくないくらいに可愛らしいお嬢さん。
なお、画像はきちんと彼女たちの許可(=ぼかしつきが条件)を得て載せております。
次回に続きます。