船山温泉 【食事編】 [船山温泉]
夕食は18時から、個室食事処でいただきます。
私たちの担当は館長の奥さま。いや、この方がお若くてですね、真剣に「娘さんですか?」と聞いてしまいました(^^; 笑いながら「違います」と手を振っておられましたが、ちょっと失礼だったかな~? すみません、ホントm(_ _)m
個室は「やつで」でした。
場所はココです。庭園に面したいいお部屋で、料理がさらに美味しくなったように思えましたよ
特に朝食のときは、夜中に降った雨のおかげで花や葉の緑が映え、さらに輝きが増していたように思えます
(5年前はたぶん「くぬぎ」だったかと)
では、はじめに並んでいたものからいきましょう。
史家さんをはじめとする常連さまにはもはやお馴染みでしょう。右側だけ照明がきれいにあたっています(^^)
乾杯は自家製梅酒だったのですが・・・・画像がない
かわりに、コケモモのカクテルを 何せ結婚25周年記念、最後の宴です(笑)
前菜の盛り合わせです。左から、
・スモモーク自生クレソン。クレソンは駐車場裏に自生している完全天然モノ。だからでしょうか、料理にはたっぷりと使われていました。臭みもなく、見事な一品。ただ量がけえこうあり、後でちょっと変わった食べ方も試してみました。
・大根-柚子味噌
・蓮根豆腐-柿
・菜の花-梅肉
・桜漬
山葵は自分で卸します。鮫皮が嬉しい。これで卸すと山葵がウマイ。
ちなみにこの一刻堂さん、きちんとした専業メーカーのようです。(→http://www.superdelivery.com/p/r/pd_p/3417423/・・・・なんか、史家さんのネタのようになってきたぞ)
で、岩魚のお刺身。きれいな切り身ですね~
刺身の下にはケン(大阪では刺身のツマのことを「ケン」といいます)と例の自生クレソン。
これは鱒のスモーク。レモンを絞り、これまたたっぷりの自生クレソンと・・・・うめぇ~(^o^)
ところでビールはこんなオサレな容器に入れられていました。底には氷が仕込んであり、ビールを冷たく保つ工夫が。
このビールに合う料理を、事前に追加料理として頼んでおきました。
それは、甲府を代表するB級グルメの代表、鶏のモツ煮 味は濃厚、ビールがビールがススム君でした。白いご飯にきっと合うだろうな。でもこちらのごはんは白米じゃあないんです。残念
次はお鍋です。有名な、天然の猪を使った味噌鍋。
で、さっきの自生クレソンなのですが、残った出汁を温めて、こうやっていただきました。これが案外美味しかったのですよ 担当の館長の奥さまに話したら、こういう食べ方とともに、肉と一緒に焼いていただく方もおられるそうです。なるほど、そういう方法もあったのね 次回は是非試してみたいものです。(←絶対に実現させたい)
さて、時折り夜の庭を眺めつつ、ゆったりとした食事を楽しんでいると(昨夜とは大違い^^;)、焼き立て熱々の岩魚の塩焼きが運ばれてきました。もちろん頭からいただき、尻尾くらいしか残しませんでしたよ。
蕗のとうの天ぷらが添えられていました。春ですね~
あと、もう一つ添えられていた野菜のお浸し、これ菜の花だったと記憶しているのですが、これが抜群の美味さでした。じわ~と口中に広がる微妙な苦み、唸りました。
(と言いつつも、これが菜の花でなかったら相当カッコ悪い・・・・)
さて、メイン料理です。台の物は山梨のお肉三種。
左はお馴染み甲州ワインビーフ、右上は信玄鶏、そして手前は富士桜ポーク。いずれもとても美味しゅうございました。
このフルーツトマトも美味しかったな~ 名前は忘れましたが、なかなか手に入りにくい逸品なのだそうですよ。
(妻が1個食べた後なので残り3個)
自家製手打ち蕎麦。越前風ですね。
ごはんは・・・・
鶏肉むかご釜飯。さすがの私もこの頃にはお腹いっぱいになっていましたので、少しだけいただいた後、残りはおにぎりにしていただきました。
お漬物には自家製の蕗味噌が添えられていました。
岩魚の骨汁。
デザートは苺のシャーベットとわらびもち(信玄もち)。
夜の庭です 要所のみを照らしたライトアップがいい感じ
夜食のおにぎり。結局、さっきの鶏肉むかご釜飯とともに、翌日の昼ごはんのひとつとなりました。
ぐっすりと眠った後、朝風呂に行き、お楽しみの朝ごはんです。
ご飯やお粥、パンがバイキング方式になったことは史家さんのブログで了承済み。
まずは並んでいたものです。
もうこれだけで完璧な朝食なのですが・・・・
画像中央のドレッシングは自家製。酸っぱさが強くなく、マイルドな味付けのドレッシングでした。その左の小さな容器には小ぶりな梅干。
焼き物は、鱒の開き。こういう干物は家では食べることがなく、旅館の朝食と決まっているのが我が家(^^;
お味噌汁は具だくさん。鍋から自分でよそいます。
湯葉でお餅を巻いたもの?
そして各種おかずを少しずつ。でも適量。なんか、血がきれいになりそうなものが並んでいます。
温泉玉子は、妻の分までいただきました。これって遠霞さんトコと同じパターン?
これが絶品、できたての豆腐です。専用の出汁でいただくのですが、これが滋味溢れる味。大豆の旨みがじわ~っと
最後はオレンジジュースと杏仁豆腐で締め、ごちそうさまでした。
雨上がりの朝の庭は緑色が映えていて、とてもきれいでした
船山温泉 【お風呂編】 [船山温泉]
いつの間にか記事の数が500を超えていました。早いのか遅いのか、ほぼ同時期にブログを始めたネット友の船山史家さんの超ハイペースには及ぶべくもありませんが、まあ元からマイペースでいこうと決めていましたので、結局のところ早くも遅くもないのでしょう。今後もこのくらいのペースで、のんびりと続けて行きたいと思っています。
さて船山温泉のお風呂編です。先日のテレビ放送では「滝と桜の・・・」という、初めて聞くフレーズが流れていました。行った時期が時期だけにまったくピンとこなかったですが、テレビを見る限りでは時期に当たればそうなのでしょう。
もうお馴染みですがお風呂は4か所。男女の大浴場(夕食時に入れ替えされます)と、2か所の貸切風呂。貸切風呂は空いていればいつでも入れる早い者勝ちパターン。
前記事の最後でも書きましたが、宿への到着が予定よりかなり遅れてしまったため(予定:14時→実際:15時半頃)、こりゃあ貸切風呂はいっぱいじゃなかろうか、と危惧していたのですが、これがうまくエアポケット状態にはまっていたのか、夕食までの時間帯はいつ行っても空いていました。
2Fの部屋からワクワクしながら畳の廊下を通って奥の方の階段へ・・・・
上の画像の右上にも写っていますが、たぶん消臭用の木炭などもあり。
1Fの大きな暖簾をくぐって
左側に男女用の大浴場があり、左側にふたつの貸切風呂が入り口を並べています。
まずは前回の訪問時にお気に入りだった左の「清水」へ。
もはや紹介し尽くされた感がありますが、使い放題のタオル類。
アメニティも豊富です。・・・・これだけあれば、もう何も言うことはありません。完璧とはこういうことをいうのでしょう。
さあ、湯船へ。お~~~、変わってませんね~
その足で隣りの「二人静」へ温泉のハシゴ(笑) いや、ホントに気持ちよかったです やっぱりいいです、船山温泉。
何で関西にはこういう温泉宿がないんだ? (私が知らないだけ?)
ふたつの温泉を出た後に飲んだ冷水は大変美味でした 空いているグラスを使って飲み、飲んだ後は下の段の箱に入れるスタイル。ホントはビールがいいのですが、これは夕食まで封印です。
さて夕食前にもう一丁、この時を逃すと今回の滞在ではもう二度と入ることのできない大浴場へ突撃
さすがに夕食直前だけあって、空いています。
露天風呂へ。
お湯越しに見える滝は、たとえそれが人口のものでもいい。全身を暖かい湯に浸し、目を閉じてたくさんの水が奏でる音を聴いているだけで、ただそれだけで癒されます 人生の中でも最も有意義なひとときでしょう。
さて夕食後、大浴場は入れ替わっていました。
ここには先客がひとりいらっしゃいました。
露天風呂もいいです
温泉って本当にいいですね
船山温泉 【施設編】 [船山温泉]
前回訪れたのは、5年前の10月。テレビドラマ「Jin-仁-」の第一部の放送が始まる前日のこと。これははっきりと覚えています。なぜなら翌日の夜、名古屋のビジホでその放送を見ましたからね それから5年、もう一度行きたいと思い続け、今回高島屋ローズセレクションVコースで石和温泉に行くことに決めたのも、前提として船山温泉さんを再訪できると考えたから、というのが最大の理由。なんか前座みたいで慶山さんには申し訳ないのですがね(^^;
船山温泉さんはもういろんな温泉の先輩方が繰り返し訪問され、紹介もされ、ネット友の史家さんに至ってはブログのタイトルにもされていて私なんぞは二番煎じもいい所なのですが、それでも書き残すのは自分の思い出のため。特に今回は、結婚25周年記念のいくつかの旅行の掉尾を飾るお宿であったことが一番大きいでしょうか。
噂の書たちがずらり。先日テレビ東京系の旅番組で船山温泉のことを「桜と滝の温泉」と紹介していたのを観ましたが、そのときにはこの書の数々はもうなくなっていましたね。
時節柄、雛人形も飾ってありました。石和温泉の慶山さんとは違って地味ですが、センスがいいですね。右側には値札があり、売り物のようでした。
お~、この畳の廊下 私が船山温泉さんを好むのは、ひとつにはこの畳の廊下ということがあります。ビニールの安っぽいスリッパはべたべたして好きではないし、大体、大浴場に行くと誰が履いていたのかわからない。前泊の慶山さんでは、従業員の方が大浴場のスリッパをきれいに並べてくれていたのですが、そのため逆に、隔離しておいた自分のスリッパも十把一絡げにされてしまってどれがどれだかわからない。あんまり気持ちのいいものではありません
その点、畳の廊下ではスリッパそのものがないのだからそんな心配がない。大体、歩いていて気持ちがいいです(^o^) この廊下は大股でずかずかと歩くのではなく、小股でほんの少しだけ早足でとっとっとと歩くのが似合ってそうな気がします。
階段の踊り場。足元の照明がいい味を醸し出しています
2階の部屋配置図。前回は妻と娘の3人で来て、たしか203号室に宿泊しました。
2階の畳廊下を経て、今回のお部屋はもっともポピュラーな和室Aの208号室。
いつもの通り鍵は2個。これが便利ですね。大浴場に行ったとき、お互いが待たなくて済みますので。船山温泉ではちゃんと待合場所もあるのですが、やはりこの方が便利であることは間違いない。
部屋は宿中もっとも小さいタイプだけに、お世辞にも広いとは言えません。前夜の慶山さんに比べたら、専有面積は半分くらいでしょう。しかし、決して狭くはないのです。滞在中、狭いと感じたことは一度もありませんでした。むしろ適度な包まれ感が心地好いくらい。2人でいる分には距離感もちょうどよく、単にだだっ広いだけの部屋より私はよほど好きです。
小さな部屋でもマッサージチェアはある。その向こうには空気清浄器も。
洗面台は窓際に。足元には二人分の荷物を入れたバッグが見えますが、ご愛嬌ということで(笑)
トイレはもちろんウォシュレット。詳しくないので何とも言えませんが、最新式のように見えます。
私が素晴らしいと思う船山温泉さんの設備がこれ。
壁一面すべてを覆い隠す備え付けの収納。出来合いではなく、これはオリジナルなのではないでしょうか。機能とデザインが高次元でバランスされ、もう見事としかいいようがないと私は思っています。
中央の一番大きな扉がテレビ。たしか40型。もちろん国産。その上の小さな棚には目覚まし時計。
右側の扉内には、上段がグラス類とポット、下段には空の冷蔵庫。上段は開ければ灯が点灯します
テレビの下の引き出しには浴衣やパジャマ。
右下の小さな箱の中には・・・・爪切り、ソーイングセット、体温計。フツーの旅館には各部屋にこういうものは置いてないでしょう。いろいろなお客さんの意見を積極的に取り入れてきた結果と思われますが、その姿勢は素晴らしいと思います。
そしてドリンクコーナーもまた健在でした。
コーヒー、紅茶好きの妻は結構お世話になっておりましたようで
次回、お風呂へ行きましょう。
宿への到着が予定より遅れた結果、16時台、二つの貸切風呂は常時空いていました。エアポケットのような時間帯だったのかもしれません。