入院生活~(病のこと その7) [病のこと-2012年-]
結局10~18日の9日間の入院生活だったわけですが、とにもかくにもヒマ。
安静+利尿+減塩食が条件なので、やることがない。TVも同じような番組ばかりだし、見るだけで疲れてきます。
唯一楽しめたのが、たしか日曜日に放映された『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』くらいだったか。周囲が寝静まった中、一人でベッドの布団にくるまって観てました。やっぱおもしろいね、インディ・ジョーンズのシリーズは♪
あとは体重を計るか、トイレに行くか、本を読むか。本は、この時とばかりに池波正太郎の『真田太平記』に挑みました。ちょうど産経新聞で書評を読んだところで、そろそろ再再再読(?)をしたいな、と思っていたところでしたから、語弊はあるけどちょうどいい機会。妻に家から持ってきてもらい読み始めました。結局、4巻の途中までしか読めませんでしたが、退院後の今も読み続けています。
完璧にコンディショニングされた院内の気温は25.5℃に統一され、まるで常春の世界。
パジャマ1枚で歩いても寒さを感じません。病院から1歩でも外に出るとおそらく酷寒の世界であるはずなのに、その気配すらありません。何だか申し訳ないような気分になります。
集中治療室(ICU)から出たあとの6日間は、これまた語弊があるかもしれませんが、本当にのんびりした日々でした。ベッドは寝心地がいいし、背もたれは電動で立ち上がるし、食事も上げ膳据え膳。食後のお膳はさすがに廊下まで運びましたが(笑)
病院食は、3年前に入院したときより随分味が良くなっていました。担当者がインタビュー(?)に来られたのでそういう感想を言うと、嬉しそうな顔をして
「ありがとうございます。実は塩の量を、以前は“薄ければいい”としてとにかく控えていたのを、使える範囲内で最も多くしたんです」とのこと。
たったそれだけでこんなにも違うものか。ちょっと感心しました。同時に、塩の量って本当に味の基本を成すんだな~と。
それでもね、私の名前プレートの横に書かれていたのは
「心臓食3 軟菜★減塩 米飯150g 牛乳」・・・塩分は6g未満なのだそうです
もの足りん、のは仕方のないことです。贅沢言える立場ではありません(苦笑)
牛乳は美味かったですな~♪ 唯一通常生活とつながっているような気にさせてくれたし。
ここで、とある1日のメニューを例としてあげてみましょうか。
ちなみに米飯150gは、茶碗に軽く1杯といったところです。
(朝食):451kcal
・米飯 150g
・味付け海苔
・卵の味噌汁
・白菜の煮物
・牛乳 200ml
(昼食):601kcal
・米飯 150g
・さわらの生姜煮(ホウレンソウ)
・炒り豆腐(減塩)
・酢の物(軟)
・しろな和え物(減塩)
・さつま芋のレモン煮
(夕食):517kcal
・米飯 150g
・ささみくず煮
・コンソメ煮
・ミモザサラダ(サウザンドレッシング)
・メロン
これで、1日当たり
・エネルギー 1,569kcal
・たんぱく質 76.7
・脂質 29.7
・炭水化物 239.6
・塩分 5.6
なのだそうですよ。
本当にお疲れさまでした。
私は・・・社会人になって南大阪配属2年目で腰椎椎間板ヘルニアになり、痛くて歩くこともできず、会社の上司に近大病院まで営業車と車椅子で運んでもらい、CTの結果、病名が確定。でもすぐに近大整形のベッドが空いていなかったので、当時 整形のドクターの出先だったPL病院に入院することになりました。 この時は約1ヶ月半入院・・・
でも、お陰様でそれ以来、入院はありません・・・
救急車に乗ったことも(仕事では何度も乗りましたが)ありません。
たまには上げ膳据え膳も良いでしょ?
でも、「ある日の一日の献立」は・・・ 数値上は極めて正しい・・・のかも知れませんが、やっぱりちょっと寂しいかなぁ・・・ でも、ICUから帰還した後の食事は、さぞおいしかったでしょうね!
塩分と動物性油脂、刺激物 は、くれぐれも控えめに!!
お仕事も、無理なさらぬよう、徐々にペースを上げていくようにしてください
。
by hidechan (2012-01-29 01:21)
hidechanさん
いろいろとありがとうございます。
勉強させていただきました。
PL病院には私の高校時代の友人もおります。もしかしたらご存知かも?
塩分と動物性油脂、それに刺激物ですね。了解です。控えるようにします。ありがとうございます。
3日目のICU(12日。一般病棟に移った日)の朝に普通にご飯が出てきたときには驚きました。
「え? いいの?」
でな感じ。前日が絶食でしたので、たしかにおいしく感じました。
by ヒロ (2012-01-29 21:55)