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麺場 力皇@ラーメン部⑨ [ラーメン]

長かったリフレッシュ休暇の報告も終え、通常営業に戻ります。
まず一発目はやはりラーメン記事。
 

ここは奈良県天理市、宗教の町です。以前は異なる地名だったのですが、天理教がここに礎を築いてから市の名前が変わりました。当初教団側は市の名前に自らの教団名を冠することを固辞していましたが、行政側に押し切られて市の改名に同意したのだと、聞きました。

さてその天理市に12月にオープンしたのがこのお店、麺場 力皇さんです。「力皇」とはこのお店の店主のお名前で、相撲界では前頭4枚目まで出世され、廃業後プロレスに転向、GHCヘビー級チャンピオンにもなられた有名レスラーが引退後開店されたお店。それらしく店内にはプロレスのポスター等が貼られていました。

今を去ること約33年前、かの大阪府立体育会館におけるアントニオ猪木VSスタン・ハンセンのNWFヘビー級タイトルマッチの終盤、日本で初めて「ハンセンコール」を行い、“日付以外はすべてガセ”と揶揄される天下の大阪スポーツ(東京だと“東京スポーツ”)に「ここで何とハンセンコールが・・・・」と書かしめた私としては、プロレスと聞いただけで血沸き肉躍る時代を思い返し、もう行くことは決定事項と相成りました。ふう・・・[たらーっ(汗)]

力皇さんは同じ奈良県の桜井市出身です。すぐ近くでは、プロ野球DNAベイスターズの三浦大輔投手も奈良の出身。
(→「ハマの番長」とか言われて都会派ぶってますが、ホントは海のない奈良の出身なんですよ[わーい(嬉しい顔)]

さて麺場 力皇さんです。場所は【ココ(←クリックどうぞ。西名阪自動車道の天理ICから降りてちょっと、という、クルマで行くにはとても分かりやすく、行きやすい立地。他のお店と共有の駐車場も停めやすく、いきなりいい感じでした。
2Fから上は住居だったと思いますが、こんなところに住むと私なんかは超危険ですな(爆)

1.外観.jpg

店の前に佇むのは左がラーメン部員のK君、手前は新車を買ったばかりのA君です。ちなみに遅刻常習犯のM君は転勤を喰らい、あえなく退部となってしまいました[もうやだ~(悲しい顔)] 

暖簾にはこんな文字が。相撲の世界って、結構結束が固いようです。
昭和63年っていうと私が結婚した年ですね。1988年。この翌年、年号が平成に変わりました。

2.暖簾には.jpg

ラーメンメニューは基本の力皇らーめんに力皇チャーシュー麺と、あとトッピング全部乗せの極・力皇麺のみ。実にシンプルでわかりやすい構成になっています。トッピングもあとは煮玉子と鶏つくね(2ケ)のみ。
3.メニュー.jpg

[右斜め下] テーブル調味料はこの通り。対ラーメンはコショウのみですね。あとは餃子用。
5.テーブル調味料.jpg

さて、まずはK君の頼んだチャーシュー丼が着丼です。中央に盛られたのは刻み玉ねぎと揚げネギ?
6.チャーシュー丼.jpg

さて、私の頼んだラーメンが着丼です。
今回はいつもの私とは異なり、
極・力皇麺の大盛をオーダーしました。ちなみに行った3人とも同じ。価格は大台を軽く超え、1,150円也~(^o^)
7.極・力皇麺(大盛).jpg

どうです、このド迫力[exclamation×2] 迫ってくる感じでしょ(まあ、噂に聞く二郎系には負けますが・・・笑)

麺場 力皇さんのラーメンは新潟の燕三条系店主さんはここでラーメンの修業をされたとのことです。
関西では滅多に見ることのない、この「燕三条系」を簡単に説明しますと、①麺が極太 ②濃いめの豚骨醤油 ③スープ表面は背脂でギトギト ④長ネギの代わりに玉ネギのみじん切り といったもの。これは工場の多い地域で出前を前提としたラーメンであるためで、スープを冷めさせないために表面を背脂で覆うようにしているためです。よく冬場の露天風呂で湯船の上にウレタンマットを被せていますが、あれと同じような原理ですな。
また、麺が極太なのは伸びるのを防ぐための工夫。濃いめの豚骨醤油は、力仕事の作業員さんのスタミナ源であるため。燕三条というと銀食器で有名ですからね。
というように実に地域に根差したラーメンが「燕三条系」なわけです。

しかしその新潟のラーメンが奈良では通用するのか? はい、通用しました。それも見事なほどに。

まずご覧のとおり、燕三条系の特長である背脂が皆無であること。これによってギトギトさがなくなり、実に食べやすい豚骨醤油ラーメンになっていました。それと醤油系も抑え気味で、豚骨系を全面に押し出した味付け。これは奈良という地域に新潟のラーメンをうまくアレンジさせた成功例であると思います。

それにしても食べ応え満点だったな・・・・。
チャーシューはややパサパサ。しかし、これがしばらくスープに浸かっているとチャーシューがスープを吸って実にいい感じに[るんるん] またさすがに相撲出身だけあって、鶏つくねが特に美味しかったです。軟骨のコリコリ感もあってね[揺れるハート]

8.つくねとチャーシュー.jpg

注文時にニンニクを入れるかどうかを聞かれます。私はもちろんOK。この赤っぽいのがそうですね。キャベツ、モヤシ、刻み玉ネギはチャーシューの下に隠れていました。最近入れるお店が増えてきましたが、刻み玉ネギはいいですね。
どうしてもコッテリとなりがちな豚骨ラーメンにさっぱりした食感をもたらしてくれる。

9.ニンニクと野菜.jpg

さすがに全部乗せ。正直、煮玉子は多かった[あせあせ(飛び散る汗)] 極太麺は、その太さがわかりますか? 
10.煮玉子と極太麺.jpg 

この極太麺の大盛にチャーシュー×3枚、鶏つくね×3個、煮玉子×1個は、もう素晴らしいボリューム[exclamation]
私には多かったです[たらーっ(汗)] 次はたぶん単なる大盛だろうな。

11.この下皿は.jpg

丼が乗っているお皿。これは間違いなく燕三条の銀食器でしょう。きれいな銀色でした[ぴかぴか(新しい)] これ、欲しいなぁ~[揺れるハート]

お腹一杯といいながら、スープまで完食。完全に若者二人に引っ張られました。ちなみにK君、この極・力皇麺の大盛にチャーシュー丼を食べ、さらにまだ「食えますよ」とのこと[がく~(落胆した顔)]
私は彼に謹んで「ブラックホールの胃袋を持つ男」と命名させていただきました。

12.凝った丼.jpg


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遠霞(とおがすみ)

力士さんの開店されたらーめん屋さんですか。そうなると、鶏つくねは間違いなく自信作なのでしょうね。珍しいですよね、らーめんに鶏つくねは。
しっかりした醤油とんこつに太麺となると、間違いなく好みでしょう。写真をみていても垂涎ものですよ…。私も全部のせ、ニンニク入りに挑戦してしまいそうです。でも大盛りにはしませんよ(笑)
池袋にボクサーが開いているらーめん店があるんで、今度はそこも攻めてみようかと、この記事を見て思いつきました。
by 遠霞(とおがすみ) (2014-03-25 17:02) 

ヒロ

遠霞さん
鶏つくねは、おっしゃる通り自慢の一品なのだそうです。力士時代の名残ですね。このラーメン、食べたのは1月だったんですが、画像を見ていたらまた行きたくなってきました(笑)


by ヒロ (2014-03-25 21:21) 

U3

う~ん、日本のラーメンは奥が深い!
by U3 (2014-03-26 12:31) 

ヒロ

U3さん
お越しいただき、ありがとうございます。
たしかに奥が深いです。未だ進化を止めず、どんどん発展、深化していると思っています。
by ヒロ (2014-03-26 20:25) 

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