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ヤマトブラック@麺人 ばろむ庵 (その4) [ラーメン]

久々にあの魚介のパンチの効いた独特の豚骨スープを味わいたくなり、約2ヶ月ぶりに麺人 ばろむ庵さんを訪問。

まずは店前の元陳列棚と思しきガラス戸の向こうのメニューを確認します。

4.ヤマトブラック?.jpg

「ん? “ヤマトブラック” 新メニューやんか。どうしよ? 試してみる?」

逡巡しつつ、滑りのいい引き戸を開けて中へ。いつもと変わらず、清潔感の漂うきれいな店内です

13時少し前に入店。お客さんの数は2名。
前にも書いたけど、大丈夫か?本当に。
こんなに美味いのに、なぜ客が列を成さないんだろう?
ある意味、不思議な現象ですぞ、これは。
(だって、あとで画像を載せますがボクの食券:10番・・・・。前回は同じ13時の入店で29番。美味い店が流行るとは限らないとはいえ、それにしても・・・・(ーー) この店だけは絶対になくなってほしくない。ボクももっと会社でPRしないと) 

右側奥のちょっとわかりにくい場所にある食券販売機の脇に張り紙がありました。
これはありがたい(^^) 味を紹介してくれています。5.説明書き.jpg

でも・・・・

「どうしよ?」

時間にしてみればほんの数秒。されど頭の中はぶ~~んと音を立ててめまぐるしく回転し、どっちにするか悩みに悩みました[ちっ(怒った顔)] (「くだらんことで悩むな」、と言われそうですが、ラーメン好きにとってこれは永遠の悩みなんです-キッパリ!-)

6.食券の半券.jpg

結局押した券売機のボタンの先に書いてあった文字は
[左斜め下]

あまり新メニューを試さない、ラーメンに関してはどちらかといえば保守的なボクには結構な英断でした。

さてこれが吉と出るか凶と出るか。

他のお客さんの頼むラーメンに聞き耳を立ててみたけど・・・・
ヤマトブラックはおらんな~^^;

食券を渡す際、女将さん(言葉の持つイメージほど年配ではないです。きれいな方)に聞いてみました。

「いつから始められたんですか?」
「2週間ほど前からです」

その後、「頼む人、多い?」とでも聞けばよかったのでしょうが、何せご夫婦2人だけで切り盛りしておられるお店、そうそう話し込むわけにもいきません。

そもそも『ナントカブラック』と呼ばれるラーメンは、ボクの知る限り「富山ブラック」が最も有名でしょう。濃い口の醬油がガツンと効いた真っ黒な醬油ラーメンというイメージ。大阪にも「大阪ブラック」や「堺ブラック」はありますが、まだ食べたことはなく、言ってみれば今回が初「○○ブラック」。

7.店内お品書き.jpg[左斜め下] 店内お品書きです。
 (ピンボケごめん[たらーっ(汗)]) 

 

 

 

 


 

さて、待つこと数分。来ました、これがヤマトブラック!!8.ヤマトブラック1.5玉.jpg

9.背の高い器.jpg

この深く、背の高い丼、たしか「切り妻型」って言うんじゃなかったかな~? 

運んでくれた女将さんが仰るには
「スープが跳ねますので、気をつけてくださいね」
「はい、ありがとう」

ん?
思ったより黒くないですね。これで「ブラック」?
ま、疑問はさておき、まずはスープを一口。ここで予期せぬことが。
何と咽てしまったのです[ふらふら] ラーメンを食べて咽るなんて、ここ数年なかったこと。それほど一口目にビシッと来る辛さを感じました[あせあせ(飛び散る汗)]

どんな辛さ? う~ん、言葉ではなかなか言い表しにくいのですが、「鋭角的な辛さ」とでもいいましょうか。下卑たところがなく、スパッと切り裂くような感じ。
そして、それでいてばろむ庵さんのあの特徴的な魚介豚骨スープは根っこに通底しているのです。
やはり美味いものは美味い[exclamation]

具は、炙ったチャーシューが2枚、脂身が多いのはいつもと違うヤマトブラック専用の部位だと思われます。さらにべビーリーフ、隠し包丁の入った極太のメンマ、半身の煮玉子、そしてコーンフレークのようなニンニクチップがベビーリーフの上に鎮座。10.炙りチャーシュー.jpg11.メンマと煮玉子.jpg

麺はいつもの挽きぐるみタイプの自家製全粒粉平打ち麺。やや細目か? でもしっかりコシがあります。12.ニンニクチップと平打ち麺.jpg

食べ進む。辛いけど・・・・でも美味しいです[ぴかぴか(新しい)] 舌が慣れてきたのか辛味もマシになってきました。
チャーシューは炙ってあるだけに温かく、口の中に脂の旨みが広がる感じ・・・・[わーい(嬉しい顔)]

あれ? スープの色がだんだん黒く・・・・? 

わかった[ひらめき] このスープ、二層構造になってるんだ(^o^) 

【ヤマトブラック 予想構造図】[右斜め下]16.構造予想図.jpg
下部に黒いスープを最初に入れ、そして仕切りの役目を持たせた麺を入れた後、茶色いスープを投入する。辛味は上部のスープに仕込んであるのでしょう。さすがにばろむ庵さん、凝ったことをやってくれます。辛味が変化していったのはこういう仕掛けがあったからだったんですね[がく~(落胆した顔)]

でも・・・・やっぱりボクは新中華そばの方がいいかな。

13.これぞブラック.jpg

それにしても黒いです。これは食べ終わりに近い画像ですが、玉子やメンマが黒く染まってきているのがよくお分かりいただけるかと思います。

なんか、イカ墨スパゲティならぬ“イカ墨ラーメン”といった様相を呈してきました^^。 

器が白いだけにその黒さが際立っています。 

 



もちろん完食。14.真っ黒・・・.jpg 

帰り際、女将さんに尋ねられました。

「辛さは大丈夫でしたか。新中華そばと比べてどちらが好みでしたか」

「ちょっと辛かったかな。私は新中華そばの方が好みですね」

もともとボクが辛い系のラーメンが苦手なこともありますし、なにしろ新中華そばのスープは絶品ですからね。 

「また来ます」
と言って店を出たのでした。この言葉に偽りなし、です、もちろん[パンチ]

あ、スープの跳ねですが、気を付けていたにもかかわらず、やっぱり跳ねていました。服には灰色のシミが点々と・・・・[がく~(落胆した顔)] でも気になるほどでもないし、洗濯したらきれいに落ちましたので問題なしです(^^)

最後に・・・・これはJR大和路線のドアです。
15.意外なドア.jpg

開閉用のボタンが付いています。雪国ならわかりますが、ここは近畿のど真ん中、奈良ですぞ。こんなの必要なのか? 
不思議に思ったボクは、ちょうど通りかかった車掌さんに聞いてみました。
答えは・・・・いかな奈良駅とはいえ、長時間停車する場合に限って車内温度保持のためにドアは客自身に開閉してもらうようにしているのだそうです。(この電車は奈良駅で折り返しのため、20分ほど停車)
ある意味、予想通りの答えでした。奈良は盆地ですので冬場は結構冷え込みますからね。

ちゃんちゃん[るんるん]


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リキマルコ

え~真っ黒けですやん!!
でも食べてみたいです(^_^)お歯黒になりますね(*≧∀≦*)

京阪石坂線は冬場ボタンではなく、手動で閉めます!!
箸より重いものを持ったことのない私も寒さには勝てず、ガッツリ重い扉をバンバン閉めてます( ̄∇ ̄*)ゞ
by リキマルコ (2011-12-12 23:47) 

遠霞(とおがすみ)

黒の色合いがスゴイですねぇ。
スープが2層になっているとはかなり凝ってます。私は辛いらーめんは結構好きなんで、もしかしたら好みかも知れません。でも最初はまずまぜそばでしょうねぇ~、やっぱり(^^)
それにしてもばろむ庵さんに対する想いの強さに…感じ入りました。

黒いスープといえば、たしかに富山ブラック。私は富山ではなく、京都駅の駅ビルにあるらーめん横丁とかいうところで、富山ブラック食べましたよ。たしかに黒かったですが、しょっぱくはなかったです。あとは麺屋武蔵・武骨の黒ラーメンは黒いタレが上に載っていますが、一度喰ってみて、好みでなかったので、その後は喰ってません。
by 遠霞(とおがすみ) (2011-12-13 21:13) 

ヒロ

リキマルコさん
真っ黒でしょ。本当にイカ墨が入っているのかもしれません。もともと魚介の香りが強いスープですので、入っていても不思議ではないと今にして思います。
京都でも手で閉める電車があったんですね。まあ、京都も奈良も盆地ですからね。冬の冷え込みは強烈です(--)

遠霞さん
二層になっているスープは、確認したわけではありませんが、最初と最後のラーメンの画像を見比べるとそうとしか思えないですよね。予想構造図は今日になってEXCELで作って貼ってみました。たぶん当たっていると思います。
それと遠霞さん。まぜそば食べるならビールとセットがいいです! 絶対に合うと思います。 

by ヒロ (2011-12-13 21:30) 

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