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衆議院選挙 大阪第14区のこと 『その後』 [独り言]

こんばんは。

皆さまは昨日、投票にいかれましたでしょうか。
私? もちろん行ってきましたよ。
夕方、そろそろ暗くなり始める時間でしたが、妻と二人できちんとね。

さて、先日大阪第14区のことを記事にしました。
http://nanishiteasobo-hiro.blog.so-net.ne.jp/2012-11-21

これが実に物凄いアクセス数でして。普段の私の記事の5倍強はカウントしています。
その大半は通りすがりの方だと思いますが、やっぱり皆さん、興味がおありなんだな~と感心した次第。

しかしまあ、一旦書いた以上はその結果を報告しておかなければならないでしょう。

『節操のない選挙区』として一躍全国に有名になってしまった大阪第14区。
対象は八尾市、柏原市、藤井寺市、羽曳野市の4市。大阪の南東部に位置するベッドタウンで、電車も発達し、とても住みやすいと言われている街々です。
候補者は、

・谷畑 孝(日本維新の会)・・・・社会党→自民党→維新
・長尾 敬(自由民主党)・・・・・・民主党→自民党
・野沢 倫昭(共産党)
・鳥居 豊橘(民主党)

4名。

S-IMG_3456.jpg

谷畑、長尾の長年のライバル両氏が公示直前に政党を代わるという無節操さ(?)が話題になったのは前回の記事の通り。

で、結果はといいますと・・・・

・谷畑氏:108,989
・長尾氏: 61,503
・野沢氏: 32,290
・鳥居氏: 21,584

ということで、谷畑氏の勝利となりました。
全国はいざ知らず、大阪では『維新』のブランドは未だ圧倒的に強いです。
自民党が圧勝した全国の選挙区の中で、大阪はそこだけが別の国のように維新のほぼ完璧な勝利でした。

前回の記事の後でしたか、長尾氏は自民党の「推薦」を受けることになりました。
これには、長尾氏が民主を離党した直後だったため、自民本部は公認を見送り推薦に留めたという経緯があります。
しかし、谷畑氏優勢の報告が自民党に入ると本部はそうも言っていられなくなり、極めて異例ながら選挙期間中に推薦→公認に切り替えるという力技に打って出ました。応援に来た安倍総裁が八尾駅前で
「お土産を持ってきた。長尾氏を推薦から公認に切り替える」
と演説をしたらしいです。

しかし、それも完全に時期を逸していました。どう見ても遅すぎる。
公認になったことをいったい何人の有権者が知っていたことでしょう? 
ただ、はじめから公認を得ていたとしても、私は落選は免れなかったと思います。
ここ大阪ではやはり維新が圧倒的に強い。何せ全19選挙区中、候補を立てた14選挙区で12勝ですから。(あとは自民:3勝、公明:4勝。

それに、何より直前の民主→自民への党籍変更はどう考えてもマイナス材料。時期が悪すぎます。
長尾氏の考え方や民主での実績をネット等で読んだ私はその移籍理由に納得がいき、理解もできましたが、一般の人にそれを求めるのは無理というものでしょう。「選挙目当て」としか映らなかったのは無理もないと思います。

それに比べ、谷畑氏はうまく勝ち馬に乗ったということでしょう。

ところで、公明党はうまく立ち回りましたね~。もはや芸術的、お見事としかいいようがない。大阪府議会や大阪市議会の議席数(大阪都構想は公明の協力がないと成立しない)を盾に取り、かつ自公連立の約束等を最大限に活かし
「公明が候補を立てる選挙区には対立候補を立てさせない」
という、「選挙協力」という美辞麗句にくるまれた、誤解を承知で言えば『狡猾』ともいえる見事な作戦勝ちだったと思います。この作戦を考えたのは相当悪知恵の働くヤツなのでしょう。

(そんな選択肢の少ない選挙区に住んでいなくてよかったと、心から思う・・・・)

あ、ちなみに前回立候補して今回は谷畑氏に押し出された形になった旧・太陽の党の三宅氏は、比例で当選しています。

もひとつちなみに、前回は候補を立てた17選挙区で全勝だった民主党は、今回は選挙区の議席が0となりました。現職の官房長官(藤村氏)が落選するという前代未聞、現行憲法下では史上初の事態も。それに、橋下氏攻撃の急先鋒だったこれまた現職の総務大臣、樽床氏も落選。
民主には全国並み以上の大逆風が吹き荒れた結果となりました。

次の国政選挙は来年7月の参議院。はてさてどんな結果となりますことやら。
自民も、この圧勝に驕っていると一気に足元をすくわれますよ。


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ナワ~ルド@峠おやじ

維新は石原と組んで損したねえ。主張が濁ってしまったし、国会での美味しいところを持っていかれた感があります。それに減税の河村と組んでくれてたら東海地方でも議席が伸ばせたのに。
それと公明党のコバンザメ的躍進には腹を立てています。
by ナワ~ルド@峠おやじ (2012-12-17 23:52) 

ヒロ

ナワさん
橋下氏は、「石原」の看板だけが欲しかったのだろうと思います。ところが、旧「たちあがれ日本」の面々がついてきちゃった。当初は石原氏だけに合流してほしかったのが、おそらく「合流するなら平沼氏以下の人達も一緒でないとダメ」との要求に、背に腹は変えられず仕方なく一緒になったのだろうと予想しています。ま、妥協の産物ですね。
河村氏との合流は、これ以上維新色が薄まるのを恐れたのだと思います。
ただ、こういう集まりがうまくいくはずがない。今いくら否定しても、遅かれ早かれ分裂するのは間違いないでしょう。
公明党は・・・・選挙期間中、我が家にも「公明党に1票を」の連絡があちこちから来ましたよ。
「え? この人が?」
という人からも。宗教は強いですね。

by ヒロ (2012-12-18 21:45) 

似非師匠

ヒロさん こんにちは。
こちらへは初めてだと思います。
↓の記事で、ヒロさんにとっては大変な厄年(?)だったと拝察いたしました。
農作業もされておられるヒロさんのこと、身体頑健と思っていましたが、何かの不具合が生じたということでしょうか。
いずれにしても健康が第一、ご自愛下さい。

『節操がない』 多くの日本人は受け入れがたいのではと思っていましたが、議員諸侯には関係なさそうです。
当地でも、前回の参院選であの(疫病・貧乏神の)輿石東をぎりぎりまで追い詰めた女性候補に
勝ち目がないと読んだ、環境大臣をした小沢鋭人が公示直前に「維新」に乗り移りました。
比例名簿のトップに搭載されて、選挙区ではダメでもという浅はかなかつ無節操さでした。

それにしても得票率と議席数の極端な乖離、落選したのにゾンビのように復活する仕組み、
小選挙区制は、この国にはなじまないような気がするのですが・・
by 似非師匠 (2012-12-19 11:21) 

ヒロ

師匠
ようこそいらっしゃいませ(^^) お越しいただきありがとうございます。
私、健康そうに見えて、これまでも案外大病をしてきているんです、実は(^^;
たぶん世間の50歳の中では相当ヒドイ方だと自覚はしています。
師匠は山梨1区でしたか? あそこでもパチンコ屋の走狗が恥知らずな行動をしていましたね。大阪14区の長尾氏は民主の中でも有名なタカ派で自民への移籍には心情的に理解ができるのですが、この山梨の小沢氏は選挙目当ての移籍であることが露骨でしたからね。
ちなみに大阪17区には、民主党から公認された後で未来の党に移った辻という男がいます。もちろん落選。今回は政党が乱立した中で移籍も相次ぎましたが、公認後に移籍するなど前代未聞、この男が最高の恥さらしではないでしょうか?

小選挙区は、私はもう破綻していると考えています。おっしゃる通り、この国にはそぐわない。多かれ少なかれ、どうしてもポピュリズムに走らざるを得ないだけに、本当に正しい政策の実現が困難になるだけだと思っています。

by ヒロ (2012-12-19 15:18) 

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