(その5)天空の湯は素晴らしい眺望 [和歌山の旅]
このホテルは、1Fがロビーと貸し会議室、2Fが客室とレストラン、3~4Fが客室で、B1Fは展望露天風呂を備えた浴場という構造になっています。
さっそくホテル自慢の「天空の湯」へ。
第1の暖簾をくぐり、ここでスリッパを脱ぎます。部屋にあったスリッパはその時点で番号札付きの洗濯ばさみを備えており、これは大変重宝しました。誰が履いていたかわからんスリッパを風呂上りに履くよりは、この方がよほどいい。さすがにリニューアルオープンした直後だけに、よく考えられていると感じました。
スリッパを脱いで畳の廊下に踏み出します。この畳の感触がいいですね~ 船山温泉さんみたいだ。
先ほどのスリッパの洗濯ばさみといい、いろんな宿のいいとこ取りという気がします。部屋の鍵もふたつありましたしね。リニューアルオープンに当たり、担当者はいろんな宿をリサーチして回ったんじゃないかな?
朝には男女が入れ替わるその1日目は紀淡の湯。入口の引き戸を開けると
部屋の鍵用のルームキーボックス。
そして、好きな人にはたまらない牛乳
脱衣所はとても清潔。これまたリニューアル直後の特権。願わくばこの清潔さをいつまでも保っていただきたいものです。
ドライヤーは各ブースにあり、綿棒やコットンも専用のケースに。
そこから窓越しにパチリ 期待できそうな風景が広がってますな~~~
チェックイン直後の15:20頃に行ったら前客ゼロの完全貸し切り状態 ここぞとばかりにシャッターを押しまくりました
入ってみてわかりましたが、ぬめりがあり龍神温泉を彷彿とさせるようないわゆる加太淡島温泉はこの内湯のみ。「天空の湯」と呼ばれる露天風呂は温泉ではありませんでした。
内湯から外を望むともう期待はMAX
露天用の笠が4つかかっており
さあ2月の窓の外へ。
右にイベント風呂なるものがあり、網袋に入れられた紀州備長炭が沈められていました。
露天風呂「天空の湯」はちょうどいい温度。何より風景が素晴らしい。好天に恵まれた幸運に感謝し、暖かい湯のありがたみに身を沈めます。
正面やや右に友ヶ島
そして湯と海とが融合し一体化するかのようなこの感覚。いや~、よくできてますし、何とも言えないいい気持ち・・・素晴らしいです
内湯方向はこんなもん。
本当に、素晴らしい眺望だ
空を望み
海を眺める(足が余計だったな・・・・)
さすがに誰も寝転んでいませんでしたが、初夏から秋まではさぞかし気持ちいいだろうと思わせてくれる寝椅子。
では、畳の廊下を通って部屋に戻りましょう。
時は夕刻、落陽を湯に浸かりながら見ようと天空の湯へ。落ちゆく夕陽を存分に眺めました。
このとき、男湯は大したことはありませんでしたが、妻に言わせると女湯は露天風呂に女性が鈴生りになり、大盛況だったそうです。そういえば、夕陽が完全にその姿を山裾に隠した瞬間、何とも言えない喚声が上がったものでした。
さて翌朝もいい天気です。朝焼けも画像に収めましたが、それは食事編で。
各階にあるエレベータ前のデザイナーズチェア。これはB1Fだったかな?
朝には昨日と男女のお風呂が入れ代わり、今日は岩風呂です。お湯は同じ加太淡島温泉(内湯のみ)。
洗い場は全く変わりません。
そして風景。
関西国際空港が近いため飛行機がひっきりなしに飛んでいますが、その音が聞こえるということはなく、「あー、また飛んどんな~」というくらいなもん。
それにしてもお風呂の線と海が融合して、本当に気持ちがいい。以後の画像もすべて入浴目線です。いかに気持ちいいかお分かりいただければ幸いです。(同じような画像ばかりでスミマセン)
朝から幸せな気分を堪能させていただきました(^o^)
(その4)みやま館に宿泊 [和歌山の旅]
今回の写真は私がチョンボをして、いったん縮小したものを再度縮小してしまったため(さらに、バックアップを取っていなかったため修正できず)、結構見づらいものとなっています。誠に申し訳ありませんが、何卒ご了承ください。
まずは逆光のロビー。
しかし、このバルコニーからの眺めはなかなかのものでした。ひとつだけあったロッキングチェアも抜群の座り心地
歯ブラシを除くアメニティ(ヘアブラシ、シャワーキャップ、髭剃り等)は、このフロント脇の棚から自分で必要な分だけを持っていきます。このやり方はいいと思いました。例えば髭剃りなんかは私は使わないし、ブラシも妻は家から持ってきてるし。無駄を省く意味でも有効なやり方だと思います。
部屋はオーシャンビューの10畳和室。いわゆる本館で、「みやま館」という名称が付いています。一方新館の「さくら館」 は洋室という分け方。私たちが泊まったのは和室のみやま館の4階。
広々とした部屋の窓外の景気はどか~んと広がる海と瀬戸内海東端の島々で、紀淡海峡と呼ばれており、淡路島から沼島まで視界に入ります。天気がよければ四国(徳島)も見えるそうです。
広縁の椅子も通常は向かい合わせなところ、2脚とも海の方を向いており、双眼鏡までが標準装備されていました。
眺望は素晴らしい これがこのホテルの一番の売りなんだ、と思わせます。
これは入ってきた方向。
洗面台
ご年配の客が多いのでしょう、トイレには手摺りも。
クローゼットの中に浴衣等。
重宝した湯かご。
小さな物干しも。
お菓子は3種類。
風呂上りにはこれがベスト 氷機の氷を入れたアイスペールに缶ビールを冷やし、風呂上りにぐいっと・・・・至福のひとときですな
最後に、部屋から見た夕陽です。この直後、この美しい夕陽をお風呂から眺めるべく、「天空の湯」に急ぎました。その画像は後ほど。
まあ景色、眺望は文句のつけようがない部屋ではあるのですが、隣りの部屋の声やトイレの戸を開け閉てする音が響いてくるのには閉口しました おそらくトランプなどのゲームに興じていたのでしょう、爆発するような歓声、嬌声が壁越しに聞こえたと思えば、突如ガタンという音(これがトイレの引き戸の音と思われます)が響き、賑やかなことこの上ない。このまま歓声が収まらなければフロントに言って注意してもらおうとまで考えていましたが、幸いいつの間にか声も止み、静かになりましたのでそういうことをせずにすみましたが、それでも私には再訪を躊躇させるような騒音ではありました。
これはかつての「国民休暇村」の名残というかチープさというか、いわゆる構造的なもので、リニューアルでどうにかできるものではなかったのでしょう。さはさりながら、ぜひとも改善を期待したい点です。
(その3)チェックイン前の散策 [和歌山の旅]
いつの間にか「国民」の二文字が取れた休暇村 紀州加太。昨年6月にプレオープン、そして7月にグランドオープンしたまだ新しいお宿。
とはいえ実質はリニューアルオープンなわけですが、さすがにまだ半年と少しを経過しただけですので、ピカピカとしています。至る所が新しく、かつ清潔で、気持ちよく過ごすことができました。
満幸商店さんに送っていただいて宿に到着したのが14時頃。チェックインは15時ですので、それまでの時間は、もともとの予定通り、荷物を預けて宿の周辺を散策して過ごすことにしました。というのは、私が是非にも行きたい場所があったからなのですが・・・・。
まずこれは宿の傍らにある展望台から。滞在中ず~っと一緒に過ごすことになるこの景色との、第一遭遇となりました。
宿、という言い方はどうもイマイチなので、今後は「ホテル」と呼ぶことにしましょう。
ホテルのすぐ目の前の駐車場の脇にはいきなりこんなものがありました。
これは弾薬庫の跡です。ここは瀬戸内海の東の端、紀伊水道の核心部で、ここを突破すれば大阪はもう目と鼻の先、いわば最終防衛ラインなのです。そりゃあ守りを固めるわけです。
さてホテルを後にして歩を進め、やがて森の中のレンガ道を往きます。
目的地の砲台跡の案内。
そして砲台を主とした要塞のバックヤードには当然の如く弾薬庫があります。
もう100年を優に超える歴史の遺物。それがしっかり当時のまま残っているとは、この頃の建築技術がかなりなレベルにあったと誇れることなのだと思います。
要塞についての案内。
展望台がありました。水仙が咲いていて、とてもきれいでしたよ
要塞の跡が『天空の城ラピュタ』に出てきそうと有名な友ヶ島。ちなみに「友ヶ島」とは一つの島の呼称ではなく、いくつかの島の総称です。無人島ではありますが、船で渡ることもできます。その代り、最終船に乗り遅れると翌日まで帰れませんので、行かれる方はくれぐれもご注意を。
見上げるとホテルの全体が。ちなみに左が和室で右が洋室という部屋構成となっています。左側の、上から三つ目のフロアのガラス張りに見る部分がレストラン(食事処)ですね。露天風呂は林に覆われて、庇のようなものしか見えません。
さらに散歩、というか結構きつくなってきたのですが、歩いていくと、またもや遺物発見。
遺物が木に覆われつつあるその姿は、たしかに『ラピュタ』を彷彿とさせますね。
妻が海を見たいというので、こんな階段を降りて
海岸へ降り立ちました。
こんな意味不明の水路がありました。(奥は見えず、どこへつながっているのかはまったく不明)
来た道を戻ってようやくホテルに帰り着きました。時間は15時ちょっと過ぎ。ちょうどチェックインの時間で、ほぼベストタイミングでしたわ(^^)
(その2)昼食は満幸商店さんで [和歌山の旅]
昼食は、最近よくここに来てくださるきいちゃんに教えていただいた満幸商店さんへ。
淡嶋神社の目の前にあります。場所は【ココ】(←クリックどうぞ)。
まず加太駅を後にしてとことこと歩いていきます。1年で最も寒い時期でありながら、この日はとてもいいお天気
古い道標を見つつ、
さすがに近い将来に起こりうる東南海地震を見据える和歌山市。電柱にはこんな表示も。東南海地震が起こればこの近辺に津波が押し寄せるのは必至ですから、可能な備えはできるだけやっておこうということなのでしょう。
こんな道をのんびりと歩きます。
小高い丘の上に見ゆるは今宵の宿。
見下ろすかのように建つ建物は目立ちますな~
約20分で淡嶋神社に到着。
本当にいい天気でよかった(^^)
で、大鳥居をくぐってすぐ左側に満幸商店さんはありました。
港の食堂という雰囲気がぷんぷんします。
メニューの一部。
このお店、てんこ盛りのしらす丼が有名ですが、実は鯛漁師が経営するお店で、店側としては鯛を食べてほしいのだそうです。ウチにはそういうことはありませんでしたが、バイクの若者たちには店の人が懸命に鯛料理を勧めていました。
そして、ウチが注文したのはもう一つの名物、わさびスープ。
付いてきたこのわさびが絶品でした。
このわさびスープ、3尾以上の鯛のアラをじっくり煮込んだとのことで、コラーゲンがたっぷり。実際、少し冷めただけで表面にもう膜が張っていたくらい。そして、ムチャクチャ旨い。魚の旨みが凝縮された感じで、そこにわさびのピリッとした味がアクセントをつけ、本当にうまうまでしたよ~
そしてあわしま丼(ミニサイズ)としらす丼(ノーマル)が着丼。
あわしま丼は年寄り向けに量を少なくしたとのことで、たしかに小さい。しかし、貝の旨みと歯応えがしていて、少ないながらも楽しめました。
しらす丼もご飯の量は決して多くありませんが、このてんこ盛りのしらすがインパクト大です。ノーマルですらこの量ですから、ダブルになると一部の特殊な人を除いてとても一人で何とかなる量ではない(^^;
しらす丼は、この梅干入りのタレをかけていただきます。
このタレがしらすにピッタリでうまうまでした。
そしてお店の方のおススメに従って、あえて残しておいたしらす丼のご飯をスープに投入~雑炊にしていただきました。これまた絶品 残しておいたわさびをトッピングして食べたら、・・・・んとに美味かった。満幸商店さん、恐るべし、です。
(わさび、落としてしもた・・・・)
見事に完食。ここまで食べきるお客さんは珍しいらしく、店員さんにも喜んでいただきましたよ
呆れられたのかもしれませんが(笑)
さて、満腹になった後はお隣りの淡嶋神社に参拝。ここは人形と針の供養で全国的にも有名で、3月3日の雛祭り(雛流し)の日には日本各地から多くの人が集まります。先日も全国版のニュースになっていましたね。
境内には所狭しと人形が並べられています。圧巻といってもいいくらいに。
針の量もハンパない。
梅の花がきれいでした。
では今日の宿に向かうとしましょう。
宿へは、さっきの満幸商店の女将さんが送ってくださるとのこと。これは平日だけの特別サービス。事前に電話をしておけば加太駅にも迎えに来てくださるそうです。ご年配のお客さんが多いため、こんなサービスを実施しているとのことで、客が列を作る休日はとてもこんな対応はできないと言っておられました。
今回は加太駅まで戻って宿の送迎バスに乗るつもりでしたが、ありがたく宿まで送っていただくことにしました。
目指すは、前述通り港をはさんだ丘の上の建物です。
(いかにも、な感じの「ひいなの湯」はまったくの無関係ですよ~^^)
・・・・
で、今日のお宿は、