NHK「72時間」 [独り言]
NHKの「72時間」という番組があります。毎回ひとつの場所にスタッフが陣取り、72時間の間、そこを訪れる人々を取材するという番組。今回の場所は大阪府最高峰の金剛山山頂広場でした。そういえば、もう30年以上前のことですが、この広場の隅っこにテントを張って泊まったこともありました。
もう懐かしくてですね・・・・。私は高校時代、山岳部に所属しており、その金剛山はまさしく庭みたいなもので、毎週のように登っていた山でした。もちろん基本的な登山口はあり、普通の登山者はそこを登って山頂に至るわけですが、少しでも山を齧ったことのある者にはきわめて退屈なルートで、私なんぞはもっぱらバリエーションルートとでもいいましょうか、人が滅多に通らぬ道を選んで登っていました。
妙見口、石ブテ東谷、石ブテ西谷、南尾根、奈良県側の風の森峠経由、ダイヤモンドトレイル縦走・・・・。
道もない沢を詰めて行って案の定自分の現在位置が大体でしかわからなくなり、「ええい」とばかり尾根を目指して直登し、突然飛び出した私に、登山者がびっくりしたこともありました。
懐かしいです。また行きたくなってきました。
大阪では珍しい牛スープのラーメン 来々源さん [ラーメン]
お久しぶりのラーメンの紹介です
この日、大阪の谷町近辺に用事がありました。大阪有数のオフィス街であるこの辺りですが、私は滅多に来ることがありません。
当然ながら美味いラーメンを食べようと事前リサーチを行うも、用事の時間が15~16時頃と中途半端なこともあって、近辺のラーメン店は軒並み昼休み中(夜営業に向けて仕込み中?)
しかし、どこか一店舗くらいはと、通し営業のお店を探しました。
その中でヒットしたのがこの来々源さん。「らいらいげん」と読みます。帰宅後調べてみると、立派なHPもお持ちです。(http://www.rairaigen2015.com/)
場所は【ココ】(←クリックどうぞ)。
本町通りという、中央区を東西に走る主要幹線に面したビルの半地下のような場所にあります。
そこにあったラーメンの紹介。
この通路の奥にお店があります。
「こんにちは~」と訪問したのは15:50くらいだったかな? 私とほぼ同年輩の方と、娘さんでしょうか、若い女性の2人で営業されていました。
予想通り、お客さんはゼロ。こんな時間だもんね、ある意味当然。逆に店主といろいろ話ができて、なかなか楽しかったですよ
メニューはランチメニューとそれ以外の時間に分かれています。場所柄ランチメニューが安めに設定され、例えば一番人気であろうAセットはランチ後とは100円の価格差があります。
店内には写真入りの紹介もありましたが、ちょっと見づらい(^^;
チャーシューを炙ったトースター(?)がチーンと音を立てて、しばらくすれば中華そば(並)の着丼です。
おお~、チャーシューがでかい。キャベツの千切りが乗っていますな。これは珍しい。初めて見ました。
このお店のラーメンの特長は、なんといっても牛スジ+鶏ガラのスープ。牛骨のラーメンはもう10数年も前に名古屋駅の近くで食べたことがあるきりでそれ以来はなく、牛スジのラーメンに至ってはおそらく人生初。
で、まずはスープを一口。
・・・・・ん? もう一口。ほうほう、なかなかイケますね 初めは若干の違和感があるものの、それも二口目には解消し、見た目以上にさっぱりした味わいでありながらコクがあります。牛スジというとコッテリとしたイメージがありますが、このスープはそれがない。醤油ラーメンとしてかなり高いレベルにあると思いました。
大ぶりのチャーシューは箸で摘まめばホロッと崩れるような柔らかさ。大阪ではきわめて珍しい牛スジベースのラーメンを作るほどおそらくは研究熱心な店主が必要と判断された“炙り”チャーシューです。炙る工程が必要かどうかは別にして、とても美味しいチャーシューでした。ネギは香りがきつくなくスープとの相性はいい。千切りのキャベツはスープに浸けていただきました。コクのあるスープにはこれまた相性はいいと思います。ただ、必要かというと、ワタシ的には「?」。
麺は自家製の低加水細麺。ざっくりとした歯応えは、博多ラーメンの麺ときわめて近い味わいです。メンマはやや柔らかめ。
いや、なかなかに美味しいラーメンでした。レンゲでスープを飲む私を見て店主が
「それだけ味わってくれるととても嬉しいです」
と言われました。そんなことを言われたらこっちだってもっと飲むぞ、と結局はスープまで完食です。
それと、店に入ったときからお嬢さんが一所懸命に牛スジとそれに付いている身とをほぐしていました。聞いてみると、スジはラーメンのスープに、身はよく煮込んでチャーシュー丼に使われるとのことです。次回はぜひそれも食べてみたいな~と思いつつ、店を出ました。
(その7)朝食も美味しく [和歌山の旅]
食事後にNHKの朝ドラを見ようという予定のもと、7時過ぎに昨夜のダイニングへ。部屋から外に出ると、見事な朝焼けで、夜明けは間近、というタイミングでした。しばらく待って夜明けを撮影
その画像がこちらです
山裾に、溶解した鉄の雫のような深紅の光点が現れ、空を一気にオレンジ色に染め上げつつ急速に明るさを増してゆく。今日の好天を約束するかのような空の色は、見る者の心を洗うかのごとく見事に色付いてゆきました。
さて、朝食は決められた時間内にいただけばOK、席は決まっていません、のスタイル。人数分の朝食が準備されているテーブルに座ります。ちょうど窓際が空いていましたので、またもやオーシャンビューのいい席に座ることができました。
(画像はありませんでしたが、昨夜もこんな感じだったんですよ)
朝食は加太朝懐石と呼ばれる、全員が同じもの。
二段になった趣向をあしらった料理に加え、ご飯やみそ汁、漬物などはバイキング形式。固形燃料の小さな鉄板は、おかずを温めなおしたり、卵を自分で焼いてください、というもの。結局私たちはこれは使いませんでした。使わなくても十分でしたので。
二段の容器を展開するとこんな感じ。蓋はお盆として使えるようになっていました。
下の段はイカ刺し、上の段はおかずの盛り合わせです。
煮物やめんたいこ、
ポテサラに薩摩芋の煮たもの、和歌山名物釜揚げしらす、
これまた和歌山名物・舘山寺味噌と漬物、
これだけでも十分なのに、その上バイキングも充実しており、
湯豆腐、焼き魚に玉子焼き、そして梅干し。
茶粥やテーブル調理用の生卵
フルーツにヨーグルト、
さらには目の前で握ってくれるおにぎりまで、
至れり尽くせり、盛り沢山の朝食でした。
そんな中、最初に取ってきたのがこれ。
厚切りベーコン、ウィンナー、玉子焼きと具だくさんのお味噌汁。
もうこれだけで十二分の大満足。
さらにデザートは・・・・
「またかよ」・・・はい、またです。だってトマト大好きなんですもの、私の前に並べるのが罪なんです(^^;
あ、パイナップルは遠霞さんのために取ってきたものですので、是非どうぞ(笑)
最後はブルーベリージャムを入れたヨーグルト。あ~、おいしかった このホテルの朝食を堪能するにはあと2~3回はいただかなくちゃ、ですね。バイキングとは何とも罪な食事形式です。
紀州・和歌山編は、まずはこれにて一旦終了です。次、また魅力的な和歌山を探して経巡って来たいと考えています
(その6)生まれて初めてクエを食す [和歌山の旅]
和歌山の冬の味覚の華ともいえるクエ。白浜温泉をはじめ、冬の和歌山ではクエは一番の名物です。天然物に加え、現在は近畿大学の養殖のクエも市場に出回り、「近大クエ」として最近つとにその名を上げてきました。その味わいは淡泊かつ弾力があり、フグを越えるとまで言われています。
ネットで拾った画像
食事の時間は事前に申告する必要もなく、決められた時間内に行けばよい、とのこと。ただし、18~19時は多少混むとのことでした。
昼間にたっぷりと歩いて少々空腹だった私たちは、やや早めの18時頃、食事処に向かいました。食事は「オーシャンダイニング 紀伊の国」というところでいただきます。
ほいほいと歩を進めてダイニングへ。ん~~、フロントのお姉さんの言っていた通り、やはり混んでいます。
しかしさすがに大規模ホテル、結構奥の方にも席がありました。私たちが案内されたのは窓際の席で、言ってみればオーシャンビューの一番いい席 これは多少お高いコースをお願いしたからでしょうか。部屋番の指定はされずに2人分の席が事前に準備されており、そのコースを頼んだ客は、そのコースが準備された席のどこに座ってもいい感じでした。実際、私たちと同じコースの客が私たちの背後に座っておられましたからね(つまりオーシャンビューですね)。まあいいお席でラッキーでした
私たちがお願いしたのは、「天然クエ スタンダードコース」。この上に、【プレミアム】 天然クエ フルコースというものがあります。その差は値段にして約6,000円で、内容は
・クエの胃袋ポン酢掛け
・クエの生春巻 野菜ジュレ掛け
・クエの鉄板焼き(山椒塩とハーブ岩塩を添えて)
・クエのあらだき
が増えます。
まあ、スタンダードで十分でしょ、との感覚で、私たちは安い方のコースをチョイス。高い方だと食べきれないのでは、という危惧もありましたし。
で、事前に準備されていたもの。
あとのごはんやお味噌汁、漬物、サラダ、デザートなどはバイキング形式となり、自分で取りに行くわけです。
バイキングには、案外うまかったごぼうポン酢や
サラダ
ところてん
これは加太産ひじきワカメかき揚げ。バイキングのおかずとしては私が唯一いただきました。かき揚げという割にはサクッとした食感はなく、柔らかな感じでしたね。
私は食べなかったけどケーキなどのデザートも充実していました。
では、いよいよ天然クエ スタンダードコースに行きましょう。コースの内容はこれ
まずはクエの煮こごり。ぷるぷるの煮こごりは、コラーゲンたっぷりという感じです。
掛けられていたラップを外すと・・・・
これがクエですか・・・・たしか博多では「アラ」と呼ぶんですよね。この辺りはネット友のpoohさんがお詳しいと思いますので、もしよろしければご意見などを頂戴できれば(^^)。
さあ食うか・・・と鍋に火を入れたら、クエの薄造りが運ばれてきました。少し遅れてクエのヒレ酒も。
ちなみにこのポン酢は1本/人あり、残ったらどうぞお持ち帰りください、とのことでした。結果的に2人で1本で済みましたので、1本はお持ち帰り このポン酢、結構濃厚で味もよく、いいお土産になりましたよ
これはクエ鍋の薬味。一般的なネギともみじおろし。
こいつが予想通りに美味であったクエの唐揚げ。鍋の具材のクエもそうでしたが、かなりな歯応えです。魚のものとは思えないその弾力は、やはりフグと似たものでした。弾力という点からは、フグよりも上かもしれない。熱々の唐揚げはビールにもピッタリで、うまうまでした
これは鍋の最後の方のクエの身ですね。
先ほども書きましたが、ホントに、淡泊ながら美味しい魚でしたわ
ビールのアテにごぼうポン酢をつまみながら・・・・
さあ雑炊だ
玉子を投入し、
うまそ~~~~
で、最後にデザートです。私のデザートはこれ(笑) 真っ赤ですな こういうことができるのが巨大ホテルのいいトコロ。小さな旅館でのバイキングでこれは、さすがに顰蹙ものですからね(^^;
もっとも、これがデザートと言えるのか、という問題はさておきます(^^)
もうお腹いっぱいの大満腹。
それでは部屋に戻って一服し、その後で夜の海峡を望む露天風呂に行くとしましょうか。