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古市古墳群を歩く(その2) [百舌鳥・古市古墳群]

土師ノ里駅~鍋塚古墳を後にし、次に向かったのは仲姫皇后陵(なかつひめこうごうりょう)古墳
前回の最後の画像で鍋塚古墳から臨んだのがこの古墳です。途中、咲いていればさぞかし見事だったろうと思わせる枝垂れ桜を過ぎ、数分で仲姫皇后陵古墳に着きます。近いですね~。たしかに「群」だわ。立派な堀ですが、古墳は堀を掘った土を盛り上げて造るのだそうです。
25.仲姫命陵古墳の堀.jpg
26.同案内板.jpg

次は古室山(こむろやま)古墳。ここは桜がとてもきれいで、実はバーベキューの穴場だったりする。この古墳も上に上ることができ、そこからの見晴らしはとてもよく、この日は霞みながらもあべのハルカスがよく見えました。
27.古室山古墳を上る.jpg
32.結構、急.jpg
33.なかなかにシンドイ.jpg
35.彼方に見ゆるあべのハルカス.jpg
36.古室山古墳案内板.jpg

この微妙なうねりが何とも言えない・・・・このうねりが古墳好きにはたまらないのだそうですよ。
34.この微妙なうねり.jpg

以下の満開の桜の写真は、ちょうど1週間前の3/31に撮影したものです。この1週間のずれがね・・・・残念でした[ふらふら]
28.1週間前の満開の桜(1).jpg
29.1週間前の満開の桜(2).jpg
30.見事でした、.jpg
31.本当に.jpg

次の衝撃的な古墳は赤面山(せきめんやま)古墳。今回の古墳ウォークで私が最も感銘を受けたといっても過言ではない[がく~(落胆した顔)] 古室山古墳とほぼ隣接しています。いわゆる倍冢(ばいちょう)。37.赤面山古墳.jpg
38.衝撃的です.jpg

冒頭に「高度経済成長時代に潰された古墳がある」と書きましたが、実はこの古墳はその時代を生き残った古墳。何と高速道路の真下にあるのです。この小さな陪冢が生き残った理由は、古墳として登録されたのが昭和31年で、高速道路(西名阪自動車道)が制定されたのは昭和37年(開通は昭和44年)だったという歴史に他なりません。
道路を作るにあたってここのみ橋脚が作られず、スパンが長く取られています。もちろんもう一方の側には橋脚があります。これって、すごくお金がかかることなのです。
また側道も、古墳を避けるためにこの部分だけが出っ張らざるを得ず、こんな線形を取っています。
39.側道を曲げさせました.jpg

この側道は私も何度も走ったことがあり、何でこんなトコにカーブがあるんや?と常々疑問に思っていました。これで長年の疑問が解けました。この古墳はパッと見は工事で出た土を盛ってあるだけとしか見えないので、まさかこれが古墳とは思いもしませんでした。ただ、よ~く考えてみれば、工事で出た盛り土なんて撤去すれば終わりの話で、わざわざ道を曲げさせてまで、橋脚を飛ばしてまで残すほどのものではありません。そこには何らかの深い意味があるはず、くらいのことはちょっと考えればわかるものなのに・・・・ダメですね、何も考えないってのは。反省しました[もうやだ~(悲しい顔)]

大鳥塚古墳。稜線の微妙なカーブが美しい前方後円墳です。さきほどの古室山古墳と同じですね。
40.大鳥塚古墳の….jpg

41.微妙なカーブが美しい.jpg
42.大鳥塚古墳案内板.jpg

さて、これが本日のハイライト、古市古墳群最大の応神天皇陵古墳です。前回紹介した仁徳天皇のお父さんの古墳。面積では仁徳天皇陵に譲りますが、積み上げた土の量は仁徳天皇陵を上回り、見方を変えればこちらこそが世界最大の墳墓であるのです。世界でも五指に入る大きさだったと記憶しています。

ちなみに仁徳天皇のご母堂=応神天皇の皇后は、この稿の最初に紹介した仲姫皇后です。このお三方は、日本、いや世界屈指の墳墓に祀られているのだと思うと感慨深いものがあります。そしてその力の大きさも。43.古市古墳群最大.jpg

44.応神天皇陵古墳.jpg
46.応神天皇陵案内板.jpg
47.その一部と現在地.jpg

宮内庁の事務所もありますよ~(ちなみに陵墓脇の宮内庁の事務所は全国でも6か所しかないそうです。これはその内のひとつ)。
45.宮内庁の事務所もある(全国6か所のひとつ).jpg

そしてこんな川の脇の散歩道を歩き・・・・
48.川沿いを歩く.jpg

花などを愛でながら・・・・49.きれいな花の木.jpg
50.これ、何の木?.jpg

相当な大きさの応神天皇陵の外壕も見学して・・・・51.応神天皇陵古墳外壕外堤案内板.jpg

昼食は羽曳野市役所にて。大きな会議室でも借り受けているのかと思いきや、あにはからんや、外での食事でした(持参したお弁当)・・・・。正直寒かった[ふらふら]

【つづく】

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