米作り(その28-最終回-:後片付け) [米作り-2012年]
約半年前の4月30日の荒起こしから始まった今年の米作りも、とうとう、といいますか、ようやく、といいますか、最終日を迎えることとなりました。
収穫したお米は先週玄米になりましたが、その後の天候の関係で後片付けだけが今週に残され、秋晴れの中、ダテ足とカク(ダテ足上に横渡す長い木材)を、もともとしまってあった場所に
どれも1年のうち2週間ほどしか働かないものですが、なくてはならないものでもあります。
稲刈り後3週間で、地面はこのように緑の細い雑草で覆われます。
刈った後の株にはもう新しい命が芽吹いています。こんな細いものでも、時期が来ればいっちょ前に米のような実をつけるのですから、植物とは強いものです。
ちなみに手前の落ち葉はすぐそこの街路樹のもの。これからの時期、これがひどくて・・・・
片付けて処理しないと濡れるとベタッとなって処置しにくいものですから、オフクロはほぼ毎日掃くのだそうです。
掃いて貯まった落ち葉は、燃やします (野焼きがなんぼのもんじゃい~)
中に薩摩芋でもいれりゃ焼き芋になりますが、それほどの量はないし・・・(^^;
田んぼの生物シリーズもこれが最終回。私は、久しぶりに見かけました。
親子のバッタです。。しかも子供を背に背負っている健気なバッタ。
ダテ足は田んぼの脇の道具小屋に。
先端(地面に刺さっていた方)を上にして壁に立てかけます。
左の短いものはオドシを支えていた杭(これは先週抜いておいたので乾いています)。
先端の濡れている箇所は、地面に刺さっていた深さとほぼ同等。
カクは別途収納場所に軽トラで運びました。
これですべて完了です。
右手前に小さな木組みがありますが、これは枝豆を逆さに吊るして乾燥させるためのものです。
そしてそして・・・・精米したばかりの新米
ウチは七分づきです。標準だと胚芽部分までが削られてしまいますので、いつも七分。色はほんの少し、並べても見分けがつかない程度に黒みがかりますが、栄養的にはこっちの方がいいと信じています。
『米作り-2012年』のラストカットはこれ。やっぱこれでしょう
私の今年の米作りを半年間お読みいただきました皆さま、どうもありがとうございましたm(_ _)m
皆さまのお励ましのおかげで今年も新米を収穫することができました。
できたお米は大事に食べていきたいと思っています。
以上、おしまい(^o^)
米作り(その27:稲扱きと臼挽き そして玄米に) [米作り-2012年]
こんにちは。大阪は雨です
この雨のおかげで計画に大幅な狂いが生じたのですが、それは後半で。
約半年にわたって連載をしてきました今年の米作りですが、ようやく最終回の1回前となりました。
と言っても昨日の昼頃にはもう玄米になっていたのですが。
まずは今日の様子。
ちょっと見づらいですが、籾の部分はもう十分に乾燥していました。
本来ならここで水分含有率を測定するのがベストなのでしょうけど、そんな高級な測定器を持っているはずもなく、手で触った感触、サラサラという音など、長年の経験で判断します。
といいますか、今日やらないと3週間も干すことになるので、さすがにそれは干し過ぎ。
しかし、たとえば前日に雨が降ったりするとこの日は作業ができませんので、その場合は1週間延期せざるを得ません。要は、湿っていれば作業できないわけです。
今年の場合は火曜日に大雨が降り、水~金曜日の3日間は晴れていたので、どうにか稲扱きはできました。
(それでも一部の稲束の根元は湿っていましたが)
ことほどさように、米作りというのは天気に左右されるのです。
さて、今日の作業の稲扱き。「いねこき」と読みます。世間的には「脱穀」と言った方が通りがいいかもしれない。
簡単に言えば、稲束から籾(もみ)を分離する工程。
この機械を使います
その通り。1年に1回、この日しか使わない機械です。毎年「エンジンがかかるのかいな?」と思いながら、それでも機械はブルンブルンと健気に身を震わして動き出してくれるのはありがたいものです。
このように稲束を一束ずつ機械に喰わせて、籾と藁(ワラ)に分離していきます。
籾がたまるにつれて藁も増えていく。
このような藁の山が見る見るうちにできていきます。
そしてダテ足に掛けられた稲束は減っていく。
(3日前の雨が乾いたり土に浸み込んだりせずにそのまま残っているのがわかります?)
ここで私の自分撮り。
抜けるような秋晴れの青空をバックに、何とも不気味な画像で恐縮ですが、とにかくホコリが物凄いので、プロ仕様の防塵マスクを装着しています。さらに帽子と首回りのタオルも絶対に欠かせないアイテム。
籾の袋はどんどんできていきます。
本来ならこの籾袋は一つの場所にデポしておいて、翌日に臼挽き(「うすひき」と読みます。「籾摺り(もみすり」とも言います。籾を玄米と籾ガラに分離する作業)をするのですが、天気予報は雨 雨ではこの作業はできず、1週間遅らせるにしても今度は籾に湿気が回ってしまって、うまく臼挽きができません。
で、相談の結果、 臼挽きだけは業者に任せることにしました。30kg袋一袋で300円。安いかどうかは個人の感覚により違いますが、ウチの場合だと3,000円ほどですので、まあ日当と考えると無難なセンかな。
途中で二手に分かれて、稲扱きを続けるチームと、業者に籾を運んで臼挽きをするチームに分かれて作業を続けました。
私は、掛けられた稲束を降ろして脱穀機に置く役。
さすがに、3反分の掛けられた稲束を一人で全部降ろすのは強烈で、もう肩が痛くて痛くて・・・・
今も腕は満足に上がらない状況。
いくら肩が痛くても、稲束を降ろさないと作業は終わらない。ひたすら腕を上下させ、稲扱きは続きます。
朝露のためにスタートは朝早くからはできず、9時半頃にようやく開始。暗くなるころまでひたすら働く。
電線上で稲扱きが終わるのを待つ鳩。よく知ってます、彼らは。
軽トラの荷台に積まれた籾の袋。過積載には・・・・言えません、そんなこと(笑)
ここで田んぼの生物シリーズ。これは最終回かな? バッタ君です。何とも鮮やかな黄緑色。
そして夕方。暗くなり始めた頃ようやく終わりました。
終わった時の私の防塵マスク。ホコリで黒~くなっているのがわかりますか?
そしてそして、この半年の成果がこれ。
玄米の袋たち。来年のウチの食糧。30kg入り袋×9袋+ハンパ約10kgの計280kg。
いざ玄米になってみると感慨があるのかとお思いかもしれませんが、もう何年も何年もやっているとあんまりそういうものはないですね~(^^; 今年もようやく終わったか・・・・という安堵の気持ちがもっとも大きいです。
次週いよいよ最終回。
といっても、稲束を掛けていたダテ足とカクを片付けるだけですが、これをやっておかないとね。玄米になってはいても、後片付けも米作りの一環なのです。(天気が良ければ、臼挽きの今日終わっていた作業でもあります)
米作り(番外編:その2)+ラグビー観戦 [米作り-2012年]
昨日(10/20)は秋晴れの素晴らしく天気のいい日でした
稲刈りと脱穀の合間のこの日、朝から頑張って動きました
まずは今日の田んぼの様子から。
先週と比べて、稲束の嵩が減っています。
実は大阪には水~木曜日にまとまった雨が降りまして、掛けた稲束もまだ濡れているかと思いきや、結構乾いていました。金曜日は晴れて風もありましたから、さもありなん(^o^)
そしてこの枝豆
色が緑ではなく、茶色く変色しているのがわかるかと思います。
これは決して腐ったりしているのではなく、鞘の中の黒豆の熟成が進んでいるから。こうなってくると枝豆の甘みが増して、えも言われぬ豊潤な味になってくるのです。
さすがにこうなる前に食べてしまうのですが、今回は先週の収穫を見送った甲斐があったというものです。
さてこの後、私はいったん家に戻り奈良へ向かったのですが、そのことはまた後日報告するとして、午後からは近鉄花園ラグビー場にラグビー観戦に
トップリーグのNTTドコモVS神戸製鋼、近鉄VSトヨタ自動車の2試合が行われました。
以前にも書いたことがありますが、もう30年来の神戸製鋼ファンの私には願ってもない試合
以下の試合中の画像は望遠レンズを使って撮影したものです。
撮られたものを見ると、やっぱり買ってよかった、買った意味はあったな~と思います。
以下の2枚は、望遠レンズにレンズカバーを装着して撮ったもの。
こんな色になるのがわかったので、もう2度と使いません
NTTドコモVS神戸製鋼のこの試合、最終的には8点差がついていますが、残り3分くらいまでは逆転に次ぐ逆転、追いつ追われつのシーソーゲームの最たる試合でした。とても無敗のリーグ2位(神戸製鋼)と最下位(NTTドコモ)の試合とは思えないくらい。だって残り時間10分の間で逆転が2回ありましたからね。本当に見応えのある、いい試合でした。
(見方を変えれば単なる神戸製鋼の大苦戦ともいえるのですが・・・・)
2試合目はホームである近鉄がトヨタ自動車を迎え撃った試合。一昨年も私はここでこのカードを見ています。
当初は影もなかったグラウンドですが、2試合目の後半になるとこのように。
ちなみに向こう側はバックスタンドと生駒連山。
試合はトヨタが18-10で近鉄を破りました。
スタンド下の売店にはこんなものも販売していました。
近鉄 東花園駅に向かう人々。
ラグビーはルールが複雑で、しかも毎年のように細かい修正がありますので(私ですらついていけない時があります。もっとも、すぐに修正しますが)、残念ながら好きな方以外には仕切りが高くなっているスポーツです。 しかし、ラグビーは『キング・オブ・スポーツ』と称されるスポーツ。本当におもしろいのですよ。特に現場で見ていると、肉体と肉体がぶつかる「ガシッ」という音が聞こえる等、迫力が違います。
観戦に来ている人は、老若男女、実に年齢幅が広い。私のように一人で来ている中年オヤジもいれば、家族連れ、ご老人夫婦も。若い女性もいましたね。
ところで、ラグビーワールドカップが2019年に日本で開催されるのを皆さまご存知ですか?
サッカーではあれほど熱狂するのに、悲しいことにラグビーは話題にすら上らない。
心あるラグビーファンは、今から心配しているのです
さて、次回は奈良の変り種ラーメンを紹介します
米作り(その26:稲刈り@2日間) [米作り-2012年]
最初にお断りをせなあかんのですけど・・・・
画像の処理を失敗してしまいました
すべての画像の大きさを、連結用の297×222の小ささに縮小してしまい、いつもは残しておく元の画像もなんとなく消去。疲れで注意力が散漫になっていたのですかね~(ーー)
そんなわけで、今回の画像はすべて小さいです。なんか、米作りの最終盤になってこんなことになってしまうなんて・・・・
ナサケナイ・・・・
気を取り直して、その1枚目。
刈る直前の田んぼと、先週掛けた稲です。1週間掛けておいたらもうカラカラになっていました。
でもね、実はこの2日前の木曜日夜(10/11)、大阪では雨が降ったんです。しかもパラパラというのではなく本格的なヤツ 稲刈りの前の雨は「禁忌」とでも言うべきもので、地面はぬかるみ、刈った稲は重くなり、と、ロクなことがない。
だから木曜日の夜は、舌打ちをしながら夜空を見上げるという時間を過ごしたものです。
そして稲刈り当日(10/13)の朝は風もなく快晴 放射冷却現象でよく冷え込みました。
これがまた実は厄介なのでして・・・・こういう朝は、夜露(朝露?)がひどいのです。見てください、この画像
すべての葉がこの状態。手で刈ると濡れるし、あんまりいいことはありませんわな(^^;
さて、刈る前に枝豆の様子を。もう少しかな? でも、初収穫の分はこの日にいただきました。画像はありませんのです。
ごめんなさい(笑) また今度ゆっくりと (無農薬だと、葉っぱは文字通り虫のエサですね)
さて、では刈りましょう。まずは稲刈り機の転回用に四隅を手で刈ります。機械化が進んでいるとはいえ、この作業だけは人間がその手で行わなければなりません。コンバインでも同じ(はず)です。
この画像は左が手で刈る前で、右が刈った後。先週開けた溝の見え方でどれだけ刈ったか、少しおわかりいただけるかと思います。わかりにくいけど(笑)
で、稲刈機の登場
四角く、周囲から刈っていきます。
ただウチの田んぼは斜めになっている面積が結構ありますので、ここがなかなか刈りにくかったりするのです。
そして刈り倒した稲は決められた幅(※)を開けて、 運びます。これももちろん人力。上に乗せているのは
「カク」と呼んでいる木材。丸いのになにゆえ「カク」と呼ぶのかは、これまた永遠の疑問(笑)
この「カク」も、今では入手が困難な木材。大体、どこで売っているのかわかりませんから。当時(何十年も前)どうやって買ったのか、今となっては謎。
(※・・・・株で7つ分。これはダテ足の長さで決まります。経験的な数字です)
そしてダテ足を組みます。これもまた経験がなせる業で、何気なく組んでいるようで実はいろんなテクニックが詰まっているのです。例えばこの右の画像 ダテ足を地面に刺し込むのですが、これもちゃんと株の根元に刺しているのです。根元には根が結構深くまで根を張っていますから、しっかりとダテ足を食い止めてくれるわけです。
こうしておかないと、この先端が掛けた稲の自重でどんどん地面に食い込み、風が強いと最悪の場合は倒壊しかねません。また、2週間後にダテ足を解体するときに引き抜くのが大変、という側面もあります。
ダテ足を組み3本組みの箇所に稲を掛け(重り代わり)、2本組みの足をはさみ、掛けていきます。
この掛け方にもテクニックがあってですね、
このように一握り分くらいをねじって、太くなった部分と細くなった部分を交互に掛けていくわけです。これによってすき間が埋まり、より多くの稲を掛けられるというワケ。
あ、右は稲刈り機の画像です。稲刈り終了後に洗ってきれいにした後の画像。
この稲を掛ける作業にしても、刈り倒した稲を運ぶ作業にしても、人海戦術がもっとも有効な戦術。息子やその友人などで、1日目の土曜日(10/13)は7人、日曜日(10/14)は10人でした。これだけいるとさすがに今年は楽でしたね。
幸いなことに、2日前の雨の影響も最小限で済んだようです。それでも一部はぬかるんで歩くのが困難なほどでしたが。
人が多いと仕事もはかどる。気が付けばかなり掛かっていました。
そして小一時間ほど後、ウチの田んぼはすべて掛け終りました。
これで2日分の作業です。
1日目にすべて刈り倒して翌日は朝1で掛けはじめられるような状態にしておきました。ダテ足も2/3は組み終えておいてあります。
そして2日目の今日は、ほとんど全員で朝から掛け始めました。
画像で言うと、稲刈り機が右側にあるものまでが1日目、それ以降が2日目です。
2日目は掛けるだけなので画像も少ない(笑)
今年の稲刈り作業は
①大学生になった私の息子も含めてお手伝いの人が多く
②地面がぬかるんでドロドロになっておらず(←歩きやすい)
③風もあって比較的涼しく
④稲の根元が濡れていなかった(←軽いので持ちやすい)
ため、作業自体は例年になく楽でした。
おととしなんぞ大雨の中で合羽を着てやったので、ホント、くたくたになりました。
それでも、しゃがんでは立ち上がり、稲を持ち上げて掛けてはまたしゃがみ、の繰り返しを数百回も行うと、体の節々に痛みは残ります。今も肩が痛い。立ち上がって歩くと太ももの裏は筋肉痛。明日になると痛みは倍増していることでしょう
ちなみに土曜日は、疲れと1.2リットル飲んだビールのおかげで、テレビを見ながら21時には寝てしまいました。
そして私は月曜日(10/15)は有給休暇を取っています。
2日目の今日手伝った息子は・・・・大学の飲み会に梅田まで出掛けて行きました。なんて元気なヤツ・・・若いっていいですね~(苦笑)
最後は田んぼの生物シリーズ。今回はまたもやのクモとバッタです。
このクモ。田んぼにはおそらく数千匹の単位でいました。私が歩くごとに、文字通り「クモの子を散らすように」、一斉に逃げ出すその姿は、アニメ映画「もののけ姫」で、シシ神さまが歩くごとに花が咲く、そんなイメージがありました・・・・なんとなくわかっていただけます? この感じ(^^;
明日は1日ゆっくりさせてもらいます。
ただ、昼にはどうしても濃厚な豚骨魚介系のつけ麺を食べたいので、どこに行こうか考え中です。
私の舌はすでに完全につけ麺になっていますよ~(爆)
米作り(その25:稲刈りの準備・・・“しりげ”を開ける) [米作り-2012年]
こんにちは
今日の大阪は朝から晴れたり曇ったり。そして何より秋らしい涼しい風が吹き、田んぼの作業はずいぶん楽でした。
稲刈りの日もこんな天気だったらいいのですが。
さて今日は、いよいよ来週に迫った稲刈りの最終的な準備です。田んぼの生物シリーズも含めて画像が29枚と多いのですが、最後までお付き合い下さい。最後の最後には、私が何十年ぶりかに見た生物の画像を紹介しています。お楽しみに
それと、田植え後からほぼ毎週撮ってきた「定点観測用」の稲の画像は、今日刈ってしまったため見納めになっています。
今日の作業は“しりげ”を開けることです。語源はわかりません。
まさか尻毛? ちょっと品がないな、この漢字は(苦笑)
6月の田植え前にやる、水面下の地面を均す作業を「マンガン」と呼ぶのは、おかーさんのご意見で「馬鍬(まぐわ)」の訛ったものであろう事は十二分に推察されましたが、これはわからない。一緒にやっている超ベテランのおじさんにきいても「?」との答え。結局、「馬鹿の考え休むに似たり」で、これ以上考えるのは止めることにしました(ーー)
目的は、田んぼの表面を固くして、稲刈りの際に歩きやすくすること。
1.田んぼの端部を刈りその株を掘り起して溝を作り、田んぼの余分な水を排出させる
2.風の通りをよくして地面を乾きやすくさせる
3.株の根元が乾くと、これ自体が軽くなってダテ掛けしやすい
(何百何千という稲を横渡した太い木材に手で掛けるのですから、そりゃあ軽いに越したことはない。水を吸った株は重いんです、本当に)
これだけ水気を抜くことを考えてその対策をしているのですから、稲刈り前の1週間は絶対に雨が降ってほしくない。
幸い来週は天気が良さそうですので、今年は少しは楽ができるかもしれません(^^) そうなりゃいいのですが・・・・。
この画像だけでは比較できないのですが、実は隣りの田んぼと較べると少し緑が薄れて、黄色が目立つようになっています。緑VS黄緑といった感じといえば少しは想像できますでしょうか。
で、定点観測用の稲。この画像を撮影してから数十分後、私の鎌の露と消えました・・・・(^^)
根元にありますのは、どこぞの恥知らずがポイ捨てしたゴミですね
さて、それでは刈りはじめるとしましょうか。このとき時間は10月6日(土) AM6:45。
刈るのは、久々に登場の概略図のB地点(水を出す場所)西側。
刈る鎌は、このように刃がギザギザの稲刈り専用の鎌です。
と、その前に。
先週(9/29)紹介した用水路の土砂が堆積した画像ですが
予想した通り、台風17号の通過(9/30)でこのように変貌を遂げていました。
画像中央やや左に棒が突き出ていますが、その見え方を見れば一目瞭然でしょ
たかが田んぼの用水路ですが、自然の力って、やっぱり大したものだと思いません
では、刈りはじめましょう
オドシの足が邪魔だ・・・・
刈った稲は、6~8株を束にして、このように束(そく)ります←田んぼ用語
これは、去年脱穀したワラです。1年間保管しておいたそれを使って、手で刈った稲を束るのに使うわけです。
ワラは、できのいいもののみを残し、あとは近隣住民の希望される方に譲ります。コンバインを使わないワラは長くて重宝するのだそうですよ。
このワラを、ムムっと引っ張って回し込み、ひっくり返してくるっと回し、引っ掛け、ギュッと締めて、グッと押し込んで、凹んだ箇所にワラの端部をグイッと・・・・わかるワケありませんよね(爆)
まあそうやって何十、何百のワラを束ります。
そしてここは概略図のC地点。
ここは止水していたビニールと板を抜くために一部を刈りました。
備中鍬で掘り起し、力任せにビニールを引っ張り上げ、板を抜きました。これで一安心
それにしても9/30に日本列島を縦断した台風17号。近畿地方は南方の海上を通過したとはいえ、ウチの田んぼにも多少の影響はありました。
まずはウチの田んぼ。風で傾いている箇所がありました。倒れていなかったのは、一番暑い時期に干した効果が表れたのだと信じましょう。
これは親戚の田んぼ。北風が強かったのでしょう。完全に南側に傾いています。
でも、あくまで傾いているだけで、倒れちゃあいない。
一番大きな被害はコレでしょう。オドシの竹がへし折れていました。親戚のおじさんが補修してくれていましたが、完全に真っ二つ まー、老朽化していたのもありますが、見事なもんで・・・・(^^;
で、時間が経つこと数十分。ようやく刈り終わりました。
その後、備中鍬で“しりげ”を開けました。
ウチの田んぼは水はけがいいし、今年は水が染み出てきませんでしたが、親戚の田んぼはこの通り
開けてから約20分でこのようになりました。
最後に、刈って束られた稲を、短く組んだ足にダテ掛けをしておしまい。
あ、実際にはこの右に見える黒い寒冷紗をスズメ除けにダテ掛けに被せています。
せっかく組んだこれも来週には解体し、さらに本格的なヤツに掛けなおします。
ちなみに来週にはこれはまっ黄色に色が変わっていますよ。
では畑の方に目を向けましょう。
まずは枝豆。
うわ~、すごい葉っぱ・・・・ボロボロになってますがな・・・・
でも、豆は実ってきました。来週にはOKでしょう。もう食べられるものも出来ているのですがね、実は~(^o^)
キャベツも日々大きく
ニンジンも芽が出て葉が成長してきました。
最後は田んぼ(+用水路+畑)の生物シリーズ。
例の、台風でできた用水路の水たまりにいたザリガニ。「お尻隠してハサミ隠さず」状態ですな(笑)
枝豆の枝に止まっていた、これはアマガエルだな。
パッと見はわからず、まるでカメレオンのような擬態を示しているように思えました。
(ピントが向うの葉っぱに合ってしもた・・・・)
秋ですね~(^^) こういう昆虫を見るとつくづくそう思います。コオロギ。
最後。これが、もう私が以前いつ見たか全く記憶にないくらいの生物。これ、ヤモリです。
体長数cmくらいでしょうから、まだ赤ちゃんかも
来週の土曜日曜はいよいよクライマックスの稲刈りです。
そして、数ある米作りの作業の中で、これが最もしんどい、疲れる作業でもあります。
米作り(その24:稲刈りの準備・・・水を切る) [米作り-2012年]
今日は米作りのメインイベントともいえる稲刈りを2週間後に控えた作業。それは水を切ることです。
ご覧のとおり水があるうちは稲も緑緑していますが、よくある風景の、稲が黄金色に染まるには水が無ければならない。
稲といえども植物ですからね。黄色くするには水は不必要なわけです。「あったらダメ」というものでもないのですが、あれば稲刈りの際には足元がドロドロになるし、稲が重くなる。いいことは一つもないわけです。
まずは今日の様子から。
そして定点観測用。
これが無残な姿になっておりまして・・・・
スズメに喰われてエライ姿になっていました。食い荒らされたモミが地面に散乱し、
一体お茶碗何杯分のコメがスズメに喰われちゃったんでしょうか。
こういうのを見ると、オドシの効果はあるのかと思うのですが、オドシを設置しておかないともっと喰われていることと思います。
まず一つ目の作業。
水を出す箇所の板とビニールを外します。これがBefore。
水自体はすでに引いていました。しかし土はたっぷりと水を含んでいます。
そしてAfter。板とビニールを外しておくだけで全然違うんですよ。しばらくすると水がじわ~っと染み出します。
次に畔(あぜ)シートを外します。一度買った畔シートは・・・・そうですね、10年くらいは使うかも。
Before。
After。
これと同時に、水路の堰も取ります。5月末に設置以来約4か月、ず~っと水に浸かりっぱなしでした。よく働いてくれました。ところでこの泥の中は生物の宝庫。ザリガニやタニシ、その他名前の虫など、水を流したらどんどん出てきます。その姿は下の方で紹介します。
堰用の板を抜くと、堆積した土砂が姿を現しました。
信じられないかもしれませんが、この部分は掘れて水が溜まり、そこにはメダカ等もいたんです。それが、上流から流れてきた泥や砂がしっかりとたまり、このような姿になってしまいました。
しかしこれも、台風でも一発来ればおそらく流されていくことでしょう。ちょうど今、台風17号が近づいてきています。しかも大阪付近を通過しそうな状況。
ま、これが1週間後にはどうなっているか、また来週報告させていただきます。
さて、では田んぼの生物シリーズにいきましょうか。今日は水路の生物限定
まずは水を流した後の水路の壁にびっしりと張りついたタニシ。
そして流されたタニシは、水の流れが落ち着いた川底をほとんど埋め尽くしました。
見づらいですが、小石のような水面下のデコボコがわかりますか? これみな、タニシです。
今日はウチだけでなく一緒にやっている親戚も堰を抜いたため、2か所分のタニシが一斉に流れ出ましたから。
次にザリガニ3態。こいつはアメリカザリガニですな。
ザリガニという甲殻類は闘争本能が旺盛で、ちょっと近づけばハサミを振り上げて相手を威嚇します。
次はドジョウです。ちと小さい。一方のドジョウは嘘ばっかり言ってますが、こっちは健気に生きています。
最後は小さな魚。これはモロコの稚魚かな?
この後、水の深いところに動かしてあげました。途端に元気を取り戻してました(^^)
これらの他にも川エビやアメンボ等、水面下や土の中に隠れていた無数の生物が姿を現しました。
さて、最後に今の畑を紹介しましょう。どれも少ししか作っていません。半分はオフクロの趣味の世界。
まずは枝豆。あと2週間くらいはかかるかな? となると稲刈りの当日になりますが。楽しみ~
これはキャベツ。虫が付くのを防ぐためにこのようにネットをかけているのですが、それでも虫は付きます。何とも本当に貪欲なムシどもです。
稲と枝豆とキャベツはこのような位置関係。枝豆のような葉の甘い作物の隣りに葉物野菜(キャベツ)を作るのは、虫が付きやすいためにタブーといえばタブーなのですが、まー、しゃーないです。
最後の画像は大根。
来週はしりげを開けます。「しりげを開ける」? どーゆー意味?
答えは来週
米作り(その23:嵐の前の静けさ) [米作り-2012年]
こんにちは
今日の大阪は秋ながら小春日和といった感じです。
朝から田んぼの様子を確認してきました。9月も半ばを過ぎ、いよいよ大詰めが近づいています。
さて定点観測用です。
その根元。どうです? 分けつして太くなったでしょう?
比較のために、6月の田植えの様子を出しておきましょう
これは、6/17の足し苗の際に撮ったものです。
約3か月でこうなるのだから、立派なものです。
今日は特にすることもなく、鋭気を蓄えるとでも申しますか完全オフです。
来週から忙しくなります。
来週以降の予定を書いておきますと、
9/29~ 水を切る
10/初~ 端部を刈る(業界用語で「シリゲを空ける」というのですが、語源は???)
10/13~14 稲刈り
となっています。
最後に今日の枝豆 稲刈りの時分には食べられることでしょう。
米作り(その22:またもや水の管理) [米作り-2012年]
実が太るこの時期、田んぼに水は必要不可欠です。
しかし、雨が降らない。今年は夕立が多く例年に比べるとマシな方なのですが、それでも肝心なこの時期に降ってくれません。大体、昨日の夕方なんて大阪南河内地方に大雨・洪水警報が出て、稲妻まで見えているというのに、ウチの田んぼにはほとんど降りませんでしたからね。わずか1km離れている場所は土砂降りだったというのに・・・・
水路に設置したこの板も、流れてくる水がないのでは意味を成さないため、今日はずしました。
幸いなことに最低限の水は田んぼに貯まっているため、あとは夕立を期待です。
今朝の様子。8時過ぎです。
今月末、水を切る予定です。黄金色に色づくのはその後になるでしょう。
今回は水路の様子を少し。
誰が沈めたのか、このような仕掛けが施してありました。
これの大きなタイプはカニを獲るのに使うのですが、大きさからするとおそらくザリガニを獲るためのものでしょう。
でも、獲ってどうするんだろ? 食用? ようわかりません。
ま、田んぼに影響があるのならともかく、何の関係もないので放置しておきました。
さて、田んぼの生物シリーズ。今回はsayurinさんからリクエストのあったタニシです。北大路魯山人の生命を奪った生物としても有名(半生のタニシを食べて寄生虫にやられたとのこと)。でも、卵は残念ながらわかりませんでした
水線の下に3匹。
そしてこれは、水を堰き止めていた板に吸着していたタニシ。アップです。
「気持ち悪っ!」と思われた方、ゴメンナサイ。
最後は枝豆です。ついに房が出てきました。
ビールと一緒に腹に収まるまで、あとどれくらいだろ?
米作り(番外編:米の作り方) [米作り-2012年]
もう穂が出て、これから実が太っていこうという時期になって「今さら」で大変恐縮なのですが、ここであらためて稲の作り方について簡単に説明させていただきます。
まず、今私が連載しているお米の作り方は、ウチ独自の作り方であるということです。先日レポートしたオドシの設置なんて、その際たるもの。あんなことをやっている農家は、今や少数派ではないでしょうか。仮にオドシをしていてもいろんな設置方法があり、本当に千差万別なのです。
さて、お米の作り方は、農家が持っている機械によってまったく変わってきます。
例えばモミ撒きにしても、我々は苗箱に合わせた治具の上を、モミや土を入れた器具を転がして撒きますが、大規模農家ではベルトコンベヤの上に苗箱を乗せて動かせば勝手にモミが撒かれているような、そんな機械で行ないます。
一番端的な例は脱穀でしょう。ウチはコンバインを持ってないので横に渡した木の上に稲を逆さにして掛けて(ダテ掛け)2週間ほど天日で乾燥させてから脱穀する方法を採っていますが、ちょっと大きな農家はコンバインでガーっとやって、後日灯油を使った乾燥機に通せば玄米(※)になって出てきます。簡単かつ楽なものです。
それでもウチがコンバインを買わないのは、米を作っている土地が広くないためにコンバインを買っても完全に経費倒れだから。
稲作用機械というのは年に一度しか使わないのにやたら高いですからね。ある程度の規模(=面積=収穫量)と継続性がないと、機械なんて買えたものではないのです。
反面、醤油や味噌などもそうですが、昔ながらの作り方で作った食べ物は、機械化された製造方法で作られたものより味が良かったりします。
コンバインで脱穀したお米は乾燥機で熱風をぶぁ~っとぶっかけて乾かしますが、鼻のよく利く人に言わせるとどうしても灯油臭さが残るそうですね。だから、筋のいい料亭などでは、お米の乾燥のさせ方や精米をするタイミング、さらには保管方法にまで気を配ると聞いたことがあります。
(その日に使うお米はその日に精米するのが最上。精米したその瞬間から酸化が始まりますので。また、玄米専用の冷蔵庫まであります)
ところがウチのような天日干しのお米には当然ながらそういう灯油臭さはない。稲を逆さにして(稲穂を下にして)吊るしているおかげでミネラル分が穂の隅々にまで行き渡り、結果的にお米が甘く感じられる、といったメリットも享受できます。
そのかわり作業時の体力的な消耗、はやい話が「しんどさ」は、機械化された作り方の比ではありませんけどね(苦笑)
私は、1年のうち最も疲れる日はいつだ?と聞かれたら、即答で「稲刈りの日」と断言できます。
ですから、私が半年をかけて連載している「米作り」は、我が家独自のものであるとご理解ください。そしてその作り方は、報道でよく流れる新潟や富山等の米どころの(大規模農家の)それではなく、決して世間様に流通することのない自分の家やその周辺だけで消費するお米の作り方のひとつである、ということも。
さらに、お米の品種によっても作り方は異なります。この場合は作り方というより、その時期ですね。
お米は、早稲(わせ)と晩稲(おくて)に大別されます。中稲(なかて)というのもあるらしいですが、よくわかりません。ウチが作っているのはヒノヒカリ(Wikipediaはここをクリックしてね)というお米で、その分類からすると晩稲のひとつ。作付面積No.1のコシヒカリもたしか晩稲じゃなかったかな? ちなみにヒノヒカリは宮崎が発祥で主に西日本で作られており、作付面積は日本3位、奈良県では生産推奨米に認定されている品種です。
甘みがあって冷めても美味しく、私は気に入っています。
※玄米・・・・糠(ぬか)がついている状態。私たちが普通にいただいているお米は、糠を落として(=精米して)白米にしたものです。実はこの糠に含まれる胚芽にお米の栄養分が含まれており、ゆえに私はその胚芽を出来るだけ残した七分搗(つ)きにしています。コイン精米機では五分搗きもできるのですが、一度試してみて「これは無理っ! 食えん」と判断しました(^^;
さて、今日(9/9)の様子です。特にやることもないのですが、水の様子だけは確認してきました。
定点観測用。
水は結構減っていました。そろそろ一雨欲しいところです。
ついでですが枝豆です。まだ実はできていませんでした。
さて最後は田んぼの生物シリーズ。
クモです。見るだけで「気持ち悪い」と生理的に嫌がる方もおられると思いますが(そういや、ロンは何よりもクモが大っ嫌いだったな~)、田んぼにいる分には害虫を喰ってくれる益虫なのです
米作り(その21:除草) [米作り-2012年]
先週出穂を確認したウチの田んぼの稲ですが、今日見たら穂が垂れはじめていました。
毎年ヤキモキする水の量も、今年は夕立がとても多いためほとんど心配がなく、ありがたく感じています。実際、先週は晴れ続きでかなり水量が減ったのですが、計ったように金曜日に大雨洪水警報が出るほどの雨が降り、きっちり溜まってくれました。
そしていつもの定点観測用。本当に大きく育ちました。
さて、枝豆です。
見たら、虫が相当に喰った痕跡が残っています。
そして、裏側を見てみたら・・・・いやがった、カナブン
そして、これは枝豆のもっとも上の部分ですが、切られているのがわかりますか?
これは、あえて剪定をしているのです。これ以上上に伸びるとそちらに養分を取られてしまい、肝心の枝豆に実が入らないので。
(それにしても、物凄い葉の喰われっぷり・・・・ほとんど食い尽くされてますもんね)
で、今日は法事だったのですが、その前に朝早くからラウンドアップを散布してきました。
ちょっと放っておけばこれこの通り、あっという間に雑草がはびこってしまいます
そりゃあ、天気はもちろん日当たりもいいので光合成は進むし、水の供給も一切心配がない。
それでいて暑いとなると、植物の育成環境にはぴったり、雑草も好き放題延びてくれるというもんです。
で、今日もまた私とのイタチごっこが展開された、と。
米作り(その20:出穂&オドシの設置) [米作り-2012年]
これは昨日の話です。今日は8/26(日)。
一昨日(金曜日)の夜、「友有り遠方より来る」の友人と日暮里の鳥のぶさん以来の再会を果たし、痛飲しました。
18時ごろから飲み始め、あっという間に5時間経過。その間、焼酎のボトルを2人で2本近く空けてしまいました
アテは美味いし酒も旨い。そして3か月ぶりの再会。そりゃあ酒は進みます。
しかし、おかげさまで昨日土曜日は完全に二日酔いの憂き目に・・・・
なのに、稲の成長は待ってくれません。先週はまだだったのに、おそらく月曜日くらいには穂が出たのでしょう。
おぉ~っ、キタかぁ~
穂が出たら、オドシを設置しなければなりません。
しかし、二日酔いの体には堪えました。痛むアタマを振りながら炎天下に体を曝すのは、正直つらかったです
オドシの設置はたぶん来週くらいだろうと踏んで金曜日に飲んだのですが、あにはからんや・・・
さて、昨日の田んぼの様子です。穂が出てるのがよくわかるでしょ
あ、今回から画像の大きさを少し小さくしました。これまではテンプレートがワイドサイズだったために画像もそれに合わせたサイズにしていたのですが、それだとテンプレートの選択肢があまりにも限定されてしまうために、画像のサイズを変更することにしたわけです。
定点観測用。生育が進み、画面に入らなくなってきました。
穂は、葉の根元から枝分かれするような感じで出ます。
ちなみに出穂。何と読むかご存知ですか? 答えは一番下に。
(ヒント:「しゅつほ」ではありません)
そして、この白い小さなものは稲の花。たぶんほとんどの方は初めてご覧になられるのではないでしょうか。
まだ咲きはじめで、来週はもっと開いていると思います。
これは、先週自転車が破棄されていた痕跡です。やはり根元部分が折れ曲がり、むごい状態になっていました。それでも穂は出ていましたけどね。健気なヤツです(^^)
さて、それではオドシを設置しましょう。
「オドシ」とは文字通り「脅し」 意味合い的には「嚇し」の方がより的確かな? キラキラ光るテープを、2本立てた竹の先端同士に架け渡した細紐に等間隔で括り付けます。
(う~ん、「百聞は一見に如かず」で、見てもらったらすぐにわかるんだけど、言葉にすると難しい・・・)
現物はこういうもの
今年はゴールドのテープも購入し、赤銀色と交互にしました。
まず田んぼに、竹を固定するための杭を打ちます。ウチの田んぼでは3ヶ所にオドシを設置するので、この杭は計6ヶ所打ち込みます。
この根元に、テープを括り付けた紐を渡しかけた竹を刺し、そして紐で固定します。
空に翻る防鳥テープ。これが太陽の光を受けて輝き、キラキラするものが嫌いなスズメを近づけなくさせるわけです。
というのはしかし、まあ気休めみたいなもので、それでもスズメは来襲し、若い穂をついばみます。
ま、イタチごっこですね。
さて、先日から紹介するようになった枝豆ですが、こちらの方にも変化がありました。
見てください、この産毛。すごいでしょ。
そして、稲の花に続いてこれもたぶん大半の方が初めてご覧になられると思います。
まだ小さいですが枝豆の花
枝豆の花って、紫色だったんですね。
これ、来週にはもう少し大きくなっていると思いますよ。
最後は田んぼの生物シリーズ。今回はオタマジャクシです
四足の生えたオタマもいました
先週は、滝のような雨を伴う夕立が3日も降ったので、水の管理は不要でした。
田んぼに貯まっている水もきれいで透明度が高く、カエルやオタマがよく見えました。
あ~、それにしても疲れた・・・・ぐったりの1日でした。今日はのんびりします。
上の問題の答え:出穂はしゅっすいと読むんです。ご存知でした? 私は米を作り始めるまで知りませんでした(^^;
米作り(その19:アクシデント) [米作り-2012年]
今日は、先日行った日帰り温泉の記事をアップしようと思っていたのですが、田んぼでアクシデントが発生していました
そんな大袈裟なものではないかもしれませんが・・・・
自転車、しかも電動式のほぼ新品がウチの田んぼに捨てられていたのです。
朝5:40頃、ウォーキングの帰りにオフクロが通りかかったらこのような状態だったとのこと。
どっかの恥知らずのド阿呆が自転車を盗み、電動だけにバッテリー切れになって重くなってしまったのでそのまま捨てて行ったというところでしょう。
ひどいことをしやがる・・・・
自転車を引き上げたら、稲はなぎ倒されて無残な様子・・・・
このまま放置するわけにもいかず、とりあえず倒れた稲を起こしました。天気はいいし水もたっぷりと残っていますし、おそらくこのまま起き上がって健全な状態に戻ってくれることと思います。
引き上げた自転車はこれ。Panasonicの電動式。ほとんど新品です。購入して1か月もたってないんじゃないかな?
とりあえず警察に連絡したら、通報後1時間もせずに引き取りに来てくれました。防犯登録の番号から調べたら、盗難届も出ていたとのことです。今頃は所有者さんもホッとされていることでしょう。
それにしても・・・・悪辣なクサレ外道がおるもんですな
ついでと言っては何ですが、今朝の田んぼの様子と定点観測用の稲。出穂もそう遠くないでしょう。かなり大きくなってきました。枝豆の生育も順調です。
米作り(その18:水の管理~水を入れる) [米作り-2012年]
こんばんは。今日は特に蒸し暑かったです。外での作業はたまらん・・・
昨日実家から連絡があり、今日(8/13)池の水が出るとのこと。19日の日曜日に出るという予想は見事に外れ、朝からのんびり出掛けました。
一昨日の様子はマウスをスクロールしてご覧いただくとして、今朝はこんな感じ。
まったく変化は感じられませんね
定点観測用はこの通り。2日前と較べると水がなくなっているのがお分かりいただけると思います。
これは日当たりのいい南側。湿ってはいますが、水は完全に引いています。
これは水を出すところの様子。やっぱり相当水は少なくなっています。
さて、今日は比較的早く水が来ました。
ドン!と勢いよく来てはおらず、こぼれてくる感じなのですが、これでじゅうぶん。
入り口にブロックや石を置いているのは、下のビニールが流れないようにしているためです。これは欠かせない。
水はこうやって徐々に増えていきます。
単純で当然といえば当然のことなんですけど、これがね、見ていて飽きないんですよ(^^)
ミリ単位で少しずつ少しずつ、じわじわと水が増えていく様はどういうんでしょ?
何か健気な感じがしてね~。私だけの感じ方かもしれませんが(笑)
そして数時間後、水が貯まりました。次にいつ出るかわかりませんので、今日はこれ以上は入らんというくらい、目一杯入れました。
そして久々の田んぼの生物シリーズ。田んぼには付き物のこの両生類、カエルです。小さいヤツです。
雨ガエルとかより、田んぼにはこういうヤツの方が多いですね。
しばらくは静観です。水が無くならないよう注意して見守るだけ。
次の大きな作業は、月末にオドシを設置することです。
米作り(その17:今日の様子) [米作り-2012年]
おはようございます
窓の外は蝉の大合唱です。ホンマ、うるさいっちゅうねん(笑)
私は今日からお盆休みに入りました。19日(日)までの9連休です。
「いいなぁ~」
とよく言われますが、たいして出掛ける予定もありませんので、けっこうヒマを持て余すものです。
少し遅れた話題ですが、なでしこJAPANの決勝戦は素晴らしかったですね 早起きして観た甲斐がありました
惜しいシーンがいくつもあり、またペナルティエリア内でのハンドやホールドの反則を見逃されたりと不運な面も多々ありましたが、それでもあの米国と互角以上に渡り合っていましたから。試合後のインタビューでも審判への批判めいた話は一切ありませんでした。立派です。どこかの国とは大違いです。
本当にいいものを見させていただきました
さて、今日は朝から一汗かいてきました。田んぼでではなく、畑で。
先日の記事でも書きましたが、これは枝豆の木です。
どんどん大きくなると自らの重みで倒れてしまいますので、支柱を立てて紐をめぐらせて支えてやるのですが、その支柱を立てる作業をしてきました。これは作業前(作業後の写真は撮り忘れ・・・・)
ちなみに普通の枝豆ではありません。もちろん丹波の黒豆ですよ。今から秋が楽しみです。
さて、今朝の田んぼの様子です。
定点観測用。
先週追い肥をたっぷりとまきましたが、その効果が表れてきました。
水の表面がヘドロのようにめっちゃ汚いでしょ。悪い表現ですが、まるでドブ川。
これは、川の水を入れた時に一緒に入った藻が肥料を吸って成長しているのです。
これだけはどうしようもありません。放置せざるを得ません。
この藻が発生しないような農薬もあるらしいのですが、農薬の使用は必要最低限に留めておきたいのでこのままにしておきます。
水は、思っていたくらいには残っていました。来週にはおそらく池の水が出るので、このままにしておきましょう。
米作り(その16:何回目かの水の管理+追い肥+農薬 [米作り-2012年]
昨日も暑うございました。
しかし、台風の影響か大阪は強めの風が吹き、田んぼの作業は比較的楽な方でした。
今日の作業は、先週入れたばかりの水の管理、追い肥の散布、その直後の農薬の散布です。
水は先週入れたばかりとはいえ、晴天続きだったためにほとんどなくなっているだろうとの予想が当たりました。
ここは北東の水を出す場所ですが、水が完全になくなっているのがわかりますか?
ちょっとわかりにくいのでもう2枚。
左の画像は田んぼの北側、右の画像は南側です。北は泥っぽいですが、南はカラカラですね
日当たりが良くて水はけがよいと、こんなものです。
(さすがにAM6:00だとまだまだ陽が低く、影が長いです)
いつもの定点観測用。やはり見事に水はありません。
先週と違って水の回りがよく、今日は昼ごろにはほぼ満タンになりました。
わかりにくいですが
稲が風にそよいでいい気持でした。さらさらと何とも微妙ないい音がしてね~
そういえばトトロでそんな場面がありましたね。
さて、水を入れた後は追い肥です。
追い肥とは、田植えの直前に肥料をまいた後、2度目の肥料の散布のことを言います。
農協で仕入れたこの肥料を、ウチの場合約20kg、バケツに入れて田んぼの中を歩きながらぶわーっと、なるべくまんべんなく散布します。
水に沈んだ肥料はやがて溶けて土を肥やし、米を育ててくれます。
今頃はもうすっかり溶け出していることでしょうね。
農薬は、害虫を駆除するためのものです。今回田んぼの中に入ったら、もう発生しており、私のズボンに数匹ついていました。こいつらがいると葉の成長を阻害し、結果稲が育ちません。憎っくき害虫です。さすがの蜘蛛さんが喰いきれる量ではないのがつらいところ。
それと、今回干した後に水を入れてから初めて田んぼの中に入ったのですが、期待通り足元は結構固く締まっていました。
これなら稲刈りの際は快適に歩けるでしょう。
水の管理は今が最も重要。一旦干した後はしばらく水を欠かすわけにはいきません。
暑いこの時期、稲はすくすく成長していきます。今は見守る時期ですね。
さて最後に、こちらも現在成長中。稲刈りの頃には最高のビールの友となってくれることでしょう。
地面のワラは、撒いた水の乾燥、蒸発を防ぐために置いているんですよ。もちろん昨年残しておいたワラを使っています。
米作り(その15:続々水の管理+何回目かの除草) [米作り-2012年]
こんばんは。
私は今、帰宅後速攻で風呂に入り、プリン体99%カットの発泡酒をぐわ~っと呷り、ようやく一息ついてPCに向かっています。クーラー? 28℃で全開です(^^)
予定では湯神さんの食事編をアップするつもりだったのですが、昨日~今日と田んぼの作業が入ったためそちらを先に
米作りの報告については、基本的にその日のうちか遅くとも翌日のうちにアップするのを基本にしています。
できるだけリアルタイムでお読みいただき、稲の成長を一緒に見守ってほしいと勝手に考えていますので。
さて、昨日は除草の作業を行い、田んぼの状態を確認しました。7/28(土)夕方。
いつもの定点観測用。わかります?地面。カラッカラでしょ。真っ白になってひび割れも生じています。
でもここは北の西なのでマシな方。
ここは北側の端部。日当たりが悪いだけまだマシ。
こちらは東側。畔と稲の間に一本、長いクラックが入っていますね。
ここでこんなものを発見しました。
これはザリガニの手。要は、水路に生息していたザリガニを鳥が捕獲し、畔で食料としたその残骸なのですよ。
残酷ですがこれが現実。その食物連鎖の頂点に立つのが我々人類なのですから、そのヒエラルキーの途中ではこういう現実を見かけて当然なわけです。私は大阪の片田舎で、こういうものを普通だと思って育ってきました。
次は南側の様子。さすがに日当たりがいい分、乾燥の度合いはここが最も進んでいます。
長靴で踏んでみてもほとんどヘコまないですね。
さてこの画像以降は7/29(日)のものです。
田んぼの生物シリーズ・第?段。クモです。田んぼのど真ん中の辺り。ピントが手前の葉に合っちゃったためにボケていますが、ちゃんと例の幾何学状の巣も張ってありました。クモは害虫を捕食してくれる稲の味方。壊さないよう、ちゃんと避けて歩きましたよ(^^)
田んぼもずいぶん乾燥しており、このままさらに1週間干すと今度は水不足で稲がチリチリになりかねないため、池の水も放出されることだし、今日水を入れることにしました。
水路に水を入れる段取りを施します。
今日はなかなか水が回ってこず、かなり待たされました。はやい時は11時過ぎに来ることもあるのに、入り始めたのは何と15時過ぎ。しかもはじめはまったく勢いがなくチョロチョロと入るだけで、勢いが増したのは16時を過ぎてから。結局入れ終わったのは19時近くなってしまいました。
過去何度も水を入れていますが、ここまで時間がかかったのは初めて
こんな感じで、少しずつ少しずつ水が増えていきます。もどかしいほど、のんびりしたペース。
今日はこれくらいにしときましょう。かなり入っているように見えますが、おそらく2~3日後には半分くらいに減っていると思われます。それは、これだけの水も乾燥した土に浸み込んでいくから。
来週の土曜か日曜、また水が出るという話ですので、その際は再度水を入れなければならないでしょう。
この時期、まだまだ水の管理は大事な仕事です。
今頃稲の連中は、嬉々として水を吸い込んでいることでしょう(^0^)
米作り(その14:続・水の管理) [米作り-2012年]
こんにちは。今日も朝から田んぼの様子を見に行ってきました。
昨日の大阪は戻り梅雨で雨がちのお天気。そして今日は、朝9時過ぎに強烈なにわか雨が南河内一帯を襲いました。
(この雨は西から東に流れて行ったようで、今頃は奈良県中部一帯が大雨に見舞われているところではないでしょうか)
さて今日の様子。先週と大きく変わったようには見えません。
そしていつもの定点観測用。
その根元はこのようになっています。
ここで注目してほしいのが、畔シートに残されている水の痕跡。最も多い時には、この位置まで水が入っていたのです。
それが今はこの有り様。
これはね、敢えてこうしているんです。
この時期、大体梅雨が明けると同時に気温は上がり、放っておくと田んぼの水は自然蒸発と土に浸み込むのとで減る一方。ここで水をすぐに入れるのではなく、そのまま放置します。水が多いと捨てるくらいに。
その理由は、田んぼを干すため。表面の土が乾いてひび割れするくらいに乾かします。
なぜか?
想像してみてください。稲といえども植物。育つには当然水が必要です。しかも大量に。
なのにその水がないとどうするか。
植物ですから根があります。根は水を求めて地中深く伸びていきます。これが米作りにはとても大事なのです。
地中深くしっかりと張った根は強靭な稲を作ります。高い建物を建てるときに地中深く杭を打つ-土台をしっかりさせるのは当然ですが、それと同じことが稲にもいえるわけ。
これが台風に対する最大の対策となるのです。強靭な根は強風に煽られても稲をしっかりと自立させ、滅多に倒伏することはありません。
このため、あと、そうですね、最低2週間は水を入れずに干します。
しかし、昨日の戻り梅雨と今朝のにわか雨で、ご覧のとおり水が溜まってしまいました。今週の晴天続きで結構乾いていたんですがね。しかし、何ぶん水はけのいい田んぼなのと、これから1週間は晴天ばかりの予報なのでかなり乾いてくれると思います。
水が引いた田んぼの端(今朝)
田んぼを干すのにはもうひとつ理由があります。
「雨降って地固まる」といいますが、夏場に一度しっかりと干された田んぼは表面が引き締まって固くなります。
これが秋になると効果を発揮します。
ウチにはコンバインがないので刈った稲は逆さにして横渡した木に掛けるのですが、その際田んぼ上を歩き回らなければなりません。このとき地面が引き締まって固いか、それとも泥っぽくて柔らかいか、どちらが歩きやすいかは自明の理でしょう。
一度干した田んぼは表面が硬くて歩きやすいので、そういった効果は実に大きいものがあるのです。
あと、何かの本で「干すことによって土中の微生物の活性化を促す」と読んだ記憶もあるのですが、ちょっとあやふや(^^;
とにかく来週1週間は雨が降らないでほしい、と思っています。あとは池の水がいつ出るか、ですね。来々週の土曜くらいならちょうどいいのですが、こればっかりは自分では決められず。
ま、連絡待ちです。
最後の画像は、黒いネットを被せたプチトマト。なぜこんなことを?
答えはカラス対策。あの雑食の猛鳥は、ちゃんと赤く熟したトマトを狙って喰いやがるのです 青いヤツは残してね。
まったくムカつくカラスども! しかしこいつら、漆黒の体毛を身に纏いながら黒いものが嫌いなのだそうで、これを被せておくと絶対に近寄らないそうです。
今日と明日は完全オフ。ひさびさにゆっくりしたいと思っています
米作り(その13:水の管理) [米作り-2012年]
今年の梅雨は大阪では梅雨らしい梅雨で、雨の多い日々が続いています。
九州では多すぎてあちこちで川が氾濫し、近隣の住民の方たちは大変なことになっているようですね。
湯布院辺りも大雨で心配なことです。被災された方々にはお見舞いを申し上げます。
さて今日、2週間ぶりに田んぼを見に行ってきました。確認するのは水の量。これまでに何度も書いていますが、ウチの田んぼは田んぼなのに水はけがよくて、たとえばカラ梅雨の時など毎日ヤキモキとさせられます。この時期の田んぼは、気温が上がると同時にたっぷりとした水も必要ですので。
今日の田んぼの様子です。
苗がしっかりしてきたでしょ。あと、前回(2週間前)の画像と比べると緑も深くなってきているのがよくお分かりいただけると思います。
(前回の画像→http://nanishiteasobo-hiro.blog.so-net.ne.jp/2012-07-01)
そして定点観測用の苗。根元を見てみてください。株が分けつして3倍くらいになっているでしょう。
これが植物の生命力というものですね。
2週間前は畔の雑草にラウンドアップを散布しましたが、その結果がこれです
見事なもんです。それでも雑草の生命力は強い。もう新しいヤツが力を盛り返してきていますからね。
ある意味、見習いたいものです。
で、肝心の水ですが、十分入っていました。これなら大丈夫。天気予報でもまた雨が降るようだし、曇りがちで日照時間が少ないので水の減りのペースも緩やかです。
では田んぼの生命シリーズ。今日は水路にいたこいつらです。
わかりづらいですね。ズ~ム
そう、アメンボです。この時期、どこででも見かけますね(^^) スイスイとどこへ行くのでしょうか?
あと、田んぼで見かけたこれ。腹立ちますね、ホント マナーも何もないのか。近くにマクドナルドができてからこの手の廃棄物はしょっちゅう見かけるようになりました。ウチの田んぼの南側の水路にポイ捨てしたものが的を外れて田んぼに落下してるのでしょうが、腹も立ちますが情けなくなってきます。コンビニの袋とか空き缶、ペットボトル等、まるでゴミ入れです。
っとに腹が立つ
さて、ちょっと気を取り直して・・・・田んぼの脇でオフクロが育てているプチトマト。今が最盛期です。どうです、これ。鈴なりとはこういうことを言うのでしょう。甘くてとても美味いです。いいですね、露地物は
今日はたっぷりもらって帰りました(^o^)
米作り(その12:再度の水入れ) [米作り-2012年]
ウチの田んぼは水はけがいいです。
おかしいでしょ? 田んぼというものは止水をした土地に水を溜めてそこに苗を植えて成り立つものなのに、水はけがいい=水が溜まりにくい、ということ。完全に矛盾しています。
しかし、現実にはそう。田んぼの土が砂地になっているのですな。水路を隔てた隣りの田んぼ(一緒に米作りをやっている親戚のもの)はそんなことはないのに、なぜかウチの田んぼだけがいわば特異体質。毎年これには泣かされています。肝心な時に水の減るのが早いわけですから、常に水の量を気にしなければなりませんので、気疲れも大きいです。
で、今日は2度目の水入れ。1度はオフクロが段取りをしました。ちょっと画像がないので実感が乏しいのですが、いたるところで土が顔を出していたものが、一応水面下に沈んでくれました。梅雨のこの時期、田んぼに大量の水は欠かせません。
定点観測用の苗。だいぶしっかりしてきました。
この苗をご覧ください。定点観測用とは異なりますが、もっとも多くある、いわば平均的な苗の現在の姿かと思います。「分けつ」といって、株別れをして、数が増えてきているのがよくわかります。はじめは3~4本の苗でしたからね。こうやって株が増えていき、やがて「苗」から「稲」に成長していきます。最終的には一株で20~30本くらいにまで増えるんですよ。
さて、水を入れた後は畦道の除草を行いました。具体的にはラウンドアップ(市販のもっとも有名な除草剤)の散布。そのため専用の器具ももちろん持っています。今回は撮影を忘れちゃったので、次回に載せようかと考えています。
除草前の畦道。これが2週間後には茶色くなって見事に枯れるのですから、考えれば不思議なものです。
雑草の生えた畔道。左側は水路です。
来週は田んぼ作業はちょっと一休み。今週は雨が多そうなので、水の心配はしなくてよさそうなのがありがたいです。
米作り(その11:除草剤散布) [米作り-2012年]
最近の記事を見ると、米を作っているか東京でのことかばかりですね。
他に何にもやっとらんのか、と思われそうです(^^;
実際、何もやってません(キッパリ)
いや、冗談です(笑) さすがにそんなことはないのですが、でも6月のお休みはどうしても田んぼの世話を優先させますので、休日を利用しての遊びは少なくなります。
そして今日は除草剤の散布。本当は無農薬でやりたいのですが、しかし兼業農家の常で毎日田んぼに通えるはずもなく、後々の収穫量を考えると使わざるを得ません。
作業としては楽々。田んぼの周囲からと、中に入って液体の薬をまくだけです。15分ほどで終了。
今日の田んぼと定点観測用の苗。今週は雨が多かったので苗が水に叩き付けられ、まだビシッと立つまでには至っていません。
来週くらいにはしっかりしてくると思います。
今日のニュース。東の水路でカメを発見 田んぼの周囲は生物の宝庫です。
見かけたらその都度報告していきますね。中には気持ち悪いヤツがおるかもしれませんが、その時は飛ばしてください
7月には約1年ぶりにお泊りで温泉に行きます。
それまでに東京の記事を終わらせなきゃ(爆)
米作り(その10:足し苗) [米作り-2012年]
こんにちは。
今日の大阪は曇り空 田んぼの作業には好天気といえます。何より涼しいのが一番。
さて、先週基本的な田植えが終わったのですが、今日はそのフォローとでも言いますか、機械植えで植わらなかった、飛んだところに人の手で苗を植える足し苗(“指し苗”ともいいます)です。
先週植え残った苗を適当なサイズに切って左手に持ち、田んぼの中に入りこんな所 を探して歩きます。
そして見つけたらすかさず苗を3~4本千切って植えつけます。
当然田んぼの泥の中を歩かざるを得ないのですが、こいつがなかなかキツイ
足を引き抜くのに余分な力がかかるし、とにかく抵抗が大きい。結構腰にも来るのです。
まあそれでも時間が過ぎれば作業も進む。いつかは終わりが来るもんです。
作業自体は1時間ちょっとで済みました。
ところで、定点観測用の苗を設定しました。一番端っこでちょっと高い位置にありますので枯れやすいとも言えるのですが、たぶん大丈夫でしょう。ちなみにちょっと茶色くなっていますが、これは田植え後に陽が照って水の量がかなり減ってしまい、苗が焼けたようになってしまったからです。オフクロによると、火曜日だったかめちゃめちゃ気温が上がった日があり、その影響で水がずいぶん減ってしまったとのこと。
画像ではかなり水が多く見えますが、これは一昨日(金曜日)夜からの雨で水量が増えてくれたからです。こういうのは、正直とても有り難い(^o^)
ちょっとここで肝心なことを。
それはウチの田んぼの大きさ。これがないと、お読みくださっている皆さんに実感が湧きませんよね。
ウチの田んぼは、本当に小さいです。一反ありません。ほぼ家で1年間に食べる分のみ。
寸法は以下の地図くらい。正方形でも長方形でもなく、田んぼとしてはかなり歪な形状をしています。
畔も直線で書いていますが、これはあくまで便宜上で、実は微妙に湾曲したりしています。
概略図の「A」の位置から水を入れます。そして、主に「B」の位置で水を排出してその量を調整します。「C」は稲刈り前後に水を出すだけのためにある排出口で、それまでは常時塞いだまま。
ちなみに「A」の南を流れる水路の水と、「B」および「C」の東側を流れる水路の水はその出所(水源)が異なっており、ウチの田んぼが「BC」側の水路より高い位置にあるため、そこから取水することはできません。
実はこれが毎年の悩みの種なのです。「BC」側は川の水、「A」は池の水で、川の水は入れたいときに入れることができますが、池の水は定期的にしか水を入れられない。あとは雨に期待するしかないのですが、お米を作るには大量の水を必要としますので、この差はとてつもなく大きな差となってくるのです。
ですからウチは、同じ悩みを持つ別の親戚と共同で、SUBARU製のポンプを購入しました。これまた年に一度くらいしか使いませんが、水不足で困ったときには重要な手段となってくれています。
米作り(その9:田植え) [米作り-2012年]
おはようございます
昨日、田植えが終わりました。ちょっと疲れていたので昨日は写真の整理のみ、全体としては今朝のご報告となりました。(ホントは妻に付き合ってバレーボールを見てた、のが事実だったりする(笑)
さて昨日のお天気は、希望通りの曇り しかも風が出てきて、という、田植えにはもっとも適した天候
これがピーカンの晴天だと暑くて暑くてたまったもんじゃないのです。
田植え直前の苗。よくよく確認すると使えない苗も多く、それらは廃棄して一部でも使えるものは足し苗(差し苗)用に残しました。
苗箱(正式には育苗箱というらしい)の裏に伸びた根と土はこそげ落とします。根が伸びて渦を巻いているようになっているのがわかります?
関西では金曜日にまとまった雨が降り、けっこう水が溜まってしまいましたので、植える前にかなり捨てました。
水が多すぎると、植えた苗が沈んでしまってそのまま死んでしまうからです。だから本来は土が見えるくらいの、ヒタヒタな水量が最も望ましいのです。苗がビシッと立ちますからね。
これが田植え機。(画像は、田植えが終わって洗っているところです)
この田植え機はいわゆる4条植え。片道4列、往復8列を一度に植えます。乗用型では標準なタイプですが、新潟や富山の米どころの農家さんでは8条植えの田植え機なんぞが標準仕様。さすがに近所で8条植えの田植え機を持っている農家はありませんね。
植えられる苗はこんなもの。
根の部分をズームすると・・・・
モミの部分から苗が伸びているのがわかります?
尚、スポンジの部分は植えられた後、土に還ります。
さて4条植えでもウチの田んぼは小さいから早い。機械で植える分には1時間かかりません。まったく、田植え機というものは便利なものです。
ただ、四隅の部分だけは機械植えができませんので、昔のように手で植えます。高の知れた量ですけどね。
そこがこんな感じ。機械で植えたラインに合わせて、3~4本の苗をつまんで指で泥に刺します。
田植えが終わってしばらく後。こいつらがやってきました。見た目はかわいい。
しかし鴨は、着水するとき水上飛行機のようにバシャーッと植えたばかりの苗の上を滑走しやがるんです。
せっかく植えた苗を薙ぎ倒すように・・・・
声を出したり威嚇したりして追い払うのですが、鴨もさるもの、しばらくたったら何と仲間を引き連れて再来・・・
おそらく、田植えをすることによって掘り起こされた虫を食べているんだと思います。
ここには書いていませんが、実はこの後の片づけが一仕事。苗箱を置いていたビニールを洗い、田植え機を田んぼから出し入れする際に使うブリッジを洗い、田植え機そのものを洗い、軽トラを洗い、苗箱を洗い(これは田植えと並行して洗う)・・・・
等々、泥にまみれた器具や道具、使用物の泥を落とします。
きちんと洗っておかないと次に使うときに使えないこともありますから、いくら疲れていてもこれだけは欠かせません。
結局6時台の早朝から始めてすべて終わったのは15時を過ぎていました。
かなり機械化されたとはいえ、やはり人力に頼る部分は大きいので、年に1回しかしない作業は・・・・疲れます
最後に、田んぼの脇で作っている野菜のひとつ、かぼちゃにまるでヒトデのような花が咲きました
花の中ではミツバチが蜜を求めて働いていましたよ(^^) よく働くエライヤツです。
米作り(その8:マンガン) [米作り-2012年]
今日は朝から会社を休んで、田植えの直前準備の作業、マンガンです。
マンガン? 何だ、そりゃ? という方が大半でしょう。実は私もそうでしたし、一緒に米を作っている親戚の超ベテランのおじさんもその語源を知りませんでした。
で、ダンカミさんの掲示板の投稿でそういう話になり、そのとき出たのがネット友でありスキー友でもあるおかーさんからの極めて的確な一言。
「馬鍬の訛ったものじゃない?」
馬鍬=『まぐわ』と読みます。まぐわ→まんが→まんがん・・・・
おぉ~~~、それが正解だぁ~、となったわけです。
そういえばその親戚の今はなき古い家には、小さいながらも牛や馬の厩舎がありました。子供の頃の私の記憶にはすでに牛や馬の姿はなく、そこは農具の物置と化していましたが、たしかに牛や馬に鍬を曳かせて田を耕していた時期があったそうです。
おかーさん、どうもありがとう。
マンガン、作業としては田植え当日の3日前に水面下の田んぼの土をさらに細かく砕きつつ平坦にすることです。ウチはいつも6月の第2土曜日が田植えと決まっていますので、その3日前の第1水曜日がマンガンに該当します。ですから私は、もう何年も続けてこの6月第1水曜日に有給休暇を取っています。
作業としてはごくごく単純なもの。トラクターにマンガン用の器具を取り付けて田んぼの中を走るだけ。細かいテクニックもさして必要があるわけでもありません。
ただ、これまた先日の平田の作業と同じく四隅に土が片寄るためこれを人力で引っ張る、この作業がとてつもなくしんどいのです。泥の中を歩き回りつつ器具を全身の力で引っ張る・・・・汗が吹き出し、手のひらには血豆ができることも
最新式のトラクターにはいろんな機能が付いていて隅の方もきちんと平坦にできるそうですが、ウチのトラクターは古いい小さなタイプですので、結局人力によるところが出てきます。ま、こればかりは仕方ありません。
これを使って、土、というか泥を引っ張ります。西遊記の猪八戒が持ってそうなやつですな。そういやこれ、何ていう名前なんだろう? おかーさーん、ご存知ですか~?
今日の作業は、朝7時から始めて、昼は大体12時ごろには終わりました。さあ、土曜日はいよいよ前半戦のハイライト、田植えです。空が曇ってくれることを、心から祈っています。
米作り(その7:肥料散布) [米作り-2012年]
大阪は今日も曇り空
しかし、鬱陶しい曇天も田んぼの作業には好天気です。何より疲れの度合いが全然違いますので。
さて、今朝の苗です。寒冷紗を外しました。気のせいか、余計なものが取り外されて苗が生き生きして見えます。
さて今日はこの肥料を散布するだけ。
楽といえば楽ですが、本当は昨日やっておきたかったんですよ。ところが水がなかなか回ってこなかったために結局日が明けてしまいました。
ウチの田んぼにはこれを一袋まきます。まんべんなく撒かなきゃならないのですが、ざーっと撒くには少々テクニックも必要です。
今はもう慣れましたが、最初は片寄ってしまって落ち込んだもんです。
ざっと5kgずつバケツに入れて、4回に分けて撒きましたよ。
肥料のズーム。あー、こんなふうになってたんだ~。そういやじっくり見たのは初めてでした
今日はそのほかにもいろいろと細々としたことをして(キュウリとかサンド豆の世話とか)、午前中はやいうちには仕事を終えました。たっぷり時間が余ったので、散髪に行ってスッキリしてきました。今から昼寝です
次は6月6日(水)。会社を休んでマンガンです。
「“マンガン”? 何だ、そりゃ?」という人が大半でしょう。
実は私もわからなかったんですが、ある方のおかげで最近になって語源等がわかりました。
それはまた次回に。
米作り(その6:水入れ) [米作り-2012年]
こんばんは
今日もまた早朝から田んぼの作業でした。ずっと曇りで涼しくてよかったのですが、水入れ自体が終わったのは19時を過ぎてからでした。
ウチの田んぼは、定期的に池から放出される水を入れる池の利と言われる水利を使用するのですが、とにかく一番下にあります。先日の新幹線の席に例えると、数字通り1号車から順に水を入れ始めるわけですが、ウチの田んぼは文字通り16号車の15番。水が回ってくるのは最後の最後なのです。
そして今年は例年にない晴天続きで、土はカラカラに乾いている状態。つまり田んぼに水を張るのに例年以上に時間がかかるわけです。乾いた田んぼに一気に水を入れても、土に水が浸み込むのに時間がかかるため、せっかく満タンに水を入れても翌日になると水位が下がっている、というのはザラ。
よって、水は時間をかけて少しずつじっくり入れるのが最上なわけです。
ところが「池の利」の水の出方は一気にドバーっと水が来るため、それができません。
今はともかく、これから暑くなると毎年一番苦労するのはこの田んぼへの水入れなのです。
さて、まずは今朝の苗から。先週とあまり変わらなく見えます。今年もうまく育ってくれています。ありがたいことです。
こちらはテスト中の直植えの苗。根がしっかり張って、片手では持ち上げられないほどです。
水を入れる前に、畔シートを入れて止水をしなければなりません。といっても全部ではなく一部だけですが。
はじめのこの状態から・・・・
このように鍬で土を起こします。(上の画像とは向きが違います)
そして畔シートを置いて適当に土を戻します。
そして水を入れたのですが、ようやくウチに水が回ってきたのが15時半。あとはひたすら水が溜まるのを待ちます。
ようやく水を入れ終わった時にはもう辺りは薄暗く、19時を過ぎていました。
水を出す箇所から水が漏れていたら土を練って止水の手当をする必要もあり、単に水を入れるだけの簡単な作業のように見えて結構大変なのですよ。
今日のところは水を入れたところで終わり。明日は肥料を散布します。大事な稲のごはんです。
おっと、田んぼの脇の野菜たちもいよいよ収穫の時を迎えました。
まずはキュウリ。
きゅうりは非常に成長の速い野菜で、朝採り頃かな、ちょっと早いかな?と思って夕方に採りに行くともうブクブクに膨らんでしまって、とても食えない ってことがしょっちゅうな野菜なんです。だからここまで育つともう収穫しておかないと、明日にはぱんぱんになっています。
お次はじゃがいも。男爵です。あまりの晴天続きで水分が少なかったため、収穫量としてはかなり少なめでした
それでも、普通は捨てる小さなじゃがいも。これを茹でたり蒸したりして塩のみでいただくと、もう絶品なんですよ
ビールが本当に美味しいんです
じゃがいもはこの男爵と、キタアカリを作っています。キタアカリを掘るのはあと1週間くらい先かな?
楽しみです
米作り(その5:平田) [米作り-2012年]
こんにちは。
今日の大阪は暑かった・・・・ こんな日は農作業にはつらいです
体力が続かない・・・・ちょっと働いては休み、ちょっと働いては休みの連続で、仕事はなかなかはかどりません。
さて、先週発芽していた苗はどうなっているでしょうか。
このビニールのトンネルの中は・・・・
おお~、いい具合に伸びてくれていますね~
なかなかの出来です。昨年もうまく苗ができてくれたのですが、今年も昨年と遜色ないくらいかな?
それと、先週の時点ではさっぱりで、チョロチョロとしか芽が出ていなかった直(じか)植えの苗が見事に発芽していました。
長さはビニール植えの苗箱のものより短いですが、このままうまく成長してくれたらありがたいですね(^^)
5月も末になり、いつの間にか暖かく、いや暑くなってきました。となると、いつまでもビニールを被せていると苗が伸びすぎてしまう。というわけで、上のビニールを外して寒冷紗のみにしました。
さて、今日の仕事は来週の水入れに備えて、田んぼを平らにすることです。トラクターで土を細かく砕きながら行うのですが、しかしトラクターの動作のために、どうしても隅の土が盛り上がってしまいます。そしてそれは人力で均さなければなりません。これがね、本当にキツイ作業なんですよ もうバテバテ・・・・
土を均しているところ。
これが隅の土の盛り上がりです わかります?
これを均して・・・・できるだけ平らにしたいのですが、体力がもちません
左の穴は水を排出する箇所。来週、水を止める処置をします。事前に穴を掘っておいたわけです。
ズームすると・・・・ (ボロボロのビニールは昨年の水止めに使用したもの。左の石も使うんですよ)
今日は本当に暑かった。土もカラカラに乾燥していて・・・・・この土ぼこりがすべてを物語っているかも。
さて、来週はいよいよ田んぼに水を入れます。だんだん田んぼらしくなっていきますよ~
あ、東京出張の件は、次回からアップします。今、どういう段取りで紹介するか考え中
米作り(その4:発芽) [米作り-2012年]
ちょうど1週間前にまいたモミ。
あのトンネルに入れられたモミは、さてどうなっているでしょうか?
こうなっていました
上にかぶせた新聞紙は、昨日、一緒にやっているおじさんが取ったため今日はこの状態。
うん、きれいに芽が出ていますね。まずはよかった。
先端で結露しています。こんなの、初めて見ました。普段この時期は、トンネルをめくって中を見たりしませんので。
しかし、中にはこういう個所もあります。画像の中心あたり、ちょっと芽が出ていないところがあるのがわかりますか?
どうしてもこういうところは出てきますね。モミをまいた時に疎らになってしまったのか、他に何らかの理由があるのかわかりません。そしてこういう箇所が含まれる苗箱は、機械植えには使えません。
ただ、捨てるにはもったいないので、指し苗用(※)に置いておきます。
とても使えないような、完全な失敗作ではないわけですね。
ところで、「試しに・・・・」ということで、下にビニールを敷かずに苗箱を置いた一画ですが、
新聞紙の下の芽の出はこんなものでした。
あと1週間後にはどうなっているか。その経過次第では、これこそもったいないですが、この1画の9枚は廃棄ということになりそうです やっぱりビニールを下に敷かないとあかんのかな~?
来週は田んぼをさらに鋤き、土を細かく砕いて田植えの準備を行います。畔シートや、水を入れたり出したりする箇所の止水処置もしておく必要がありますし、これからは休みの日ごとに仕事があります。
あ、26日(土)はちょっと用事があるのでその限りではありませんが(^^)
(※差し苗・・・・田植え機で植えた後で、植わらずに飛んだ箇所に人の手で植えること)
米作り(その3:モミまき) [米作り-2012年]
こんにちは
今日の大阪はいい天気です。
この時期のお仕事は、とにかく田植えの準備。今日は、苗箱にモミをまきました。
これは、まいたモミの上に被せる土、いわゆる培養土です。
ウチは親戚と合わせて計75箱の苗を作ります。培養土は7袋(1袋=20kg)準備。
先週洗って消毒したモミ。
まずは、とりあえず苗箱を10箱並べて・・・・
専用のマットを敷き、たっぷりと水を散水します。かつてはここに新聞紙を敷き、土をその上に置いていたのですが、数年前からマットに変えました。この方が軽いので後の運搬が楽なので。
ちょっと見づらいですが、器具を使ってなるべく均一にモミをまきます。
手前に腕が見えますが、これはまばらになった個所にモミを追加しているもの。
そして、私の担当は、このモミをまいている器具と同じものを使って培養土を被せる役。この培養土がまた重いのですよ。数回で腕が痛くなってきます。画像にある黄緑の枠の上を5回、手前から向こうに動かすのですが、戻しは器具を持ち上げますから、重量がモロに腕にかかるのです。これを75枚分やるのですから、そりゃあ・・・・
で、培養土を被せるとこうなります。
半分強の40枚の苗箱を作った時点で休憩。朝の10時前からこれ これがまたウマイのよな~♪
さて、ビールで喉を潤した後で残りのモミをまき、できた苗箱を先週作った苗床に運びました。重くて腰に来るのですが、まあ、頑張りましたよ。土はもう乾きはじめています。
で、苗床の上に屈曲性の高い樹脂製のポールを画像のように渡しかけ・・・・
苗箱の上に新聞紙を敷いて、上から水をたっぷりと掛けます。風があるとうまく新聞紙をかぶせられないので、そういう日には苦労します。今日は微風でしたが、それでもやりにくかったです。米作りはとにかく天候に左右されますので・・・・(^^;
次に、寒冷紗(かんれいしゃ。細かい網状のもの)を細ポールの上にかぶせ、
厚めの不透明のシートをさらにその上にかぶせて、同じ細ポールで固定して出来上がり。
このまま1週間放置です。水もやらない。トンネルの中はサウナ状態になるのですが、それによってモミの発育が促進され、1週間後には芽が出てかぶせた新聞紙を持ち上げるほどになります。
左側に小さな苗床がありますが、ここは下にビニールを敷きませんでした。土の上に直置き。
今年は失敗覚悟で、このやり方だとどうなるかを試してみようということになりました。上手く苗ができれば、来年はこの方法の方が楽ですしね。ただ、土の上に直置きだと根がびっしりと張って、下手すると持ち上がらない可能性もあります。今年は本当のお試し。
さて、モミまきは終わりました。次は、用水路から田んぼに水を入れるための準備、堰を作ります。今年は藻が多くて・・・・・とりあえずこれは藻を除去した様子。
途中の画像がなくて恐縮なのですが、これはもう完成の様子です。分厚い板をはめ込み、それだけでは漏れてしまうのでビニールをかぶせ、石や土の重しで固定する。さらに水が溜まると板が浮くので、固定のために板を打ち込んだりもします。(下の画像はそれを上から撮ったものです。ちょっとわかりづらいくてスミマセン)
あ・・・・でもこれだとあかんな~ 両サイドから水が漏れるパターンだわ。
まだ間に合うし、来週は手直ししないと・・・・です。
来週はそんなに仕事はありません。苗箱の上に敷いた新聞紙を取り外して水をやるくらい。
最後に・・・・前回画像を貼ったじゃがいもに、花が咲いていました
米作り(その2:モミ洗い) & 野菜生育中 [米作り-2012年]
こんにちは
今日の大阪(南河内)は朝から曇り、その後一転いきなりの雷雨、そして今は晴れています
朝から田植えの準備をしてきたのですが、天候に翻弄された1日となりました。
まずは苗床の基礎を作ります。来週、モミ蒔きをした苗箱を置くための準備ですね。
土を平らに均し、四方を盛り上げておきます。
次にビニールシートをここに敷き、土を入れます。ビニールシートを敷くのは、水が漏れないようにするため。
土はまんべんなく入れます。来週はここに苗箱を置きます。その時は水をたっぷりと撒き、ビニールでトンネルを作るわけですが、それはまた来週。
今日は朝から結構風が吹いていました。このビニールシートを敷くという作業は風があるとできません。風に煽られて敷くどころではなくなるからです。
だから今日は風が止んだ一瞬の隙をついて敷きました。土を入れ始めた直後に雨がポツポツと降り始めましたし、また風も吹き始めたので、文字通り『絶妙のタイミング』でしたね。
この作業のかたわら、モミ洗いと苗箱の消毒も行っています。
苗箱を消毒中。塩素系の薬品を溶かした溶液に10分間浸漬させます。これをしておかなければ、せっかく撒いたモミが腐ってしまうことがあるからです。(ブロックは箱を沈めるための重し)
一方でモミ洗いを実施。この時点で、浮いてきたモミは捨てます。撒いても芽を出さないため。
沈んだもののみ使用します。(麦わら帽子の左に、浮いているモミが見えていますね)
洗ったモミも消毒しますよ。
さて、今日のところは米作りの作業はこれでおしまい。来週の日曜日にモミを撒き、苗作りは佳境を迎えます。
ところで。
先週荒起こしをした田んぼの傍らに植えている野菜たちが結構大きくなってきました。
今日はそれを紹介したいと思います。
まず、きゅうり。この後まだまだ大きくなっていきます。となりに棒を立て、地面と平行に紐を通し、そこから藁を吊って蔓が巻きつくようにします。
収穫間近の玉ねぎ。地面から盛り上がってきています。
えーっと、これはジャガイモですね。まだかなり時間はかかるな。
最後はきぬさや(さやえんどうとも言います)。もう採れます。ベーコンと一緒に炒めるとビールのアテにGoodですな
まだ田んぼの作業は始まったばかり。11月初旬の脱穀まで、まだまだ先は長いです。
米作り(その1:荒起こし) [米作り-2012年]
こんばんは
28日からGWが始まりました。私は一応9連休です。でもどこに行っても人がいっぱいなので、基本的にお泊りで出掛けたりはしません。それに・・・・大きな理由もありますので。
大きな理由、それは米作りがスタートするからです。
3年前でしたか、私のネット生活の師匠たるダンカミさんのHPの掲示板に、その年の米作りを連載させていただきました。まったくの自己満足といいますか、私の勝手な投稿に嫌な顔一つすることもなく好き勝手させていただいたダンカミさんには今でも感謝しきりです。
その後思うところがあって私もブログを始めさせていただいたわけですが、ある方から「米作りはレポートしないの?」という質問をいただきました。
まあ、ブログのタイトルが「“何して遊ぼ?”」で、米作りはいわば『主食の生産』で遊びじゃない、と考えていましたのでブログのネタにはしなかったのです。
しかし再度お誘いをいただき、それなら今度はさらに細かく画像をつけてやってみてもおもしろいか、と思い始め、よし、今年は一丁やったるか、と考えました。
で、今日はその第1回目です。なるべく作業をした当日にアップしていきたいと思います。これぞブログの基本?
今日(4/30)は、昨年の稲刈りから放置されていた田んぼを鋤(す)きました。世間的には「荒起こし」というのだそうですが、ウチでは単に「鋤く」と呼んでいる作業です。
このおぞましいばかりの雑草・・・・本来であれば冬の間に一度は鋤くのですが、今年は天候がう不順で一度も鋤くことができず、今日に至りました。
ところでこのコンクリート沿いの穴、何かわかります?答えは下に。
穴のズーム
・・・・・・?
これはですね、オボロ=モグラが空けた穴なんです。
可愛いイメージのあるモグラですが、米作りには天敵。畦道(あぜみち)に穴を空けるとそこから水が漏れ、たまったもんではありません。捕まえようにも、何せ土の中にいるものだから捕捉ができない。一旦住み着いてしまうと、手の打ちようがないのが現状なのです。
さて気を取り直して・・・・トラクターで田を鋤くと、こんな感じになります。色の差が歴然。
で、最終的には、畝を立ててこういう状態にします。畝を立てるのは水はけを良くするため。土を乾かすわけですな。ちなみに左端に見えるのは、一緒に米作りをしている親戚が作っている玉ねぎです。
約半年ぶりに鋤いたので、まだ湿気がたっぷりと残り、土はゴロゴロの状態。
結局なんだかんだで朝7時過ぎから始めた作業は、16時半ごろまでかかりました。画像はウチの田んぼだけですが(オボロの穴は除く)、一緒になっている親戚の分も入れると結構ありますので。疲れた・・・・
最後に、田んぼで見かけた生物たち。てんとう虫と・・・・
鳥は、掘り起こされたミミズ、虫、雑草の種などを食べに来ます。
賢いもので、鳥は人がいると電線や屋根に止まって待機しており、人がいなくなると田んぼに降りて餌をついばんでいますよ。